ウルトラ姉弟(笑)の黒一点~胃痛と戦え!ウルトラセブン!~   作:三途リバー

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サブタイの通りです。めっちゃ急いで書き上げてから、
「俺は何を書きたかったんだ…?」
となったほどの出来。でも一応書いたものは晒します。
49年前の今日、セブンが西の空へ向かって旅立ったと思うと感無量です。
筆者の勘違いで前編の内容のエピソードですが、軽く読み流して下さいませ。


注意!最早オマケが本編!


史上最大の侵略49周年、おめでとうございます

暑い。焼ける。苦しい。辛い。

 

業火に焼かれながら、全身が悲鳴をあげる。

何故自分が戦っているのか…それすらも分からなくなってくるほどの痛み。

 

「キケェァァ!!」

 

文字通りの奇声に、辛うじて意識が繋ぎ止められる。

 

なんだ、この声は。

誰…いや、何なんだ、コレは。

俺を殴っているのか?

俺は攻撃されているのか?

 

もうそんな事はどうでも良くなってきた。

頭が割れるほど痛い。それが殴られた事によるものなのか、それとも熱か何かによるものなのかも判別がつかない。

 

俺は、なんで…

 

『私っ…悔しくて…!最後まで、守れなかった…!』

 

声…なんだ、幻聴か?

悔しい?なんで?

守る?何を?

なんだ、この感覚は…。

悲しい…いや、苦しい…?なんで?誰だ、声の主は。

…いや、知っている。俺はこの声を知っている。そして声の主を傷付けたのが誰なのかも。咎人が贖罪のためにしてきた事も。そして贖罪ではなく…咎人が心の底から地球(この星)を愛した事も。

 

『あんたは今から…』

 

あぁ、もう分かったって。俺が腑抜けてたよ。熱で頭がおかしくなってたんだ。

 

無様に地を這いつくばりながら、俺は銀色に光る刃へと手を伸ばす。赤い影に右手を踏みつけられても、それでも手を伸ばす事を止めない。

もう繰り返さないと決めた。もう、後悔はしないと誓った。その誓いを通す正念場が…

 

「今…だ、ろ、う、がァァッ…!」

 

一瞬。本の一瞬だけ、怪獣の脚が浮いた。

 

「ギャピィィィィッッ!?!?」

 

耳障りな声を残し、双頭の怪物は倒れふす。左腕と右足から、雨のような血を吹き出しながら…

 

「…しい」

 

愛用のナイフを振り抜いた態勢のまま、絞り出すように発した言葉。これこそが、俺が俺たる所以。ウルトラセブンが戦う理由。

 

「この星が、人間が、それを守ろうとする気高い心が。俺は愛おしい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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オマケ(と書いてむしろ本編と読む)

 

ラジオ

 

 

 

ナイス「ウルトラマンナイスの!ベリーナイス・ラララジオ!!」

 

セブン「いぇ…いぇーい…」

 

ナイス「さーて本日も始まりましたぁっ、ワタクシ、ウルトラマンナイスがパーソナリティを務めるベリーナイスラララジオ!略してベナラジオ!」

 

セブン「略し方が意味不明過ぎる…つかなんで俺ここにいるの…?」

 

ナイス「光の国で大好評な本ラジオ、今日は特別スペシャル!なんと!!ウルトラ姉弟の黒一点、ウルトラセブンさんをゲストにお呼びしていますっ!!いやーお目にかかれて光栄ですよセブンさん!本日はよろしくお願いします!」

 

セブン「ヒカリに出されたコーヒー飲んで眠くなったと思ったらいつの間にかこんな所に…。あのマッドサイエンティスト明日ボコす。…え?挨拶?カンペ?えーと…今日も元気だ胃痛がヒドイ、ウルトラセブンです!…誰だこの文句考えた奴!え?レジア?おいコラレジアァァァァァァァ!!!」

 

ナイス「おぉ、初っ端からナイスなノリですね!では早速最初のコーナー行ってみましょう!『ナイスとセブンの、お悩み相談室〜!』」

 

セブン「イェーイ!」←ヤケクソ

 

ナイス「リスナーの皆さんから送られてきたお悩みに、私とセブンさんがお答えするコーナー!さぁじゃんじゃん行ってみましょう!まずはこちら!えー…ラジオネーム、カレースプーンは置いていった筈さんのお悩み!『好きな人にそういう対象として見られていない気がします。どうすれば良いでしょうか?』これは甘酸っぱい!」

 

セブン「恋愛相談かよ…」

 

ナイス「どうなされました、セブンさん?」

 

セブン「いやぁお恥ずかしながら独り身でして…そんな的確なアドバイスとかできるかどうか…」

 

ナイス「いやイイじゃないですか!フリーな男性からのアドバイスこそ生きた男の想い!さぁズバッとお願いします!」

 

セブン「そんな無茶な…えぇ……取り敢えず頑張れ!」

 

ナイス「カレースプーンは置いていった筈さん、手を握るなどこちらを意識させる言動で気を引きましょう!そんなこんなで『取り敢えず頑張れ!』さて、では次のお悩み…」

 

セブン(一応ちゃんとアドバイスしてるなこのチョコ)

 

ナイス「ラジオネーム、ブレスレットが本体って言った奴ちょっと来いさんのお悩み!」

 

セブン「!?」

 

ナイス「『警備隊に所属しているのですが、使う武器が本体だろwwwみたいな陰口を新人に言われています。どうかアドバイスお願いします』ふーむ、これは「失礼」はい?」

 

セブン「ちょっと本部の方に行ってくるので5分空けます。ほんとにすみません。」

 

ナイス「は、はぁ…ブレスレットが本体って言った奴ちょっと来いさん、それは厳しく指導するべきだと思いますね。仮にも宇宙の平和を守る宇宙警備隊に、そのような

輩がいるのはいただけませんからね。…おっと、ここで臨時ニュースです。宇宙警備隊本部で爆発事故。新人3人がボロボロの状態で救出されました。うわ言のように『ごめんなさい』と呟いているとの事です。なお原因は例の如くゾフィー氏だと推測され、保安庁が原因を詳しく調べています。」

 

セブン「すいません、失礼しました。」

 

ナイス「あ、セブンさん。本部の事故に巻き込まれませんでした?今丁度…」

 

セブン「あぁ、ご心配お掛けしてすいません。大丈夫です、傷一つついてませんよ。」

 

ナイス「そうですか、それは良かった。ではここで次のコーナー!『もう1度あの人に!』」

 

セブン「?どういうコーナーですか?」

 

ナイス「これはですねぇ、本日ゲストのセブンさんに久しぶりにお会いしたいという方がいらっしゃられています。事前に教えてもらっている、その方との思い出などのヒントを私があげていきますので、セブンさんはお相手が誰か当てて頂きたいのです!」

 

セブン「外したらやべぇな…」

 

ナイス「では早速!ヒントその1!『私が初めてですよね…』」

 

セブン「待って待って!?女性!?初めて!?何それ!?ヒントおかしいだろ!?…ん?なんか本部の方角から爆発みたいな音しません?」

 

ナイス「おぉ、流石レッド族。まぁ速報も入ってないのでヒントその2!『あの激しい夜が忘れられません』」

 

セブン「これ深夜ラジオじゃないよね!?大丈夫!?そもそも俺そんな事した覚えないんですけど!…やっぱり聞こえる!なんか、なんか呪詛の気配が!」

 

ナイス「心当たりがありませんか?」

 

セブン「無視かい!そしてほんとに誰!?」

 

ナイス「では最後のヒント!『1週間前、誕生日でした!』」

 

セブン「……………………………あ。」

 

ナイス「おぉっ!?これは来たか!?ではセブンさん、答えをどうぞっ!」

 

セブン「パン…ドン…?」

 

ナイス「ン〜〜〜〜ナッ!」

 

セブン「いや正解か分かんねぇよそれ。」

 

ナイス「大っ正っ解!ベリーナイス!!本日の第2ゲスト、パンドンさんです!怪獣墓場からお越し頂きましたー!」

 

パンドン「お久し振りです、セブン。パンドンです。しっかり答えてくれて嬉しかったですよ!」

 

セブン「ちゃんと義手義足なのか…擬人化してる事については突っ込まん。」

 

ナイス「お2人にお聞きしたいのですが…初めてと言うのは…」

 

セブン「あぁ、それですか?言葉足らずなんだよパンドン。歌詞にある『火を吹く大怪獣』が初めてって事です。」

 

パンドン「最終回…ピアノの旋律をバックに、本当に激しく戦いましたよね♡」

 

セブン「なんでハートが着く…?まぁ先週誕生日で気付きました。そうか、49年前にお前を倒したのか。」

 

パンドン「はい、アイスラッガーを投げ返し、勝ったと思ったらまさかの空中操作…見事でした。」

 

ナイス「お2人は因縁深い敵同士。よく出演をOKして下さいましたね、パンドンさん。」

 

パンドン「確かに一度は敗れた相手ですが、それ以上にずっと会いたかったんです!」

 

セブン「はい?手足とオマケに首切り落とした相手に?」

 

パンドン「えぇ。同族のキングやネオ、マガは出演がありましたが私はゼットンちゃんと合体しただけ…特にネオが出た時には、本家の私を差し置いてと思ったものです。漸くあなたに会えました!」

 

セブン「お、おぉ…なんか複雑だな。まぁとにかくこれから?よろしく。」

 

パンドン「はい!()()()()!」

 

「「は?」」

 

パンドン「あなたに切られた快感が忘れられなくて…♡激しいのも好きなんですけど、今度は優しくして欲しいです///」

 

セブン「!?何の話!?」

 

ナイス「おーっとこれは!?公開逆プロポーズかぁっ!?」

 

セブン「え!?何これそういう番組!?ちょっ、えぇっ!?」

 

パンドン「末永くよろしくお願いしますね、ダーリン♡」

 

ナイス「ここで臨時ニュースです。警備隊本部から飛び立つ五つの高速飛行体が確認されたとのこと。推測目的地は…ここ!?」

 

セブン「五つ!?あいつらか!?あいつらなのか!?何やってんの警備隊最高戦力!!」

 

ナイス「リスナーの皆さんっ、名残惜しいですが今日はここでおさらば!また来週も、ベナラジオをよろしく!!セブンさん、パンドンさん、本日はありがとうございまし…ってうわぁぁぁ!なんか来たぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の新聞一面記事

 

警備隊本部で爆発事故、約20分後にTV局でも同様の爆発

敵対宇宙人のテロか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンドン擬人化設定

 

怪獣墓場から人間態で復活。セブンに対して特に恨みは持っておらず、むしろ好意的。警備隊で扱いが検討された結果、故郷のゴース星に帰されることとなった。

今ではたまにセブンに会いに光の国に来ている所が目撃される。

赤毛の女性の姿を取っており、左腕と右足は鉄製の義手足。

 

 

 

 

ぶっちゃけ最終回49周年で作ったキャラ。本編には出てこない予定。反響があればオマケや番外編での登場があるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




…すみません。
なんか自分でもよく分かんねぇモンが出来上がりました。
お目汚し失礼しました。

改造パンドン誕生49周年、おめでとうございます!
赤いトンカツとか言うな!

リメイクしたとして、どの時期のセブンが見たい?

  • 5姉弟時代
  • 6姉弟〜レオ指導時代
  • メビウス時代
  • ゼロ誕生以降、ベテラン時代

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