ウルトラ姉弟(笑)の黒一点~胃痛と戦え!ウルトラセブン!~ 作:三途リバー
告知を兼ねたクソ短い予告編()です。
出てきたのが誰か分かっても感想欄で言っちゃダメ。
そんなことしたら筆者がプリプリよ?
かくして修羅場は幕を開け…
「やべ…」
待ち合わせの場所に着いたのは、約束の時間2分オーバーだった。
北川町駅前の喫茶店。今から50年前、とある事件の時に利用してからちょくちょくお邪魔している
いつもの席に座って、お冷を飲んでいるあいつを見つける。特段不機嫌という感じではないが、チラチラと腕時計を確認しているところを見ると俺は覚悟完了しといた方が良いかもしれん。
「すまん、遅れた。
「あ…ん、んん!大丈夫さ。別に怒ってはいないよ。むしろ急に呼び出したのはこっちだからね、やはりダメかと思ったよ。」
そう言って笑いかけてくるのは赤毛の美人。いつもは青を基調としたスーツに身を包んでいるのだが、今日は夏らしい白のワンピースが映えている。
「駄目ならそうと連絡入れるわ。んでも随分急だったな、
出会ったのは50年前。その時と互いに寸分違わぬ姿で、俺達は向かい合っている。場所は卓袱台と喫茶店のテーブルでエラい違いだが。
「地球名で呼ぶ時は下の名前と頼んだじゃないか。君もそこだけは頑なだな、弾。」
「へいへい、すいませんね留美さん。」
目兎留美。それが、俺の待ち合わせ相手の名前だ。
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「ギギギギギギギギ…!」
「あの女…!兄さんのあの安心しきった笑顔…!」
一方、2人の席からは死角になっている1席には怨みの感情が立ち込めていた。
『ちょっと地球に用ができたから出掛けてくる。』
などと急に言い出した休暇中のセブンを怪しみ、尋問したがハッキリとした目的は得られず。シルは噛みつき(物理)、ジャックは涙目になり、エースは光刃を生成し、タロウは腕を掴んで止めたが『古い知り合いとあってくるだけ』と振り切られてしまった。
そこからは姉妹の動きは早い。ゾフィーに全員休暇届けをだし、有給をとって地球に一直線である。
…大丈夫か、宇宙警備隊トップ戦力。1人の男にご執心すぎではないか。
「兄さんが…兄さんが、女性と喫茶店で待ち合わせ…私、もう立ち直れません…」
ガックリと肩を落とし、テーブルに突っ伏すジャックを除いた3人はセブンと女の行動に釘付けだ。
「注文してる…って!?なんかセブン兄ウェイトレスさんとも親しげじゃない!?あーーー!!手ぇ握ったぁ!
セブン兄が、セブン兄が!!ナンパしてるぅぅっっ!!ウェイトレスさんも嬉しそうだし!あ、向かい側の女の人が不機嫌に…。」
「あぁぁぁぁのたらし眼鏡がぁぁぁ!!!胸か!?やっぱり胸なのか!?くそぉぉぉ!!」
「兄さんの分際でナンパなど…!身の程知らずのオス豚が!!」
タロウもシルもエースも大分騒いでいるが、そこはウルトラマンのスゴイパワーで防音結界を貼っているので問題ない。
…それにしても荒れすぎだが。
「な、なぜ私はこんな所まで来てしまったのだ…?別に、セブンが誰と会おうと関係はない…。妹が皆休暇を取った今こそ隊長としての責務を…いや。これはあの馬鹿が不純な行動を取らないかの監視だ。立派な職務だ。うん、そうだ、私は仕事で…………………………………………………………………………なんだ、あの手は。なんだ、あの向かいの女は。よし、殺す。」
駅の方面からは、今にも87万度の熱線をぶち込んで来そうな鬼女の姿。
セブンは、別な意味で覚悟完了した方が良い。
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続きは7月7日、セブンの日!
2007年にウルトラセブン宇宙人大賞に輝いたあの人のお話し。イメージは擬人化計画…というよりもうタグ追加します。
そして、告知。
現在活動報告にて80、キング、アンヌに関するアンケートを行っています。何とぞご意見をお願いします。
リメイクしたとして、どの時期のセブンが見たい?
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5姉弟時代
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6姉弟〜レオ指導時代
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メビウス時代
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ゼロ誕生以降、ベテラン時代