筆者がなんとか思い出したワイルドアームズネタ、
その他多くの作品からのパロディなどで構成されていきます。たぶん。
――――声が、聞こえる。声が。誰のものなのか、幾つかもの声が入り混じっているのか。
それすらも分からない。
『その姿…「■■■■」…?バカな、■■■■■■■の剣士だとッ!?』
『■■■■■■■は、邪神を葬るための兵器なんかではないわ』
『生きようとする命の力を束ねて、未来への扉を開く鍵なのよ』
『未来とは、
命の輝きが照らした
―――それは、ぜったいにぜったいですッ!』
『大切なモノがあるから、
俺たちは生きていけるッ、戦っていけるッ!
だから、最後まで奇跡を信じていけるッ!!』
『人間が…、誰かにすがろうとするのは、
決して、弱いからじゃない!誰かと手を取り合う事で、
ずっと、きっと、もっと―――
大きな事を成し遂げられると知っているからッ!』
『僕たち、
ひとりひとりの力は小さくても、
ひとつに合わせれば、大きくなるッ!!』
『誰かの手を差し伸べる愛と、
差し伸べられた手を繋ぐ勇気ッ!
そして、繋いだ絆を信じる希望――…』
『すべてはその想いから始まるってことを、
この場に立ち会ったみんなで…
―――伝えていこうッ!!』
『特別な誰かに守ってもらうんじゃない』
『誰かが「英雄」になれるのなら
誰もが「英雄」になれるはず』
『今、ハッキリとわかる
心がひとつになっていく…』
『■■■■■■■は、英雄ひとりの力で抜くものでは、ないッ!!』
…所々に
もっと、もっとだ。わたしが、わたしの求めるがままに、その声を――――
「さあ諸君、見ていたまえッ!」
…ここは、何処だ。わたしの体を押さえつけるコレは、何だ。
わたしの前のこの煩い「モノ」は何だ。
「――これが、英雄の覚醒だッ!」
目の前のモノが発した声と共に、わたしの身体を押さえつけていたモノは崩れ落ち、
身体は無機質な床に打ち付けられる。多少の痛みは勿論ある。が、そんな事はどうでもいい。
周囲の状況を確認する。わたしと同じように、何体ものニンゲンが、
調整槽に縛り付けられている。
――――わたし?そもそもわたしは「何」なんだ?
終わりのない思考を巡らせるわたしに、先程まで私の前で騒音を響かせていたモノが語りかける。
「おはよう、ようやくお目覚めか、『
その言葉と共に、わたしの中へ流れ込んでいく記憶。
少しずつ、思い出していく――否。空っぽの中身に、
記憶が、流れ込んでいく――――
最初に流れてきたのは、わたしにそっくりなもう一人のわたしと、
どこにでもありそうな、平穏な日々。
特別な誰かが守っているわけでもない。
きっと、明日が来ても、明日の明日が来たとしても、
変わることのない、命の輝き。
―――でも、そんな日常にも終わりが訪れて。
たいせつなものは焔に連れ去られて、死にたくなくて、■■■■■■■を引き抜いて、
生き延びて、何かが燃え尽きて、また消える。
それをただ、繰り返す。
繰り返して、6日は経っただろうか。
いつの間にか、周りにはもう何も残っていなくて。
たいせつなものでも、守りたかったものでもない。
顔も名前も知らない「
辛い。怖い。生きたい。生きたいのなら、戦わなければいい。
…でも、「
一方的に守ってもらうために、このわたしに「生贄」として、戦い、死ぬことを強いた。
こんなの、ただの都合の良い生贄じゃないか、なんて。
そんな事を考えているうちに、いつしか、繰り返した悲しみも終わりを告げて、
光の奔流に飲み込まれ、全ての焔の災厄とともに、もう一人のわたしは―――――――
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