その女は幼き頃から幾度も罪を犯し数多の人を困らせた
これは最高の悪人と呼ばれたその女の過去から現在までのお話
今回は割と長く書いてみました
一瞬連載にしようかなって思ったのですが単発にしました(´ω`)
一つ言える事は日影総受けです(爆)
後このお話フィクションですよ!
完全なる思いつきで書きましたので雑かもしれませんが
まあ見てやって下さいm(__)m
「バーカ!バーカ!」
「なによ!」
「止めやあんたら・・・」
二人の女が喧嘩している中わしはそれを呆れながら見てる
喧嘩の原因はどっちが銀行強盗に入るかや
「あんたが行きなさいよ未来!」
「あたしは捕まりたく無いから嫌!」
「捕まらんて・・・今日は銀行員2人しか居らんし」
「でも仮にだよ!?サツ居たらどうすんの!?」
「ふんっ、そんな都合良く居るわけ無いでしょ?バッカじゃないの?」
「バカはお前だよバーカ!」
「もう良いわ、わしが行ってくるから」
わしはもう聞いてられへんかったから隠れ家を飛び出した
おっ?丁度良いタイミングでバイクが信号待ちしてる
わしは近付いて乗ってる兄ちゃんにピストルを向けたわ
「撃たれたく無かったら早よ降りろや」
「ひいっ!」
わしは兄ちゃんから奪ったバイクに乗り砂浜沿いの道を走り出す
風が気持ちええわぁ
暫く走ってるとクラブ街が見えて来た
ちょっと行き付けのストリップクラブでも行こうっと思ってバイクを走らせる
銀行はまた何時でも襲えるしな
それに今日は両奈の武器屋は休みや
「おお?日影か久しぶりだな」
「ほんまやな、今日は詠さん居てるん?」
「詠ならいるぜ、お前も好きだな?150ドルだ」
「釣はいらんよチップ代わりや」
「おっ悪いな」
わしはフロントで銭払ってホールに入った
この店は女の質が良くてリーズナブルやから良いねん
「ヒュ~ヒュ~!」
「ブラボー!」
「今日は良い女ぎょうさん入っとるな」
周りで踊ってる女に目もくれずわしはプライベートダンスの部屋に入る
「詠さん久しぶり」
「あら?日影さんまた来てくれたんですね♪嬉しい」
「詠さんの顔見たくてわしは通ってるんやで」
「ありがとうございます♪」
詠さんが嬉しそうにしながら隣に座る、なんや今日はまた一段とやらしい格好やなぁ
「何かお飲みになりますか?」
「バーボンロックでええわ」
「かしこまりましたわ♪」
詠さんが新しいバーボンの栓を開けてグラスに砕いた氷を入れて注ぐ
「手慣れてるなぁ」
「いえそんな・・・はいどうぞ」
「すんません」
わしはそれを一気に飲み干す
なかなか効くわぁロックは
「おかわり」
「はい♪」
わしは二杯目を作ってくれてる間に葉巻に火を点ける
一応高級葉巻やで?わしは安葉巻は吸わん主義や
「はい」
「すんません」
わしは二杯目のバーボンを飲み出す
今度はちびちび飲むで
「ふふっ・・・踊りましょうか?」
「頼むわ、詠さんのダンス一回見たら癖になるんよ」
「日影さんったらお上手ですわ」
ほんまやで?詠さんのダンス見たくて来てるんやから
そんな事考えてたら曲が流れ出した
オブセッションって曲や
ストリップクラブにはピッタリな曲やね
「♪~」
「ええわぁ」
「~♪」
「最高やなぁ」
詠さんがポールで回転しながら踊る
わしはついつい見とれてしもうたわ
プライベートダンスは他の客に邪魔されへんからええね
「♪~」
「素晴らしいねほんま」
「喜んで頂けて光栄ですわ♪」
「詠さんこれ少ないけど」
わしはそっと詠さんのパンツに札束を挟む
別に金持ちちゃうで?単純にシャブで稼いだだけや
「あら・・・こんなに頂けませんわ」
「素晴らしいダンス見せてくれた礼やんか気にせんと取っといてや」
「本当にいつもありがとうございます、本当にどれだけ感謝しても感謝仕切れませんわ」
ええんやて、詠さんの役に立てたらそれでええねん
「それに妹達の学費まで出して頂いて・・・」
「ええんよ、それくらい安い物や」
「日影さん・・・」
「言わんといてや、ほなわしは行くわ」
「あの・・・もし宜しければこの後お時間ありますか?」
「えっ?」
なんや急に・・・まあ別に用事は無いけど
「日影さんがご迷惑じゃなければお食事でも・・・」
「えっ?あっ・・・はい・・・全然かまへんよ」
ひょっとしてこれはアフターデートってやつかいな?
思ってもないラッキーやわ
「ほな・・・裏口で待ってるわ」
「はい♪すぐ準備いたしますわ♪」
わしはプライベートルームを出て
急いで裏口に回った
なんかドキドキするなぁ
こんなん初めてや
「なんや・・・なんか緊張してきたなぁ」
「お待たせしましたわ」
わしはソワソワしながら待ってると詠さんが控え室から出てきた
「・・・あ・・・あぁっ・・・」
「ど、どうでしょう・・・これ・・・」
詠さんの私服初めて見たなぁ
素敵やなぁほんまに
綺麗やわぁ
「ごっつええやん」
「そうですか?良かった~♪」
最高やなぁ・・・ますます好きになったわ
「ほな・・・行こか?」
「はい♪」
急に詠さんが腕を回して来た
良く恋人同士がやるやつ
わし等そんな関係ちゃうのに大胆やなぁ
「あっ・・・」
「日影さん暖かいですわ」
「さ、さよか?」
「ええ・・・」
あかん緊張でどうにかしてしまいそうや
これはあかんてほんま
心臓バクバクさせながら歩いてるとや
「よう姉ちゃん達俺達と遊ばないか?」
「ヒュ~♪上玉だなぁ」
なんやギャングになり損ねたゴロツキが絡んで来よった
「ひ、日影さん・・・」
「なんやおどれ等」
「ヒュ~♪気の強い女も悪くねえなぁ」
「だな」
コイツらヘラヘラしよってからに
なめくさって
「詠さん・・・下がっとき」
「は、はい」
「おっ?なんだ?やんのか?」
「おいおい、まさか女の力で俺達に勝てると思ってんのか?」
わしはゴロツキ共のその言葉で完全に理性が途切れた
「女やからって・・・甘もう見んなやぁ!!!」
わしは一人のゴロツキの顔面に殺すつもりで回し蹴りをぶちこんだ
当たったクリーンヒットや
「がょっ!!?」
「てめえ!このアマぁ!」
すかさずもう一人のゴロツキの顔面に蹴りを入れようとした瞬間
わしは顎に鉄の塊をぶつけられたみたいな衝撃を受けて吹きとんだわ
「がっ!!?」
「へっ、俺はソイツとは違うぜ?ボクシングのプロテストで一発合格したんだからよ」
「日影さん!!?」
「っ・・・うぅ・・・クソボケがぁ・・・かはっ!」
「おらぁ!さっきまでの威勢はどうしたんだよ?おらぁ!」
起き上がろうとすると腹を何度も蹴られたわ腹だけじゃなくて全身おもいっきり何回も蹴られた
口の中が血の味で広がったわ
「大人しくついて来てれば痛い目に合わずにすんだのになぁ?」
「うぐぅっ!」
「止めてぇ!日影さんが死んでしまいますわ!」
「詠さん・・・わし・・・に・・・構わんと・・・早よ・・・逃げ・・・ぐっ!」
「ひょっとしてお前らレズか?はっはっは!こりゃ良いや」
悔しいわぁ、こんな下衆にやられるやなんて
まあ単純に考えて男の力に敵うはず無いわな
「日影ちゃんよぉ?彼女の前でたっぷり犯してやるからな?」
「な、何すんねん・・・!止めろやぁ!」
その男はズボンのチャックを下げ始めたんや
あかんこれは挿れられる流れやと思って必死に抵抗したわ
その時や
「ぐぶべぇ!!?」
「っ!」
「大事な仲間に何すんのよこの変態スケベ野郎ぉ!」
どっかで聞いた声・・・間違いない未来や
未来がゴロツキの頭を後ろからバールで突き刺して抉り出したんや
ゴロツキは血吹き出しながら倒れたわ
「大丈夫!?」
「あ、あぁ・・・大丈夫や・・・心配せんでええ」
「大丈夫ってこんなに血だらけじゃない!」
「日影!」
遅れて両備も来た、ロケットランチャーなんか持ってたなぁ
「両備か・・・わしは大丈夫や」
「バカ言ってんじゃないわよ!そんな姿で大丈夫な訳無いでしょうが!早く病院行くわよ!」
「詠!車に乗せるの手伝って!」
「は、はい!」
「詠・・・さん・・・無事で良かったわ・・・ほんま・・・」
わしは未来達に抱えられながら車に乗って病院へ行ったらしい
なんや車の中でわしは気を失ったらしいな
両備が応急処置してくれて、詠さんは泣きながらわしに謝ってたらしい
未来も運転席から必死で呼び掛けてくれたらしいよ
「・・・ん・・・っ・・・?」
気が付くとわしは病院のベッドで寝てたわ
包帯で全身ぐるぐる巻きにされて
ミイラ男ならぬミイラ女状態やね
「あら?目が覚めたの?」
両備が煙草吸いながら横に座ってた
あんた病院内は禁煙やで
まあ誰も見てへんからええけど
「あんた二日間目覚まさなかったのよ?」
「ほんまかいな」
「本当あんたは無茶するんだから、昔から変わらないわね」
「しゃあないやん、必死やったんや」
「だからって肋骨に腕に足に顎まで骨折する必要無いんじゃない?」
「詠さん守れるんやったら死んでもええよ・・・ほんで詠さんは?」
「またバカ言って・・・詠なら未来と買い物よ」
「そうかいな」
「何か両備達に言うこと無いのかしら?」
「ああ・・・来てくれて有り難う・・・ほんま助かったわ」
「ふふん♪両奈にも感謝しなさいよ?あんたらしき奴が襲われてるって教えてくれたの両奈なんだから」
「さよか・・・今度なんか礼せんとな」
顎ひび割れてるせいで上手く喋られんわ
両備と喋ってると未来達が帰って来た
「お帰り」
「日影!?目が覚めたんだ!」
「日影さん!?良かった・・・本当に・・・良かった・・・」
詠さんが泣き崩れながらわしに抱き付いて来た
わしは身体の痛みなんか気にせず詠さんを抱き返した
「わしは大丈夫や・・・やから泣かんといて」
「日影さん・・・わたくし・・・日影さんが酷い目に合ってるのに何も出来なくて・・・悔しくて・・・情けなくて・・・!」
「わしは詠さんになんかして欲しいなんて望まんよ・・・詠さんが無事やった、それでええんや」
「日影・・・さん・・・!」
「あたしも本当に心配したんだよ?両備なんてトイレで泣いてたんだから」
「ば、バカ!何言って!泣いて無いわよ!」
「素直じゃないよね本当さ」
「う、うるさいわね!」
「有り難う、あんたらほんまに」
「えへへ」
「ふ、ふん!」
あんたらが仲間でわしは幸せ者やわほんま
今度はわしがあんたらを守る番やからな
「とにかくあんたまともに動ける様になるまで半年は掛かるらしいわよ?」
「は、半年もかいな?」
「そりゃ掛かるよ、腕も足も肋骨もおまけに顎までひび入ってるんだからさ」
「難儀やなぁ・・・」
「暫く車椅子生活ね」
「車椅子か・・・勘弁やわ・・・」
「こっちの事は両備達に任せてあんたは暫く休みなさい、あんたの代わりは両奈に頼むから」
「せやけど・・・」
「それにあんたヴァーナから出てきたばっかでしょうが、また檻の中で臭い飯食いたいの?」
「そりゃ勘弁やわ」
「だったらあたし達に任せてゆっくり休んでよ!この病院はあたしの知り合いが院長してる病院だからサツの事なら心配しないで!」
「すまん、ほなそうさせてもらうわ」
「それで良いの、じゃあ両備達は戻るから」
「また顔見に来るね!今度お土産持ってきてあげる」
「すまんな」
未来達は病室を出ていった
アイツらに任せて大丈夫かなぁ
若干心配やけどまあ大丈夫か
「詠さん、わしは一人で大丈夫やから妹さん達家で待ってはるんやろ?」
「ですが・・・」
「心配せんでええ、また元気になったらちゃんと飯食いに行こ」
「・・・すみません・・・またお見舞いに来ますわ」
「ああ」
「では失礼致しますわ」
詠さんは深々と頭を下げて病室を出ていった
おっ?両備が煙草をどっさり置いてくれてあったわ
わしはとりあえず一服入れた
顎に包帯巻かれてるから吸いにくいわ
「ふぅ・・・子供は元気やなぁ・・・」
公園でガキんちょが走り回って遊んでるわ
わしも何回かガキの頃に戻りたいと思った事あるけど
まあ・・・無理な話か
「そう言えば何回サツに捕まったか・・・」
わしは10歳で初めてサツの世話になって以来この歳になるまで
数えて20回程捕まってる
最初は窃盗で次に放火で次に強盗で次に麻薬あげくの果てに殺人と数えきれん程捕まった
「わし・・・人に迷惑ばっかりかけて生きて来たなぁ」
でもおかげで最高の仲間に出会えた
両備とは10歳の時に刑務所で、未来とは14歳の時にメキシコの麻薬工場で出会ったんやったかなぁ
もう随分と長い付き合いになるわ
「・・・寝よ」
わしはとりあえず寝ることにした
また悪夢見るんかなぁ・・・
さて・・・日影が入院してる間に済ませちゃいましょう
「死にたく無いなら大人しくしてる事ね?」
「た、助けてぇ!」
「黙らないと・・・」
人質の真横でガリルを撃ったわ
「ひぃぃっ!」
「こうよ?」
「ほらほら~!動くな!」
未来も人質に当てない様にガリルを乱射してるわ
みんな怯えきっちゃってる
最高♪
「ほら早く金庫に案内しなさい?みょうな真似したら・・・頭ぶち抜くわよ」
「は、はい・・・撃たないで・・・」
両備に銃を突きつけられた支店長が足元もおぼつかない様子で歩き出したわ
「こ、ここです」
「未来見張りしっかり頼むわよ?」
「わかってるよ!ほら!そこ何してる!?」
「早く開けなさい」
「は、はい・・・」
支店長が震えた指先で金庫のキーを開ける
胸が高鳴る瞬間ね!
「ど、どうぞ」
そしてとうとう開いたわ
目の前に広がる札束の山
両備のテンションは最高潮に高まったわ!
「有り難う、じゃあもうあんた用済みだから死んでもらうわね?」
「そ、そんな!た、助けっ!」
助けてって言う前に頭を撃ち抜いてあげたの
良かったわね?苦しまずに死ねて
「ふんふんふ~ん♪」
鼻歌混じりで金をバックに詰め込んだわ
「両奈!車後ろに回して!」
「りょうか~い♪」
無線で両奈に車を回す様に指示する
ここの金は残らず全部持って行くんだから
持って来たバックとトランクに金を入るだけ詰めて裏口に回ったわ
「未来、人質を縛ったわね?」
「完璧だよ!金は?」
「今から両奈と運ぶわ、あんたも早く来なさい」
「わかった!」
金を輸送車積んでから急いで乗ったわ
「未来!早くサツが来る前にずらかるわよ!」
「ちょっと待って!よし!」
「乗ったわね!出して!」
未来が乗ったのを確認してから両奈が車を発進させた
チョロいチョロい♪
余裕で奪えたわ
「今回はどれだけ奪えたの~?」
「ざっと5000万ドルね」
「すご~い♪」
「まだ足りないわよ、両備達がこの街の支配者になるには」
「日影ちゃん喜ぶかな~?」
「まあ良い土産話に朗報は出来たわね」
そのまま車を隠れ家まで走らせたわ
サツにも見つからなかったし
今回は大成功ね
「さて次はジャマイカ人共の麻薬工場を襲うわよ」
「麻薬・・・またお金になりそうな予感!」
「は~い♪」
輸送車を隠れ家のガレージに入れた後すぐに装甲車に乗り換えたわ
「武器と爆薬は持ったわね?」
「バッチリだよ~♪」
「腕が鳴るね!この20mmバルカンで逝かしてやる!」
未来が装甲車の上に乗り、両奈が運転席に座る
両備は機関銃を持って助手席に座ったわ
「じゃあしゅっぱ~つ♪」
「運転は任せたわよ?両備は援護するから」
「両奈ちゃんにお任せあれ~♪」
両備達は走り出したわ、まあ装甲車だし簡単には破壊出来ないから安心だけど
10kmぐらい走った街の中に奴等の工場がある
「見えてきたよ~」
奴等の工場が見えてきた
一見寂れた廃工場に見えるけど
実際はこの街に出回っている麻薬の過半数がここから出てるわ
「見張りが厄介ね」
「あたしが蹴散らすからその内に入ってよ!そらそらぁ!」
未来が装甲車に無理矢理取り付けた戦闘ヘリ用の機銃を見張りに向かって撃つ
見張りの奴等一瞬の内にミンチになってたわね
「行くわよ両奈!」
「は~い♪」
両備と両奈はその隙に車を飛び出して
門を飛び越えて工場内に突入したの
「て、てめえらは日影の!?」
「そうよ、麻薬もらって行くわね?」
「お前ら生きて帰すなぁ!」
「死ねコラァ!」
「死ぬのはあんた達よジャマイカ人共!」
奴等に向かいM63機関銃を乱射してやったわ
この凶悪な弾幕に敵う訳無いわね
みるみる内に奴等が動かない肉塊になったわ
「そ~れ♪高らかに~♪」
「あぁぁ!」
「いがぁぁ!」
両奈もマグナム二挺を躍りながら乱射してるわ
良くあんな撃ち方で当たるわね
「全員皆殺しにしたわね、ある程度かっぱらって爆破するわよ?TNTをセットするからあんたはブツを運び出して」
「りょうか~い♪」
両奈がブツを運び出してる間に爆薬を全ての栽培プラントに仕掛けたわ
後は外からスイッチを押すだけ
この爆薬の量じゃ間違いなく木っ端微塵ね
「両備ちゃ~ん!運び終わったよ~!」
「今行くわ」
信管をセットしてから急いで車に向かったわ
未来なんか退屈そうに欠伸してるし
「終わったの?」
「完璧よ」
「また日影ちゃんに良い土産話が出来たね♪」
「そうね、アイツにとってはどんな土産より嬉しいじゃないかしら」
工場から少し離れた所で爆薬のスイッチを押す
凄い爆音と共に見事に全部吹き飛んだわ
これで奴等も終わりね
「今日はパーティーだね♪」
「両奈ちゃんあのブランドショップ店ごと買っちゃおっと♪」
これでまた両備達の名が有名になるわね
もう結構有名なんだけど
とにかく一先ず隠れ家に帰ったわ
両備達上手くやってるんやろか
わしは痛い顎を我慢して大好きなアップルチェリーパイを食いながらふとそんなことを考えたわ
「わし等も四人しか居らんからもっと仲間増やさんとあかんなぁ」
誰かしら戦力になりそうな奴居てない物か
みたいな事考えてたらやで
「ちょっと匿って!今サツに追われてるの!」
「な、なんや?急に?」
なんかごっつい化粧した金髪ギャルがいきなり病室に入って来たんよ
急にビックリするわほんま
ほいでその金髪ギャルはベッドの下に潜り込んだわ
「・・・」
「なぁ・・・あんた何でサツに追われてるんや?」
「えへへ、ちょっとペンタゴンの極秘ネットワークにアクセスしてね~」
「・・・はぁ?ペンタゴンってあの国防総省かいな?」
こいつ夢でも見てるんかって思いながらわしは聞いてん
だってあのペンタゴンやで?
誰でもこいつ何言うてんねんって思うやん
「そうそう♪国防総省ね」
「まあ何でもええわ」
「ああ~?あたしの事疑ってるっしょ~?」
「別に」
「嘘だ~!その目完全にあたしが夢みたいな事言ってるとか思ってる目じゃ~ん!なんなら証拠見せても良いんだよ?」
「好きにしいや・・・わしは寝るで」
「まあまあちょっとあたしのテクニック見てよ~?」
そう言うてその金髪ギャルは小型のノートパソコンを取り出してん
なんや訳の解らん文字がいっぱい書いてあるわ
「今からホワイトハウスの機密情報にアクセスするね?」
また夢物語かいなって思った瞬間や
わしは目を疑ったわ
目にも止まらぬ早さでそいつはキーボードを叩きだしてん
ほんま指の動きが人間のそれじゃ無かったんよ
「はいアクセス完了っと♪」
「ほ、ほんまにホワイトハウスの機密情報にアクセスしたんか?」
「見る~?じゃーん♪」
「・・・!」
わしはその瞬間コイツは本物やって確信したね
モニターにはアメリカの裏の歴史にCIAの工作員の情報等
様々な機密情報が映っててん
「・・・凄いやん・・・ほんまに」
「でしょでしょ~!あたしが本物だってわかってくれた?」
「ようわかったわ・・・あんたハッカーか」
「そうそう!あっ自己紹介が遅れたね、あたしは四季!あんたは~?」
「・・・日影や」
「日影ちんか~!宜しく~♪」
「ああ・・・宜しゅう頼むわ」
今わし等にとっては必要な人材はハッカーや
両備は破壊工作で未来は突撃で両奈は凄腕のドライバーや
こいつを仲間に引き入れたら
完璧にメンバーは揃う
「あんた、四季言うたっけ?わし等の仲間にならへんか?」
「仲間?うーん・・・なんか面白そうだし入ろっかな?」
「決まりやな、報酬は山分けや」
「っで日影ちん達はさ~?どんな事してる訳~?」
「せやな・・・強盗とかシャブ売ったりとか色んな事や」
「ヤバいそれ超イケイケじゃ~ん!」
「イケイケってなんやねん」
「超イケてるって事~♪」
なんや、ギャルの言葉はわしにはよう解らんわ
まあとにかくこれで人材はそろったな
わし等の野望にまた一歩近付いたわ
「て言うかさ~?なんでそんなミイラ人間になってるの?」
「ちょっとした事故みたいな物や」
「ふーん・・・あっ?もしかして日影ちんがあたし達のリーダーって感じ?」
「まあ・・・そんな所やな」
「やっぱり~?なんか妙に貫禄あるからもしかしたらもしかすると的な~?」
「貫禄あるか?わし」
「貫禄アリアリっしょ~♪なんか見るからにボスって感じじゃん?」
「さよかいな」
まあわしにとってのほんまのボスに裏切られてわしは4年も檻の中に入れられたんやけど
あいつは許さん・・・あいつだけはわしの手で殺ったる
「まあ今のわしは見ての通りミイラ人間やから暫くは動かれへんけど、わしの居らん間仲間達と案生してや」
「了解で~す♪ボ~ス!」
「そのボスっちゅうんやめてえな・・・」
なんや難儀なやっちゃっでほんま
まあこれから何かと面白くなりそうけどな
暫くの間四季と色々話してたら
未来の知り合いの院長が来てん
初めて見た時にこいつほんまに院長かって思うような
露出度の高い服着てたわ
「あら~?日影ちゃん元気かしら?」
「まあ、ぼちぼちやな」
「うわっ・・・すっごい格好」
「あら?・・・お友達かしら」
「四季で~す」
「院長の春花よ」
「宜しくで~す」
なんや院長の目が一瞬ヤバかった気がしたけど・・・
見ざる聞かざる言わざるやな
「うふふ・・・日影ちゃん包帯代えるわね?」
「頼むわ」
この院長なんかやたらとわしの身体にべたべた触ってくるねん
ほんま難儀やわぁ・・・
「本当に良い身体ねぇ・・・適度な筋肉に曲線美・・・素晴らしいわ」
「さよか・・・ちょっ・・・!?」
包帯代えながらさりげなくわしの胸触って来たわ
それやめてえな・・・ほんまに
「あら?ごめんなさいねぇ・・・」
「う、うわぁ・・・手の動きヤバい・・・」
「・・・っ・・・うぇっほん・・・」
「でもこうしないと包帯代えられないし・・・ちょっと我慢してねぇ?」
「わかったから早よう済ませてえな・・・」
「良い娘ねぇ・・・うふふ」
これが俗に言うセクハラってやつかいな・・・
考えてみたらなんや最近よう女が寄って来るわ
これが噂の・・・モテ期か?
「はい・・・終わったわよ」
「すまんな」
「うふふ・・・じゃあお大事に・・・あまり煙草吸っちゃ身体に毒よ?」
「はいよ」
なんや煙草吸ってんのバレてたんかいな
まあ見るからにこの院長には隠し事が通じん感じはするけどやなぁ
「なんかあの院長マジヤバかったね~」
「せやな・・・なんか色々触られたわ」
「でもでも~!日影ちんってば本当に凄い身体してるよね~!」
「せやろか・・・まあどう言われようが結果的にこんな姿になったからどうも言えんけど」
「たまたま日影ちんの調子が悪かっただけとか~!じゃない?」
「調子が悪かったか・・・どうやろな」
「もう元気出しなよ~!あっ!なんか欲しい物とかある?」
「・・・煙草やな」
「OK♪じゃちょっと待っててね~?」
ほんまはまだどっさり煙草あるんやけど
まあええか、あって損は無い
「眠たなってきた・・・寝よ」
日影が入院してから今日で丸3ヶ月が経ったわ
だから少し様子見に行くことにしたの
「日影に会いに来たんだけど」
「日影さんなら一般病棟に移りましたよ、306号室です」
「ありがと」
一応土産にバーボンと葉巻は持ってきたんだけど
もう飲めるのかしら?
まっアイツなら禁止されてても絶対飲むわね
「日影?様子はどう?」
「両備か?ちょっとはマシになったわ」
「良かったわね、はい土産」
「おお~?えらいすまんなバーボンやんか」
「別に良いわそれくらい、あんた久しぶりに飲みたかったでしょ?」
「まあな、院長に酒も煙草も控えろって言われてるけど無理な話やわ」
「まあ好きな時に飲みなさいよ?・・・それより・・・まだまだ動けそうに無いわね」
「せやな、やっと顎の骨と腕はマシになったけどまだまだや」
「まだ3ヶ月しか経って無いんだから仕方ないわ」
「難儀やわ」
「どう?久しぶりに外の空気吸いに行かない?」
「・・・ええな」
「じゃあ外出許可取って来るから」
「ああ」
両備は受付に行って外出届を出したわ
三日間だけなら大丈夫って言ってたわね
「じゃあ行きましょう?」
「ああ」
日影の乗った車椅子を押して行く
今までまさか自分が押されるなんて思ってもみなかったでしょうね
久しぶりに外の空気を吸った日影は少しだけ嬉しそうだったわ
「ほんまに気持ちええなぁ・・・シャバの空気は」
「でしょ?」
二人で居る時に正直感じたわ
あんたの事が好きだって
あんたはどう思ってるかはわからないけど両備は好き
いっつも無表情で本当に不器用で鈍感で・・・だけど優しくて温かい・・・本当に心から信頼出来る存在
そんなあんたの事をいつの間にか愛してしまってたの
「どないしたんや?」
「な、なんでも無いわ」
「さよか」
「・・・ねぇ?」
「ん?」
「・・・あんたは・・・両備の事・・・どう思ってる?」
「どう思ってるって・・・大事な仲間と思ってるで」
「そ、そう・・・ありがとう」
「なんや急に」
「な、なんでもないわよ」
正直・・・嬉しかったわ
でもあんたは詠の方が良いのよね
悔しい・・・両備と一緒に過ごして来た日々の方が長かったのよ?
「両備?」
「ん?」
「ほんまにどないしたんや?様子が変やで」
「べ、別にいつもと一緒だけど?」
そしたら日影が急に顔を近付けて来たの
突然過ぎてびっくりしちゃった
「きゃっ!」
「・・・顔も赤いし、熱でもあるんとちゃうん?」
「だ、大丈夫・・・大丈夫・・・だから・・・」
頭が真っ白になって言葉が上手く出ない
「やったらええけど」
「・・・バカ」
「・・・!」
日影に抱き付いてキスしちゃった
もう自分を抑えきれなかったわ
「り、両備・・・?」
「両備はあんたが好き・・・本当に愛してる・・・!」
「両備・・・わし・・・こう言うの初めてやから・・・どう言えばええんやろ・・・」
「何も言わなくて良いわよ」
「あっ・・・うん・・・わしもあんたが好きやで?」
「・・・本当に?」
「ほんま」
「じゃあこれからは両備だけを見なさいよ?他の女に目移りしたら許さないんだから」
「それはむずかしいかもしれんな・・・痛っ!」
バカ言って・・・でも嬉しい
日影・・・これからもずっと
そばに居てね?
「久しぶりに隠れ家に帰る?」
「せやな・・・未来達の様子気になるし」
「まあ両備達はいつも通りだけど」
「さよか」
わしは車椅子で押されながら
隠れ家まで帰ってん
そしたらガレージで未来と両奈がベンベを改造してたわ
「あっ!日影!?」
「日影ちゃ~ん!会いたかった~♪」
「久しぶりやな、元気してたんか?」
「あたし達は元気だよ!それより聞いて!州知事選挙に立候補してた斑鳩が選ばれたんだ♪」
「ほんまかいな?」
「本当だよ~♪両奈ちゃん達がいっぱいい~っぱい支持したからだね♪」
「これであたし達の野望にまた一歩近付いた!」
「みんなようやったな、ほんま凄いで」
「へへっ」
「ただいまで~す♪あっ日影ちん!」
「あっ四季だ、どうだったの?」
「上手くいったっしょ~!斑鳩に賄賂も渡してきたから後は上手い事圧力掛けてくれるって」
「ようやったな」
「へへ~ん♪」
順調や・・・むしろわし居てない方が上手く進んでるような
・・・考え過ぎか
「四季・・・モニカの場所わかったか?」
「・・・あ~・・・まだわかんないだよね・・・色んな人に当たったりはしてるんだけどさ」
「・・・さよか」
モニカ・デイビス・・・わしをラスベガスで罠に掛けて檻にぶちこんだ張本人で
わしが昔居ったマフィアのボスでもある奴や
わしはアイツに狂わされた
アイツに家族も友人もみんな殺された
「・・・」
「日影・・・きっと見つかるわよ」
「・・・せやな・・・見つけたる・・・なんとしても・・・そしてその時がアイツの最期や」
「・・・そうだね!」
「日影ちゃんの目が怖いよぉ~」
「ひ、日影ちん?まあ中に入ろう?」
「・・・ああ」
ついアイツの事を考えるとキレそうになる
みんなもちょっと怖がってたわ
あんたらは何にも悪く無いんやで?
「そうだ、詠が店を辞めたらしいわよ」
「なっ・・・なんやて?」
「なんかガラの悪い客に犯されたんだって」
「・・・クソがぁ・・・!」
ソイツも見付けてぶち殺したる・・・絶対に許さん
すまん・・・詠さん・・・わし・・・
「未来・・・斑鳩に言うてハリアー回してもらって来い、ミサイルとクラスター爆弾を満タン積んだやつ」
「ハリアー?何するつもりなの?」
「ええから」
「うん・・・わかったよ」
詠さんをよくも・・・見付けて灰にしたる
わしは車椅子を自分で押しながら
ヘリポートに向かったんよ
「えっ?ちょっとどこ行くのよ」
「・・・詠さんの仇討ちや」
「駄目~!そんな体で~!」
「平気や・・・心配あらへん」
「日影ちん!冷静になりなって!」
「わしはいたって冷静やで?・・・灰にしたらすぐ戻ってくるよ」
「ち、ちょっと!」
みんな堪忍や、でもわしはこんな性格やねん
一回決めたら途中では止めへんよ
わしは未来がハリアーを回してくれるのを待ってんな
15分くらいしたらデカい音と一緒に未来が乗ったハリアーが来てゆっくりとヘリポートに着陸してん
「お待たせ~!」
「すまんな」
「えっ・・・まさか今から乗るの?」
「せやで」
「気を付けてね?今度無理しちゃ本当に怒るよ?」
「わかってるて」
わしは折れて無い方の腕だけを上手く使ってコックピットに乗りこんでん
端から見ると猿みたいな格好やったんちゃうんかいな
「凄っ!?」
「せやろか?まあ行ってくるわ」
わしはコックピットを閉めてハンドルを握り機体を上昇させたわ
戦闘機なんか操縦するの何年ぶりやろうか?
「行っちゃった・・・大丈夫かな・・・」
「ラジオでもあったらええのに・・・操縦中は暇やなぁ」
そう言えばわし・・・なんでハリアー乗ってるんやっけ?
あぁ・・・詠さんの仇討ちか
でも・・・わしみたいな悪人がいつまでもあの人と関わってたらいかんよなぁ・・・
詠さんは多分わしが危ない人間やってもうわかってると思うけど、わしに気を使いながら話してくれてるんやろ
・・・アホらし・・・なんか興醒めや
今まであんなに熱気立ってた自分が急に情けなくなったわ
「・・・ギャング共の様子見てこよう」
わしはハイチ人共の様子を空から見に行く事にしてハンドルを方向転換させた
日影ちゃんが居ない内にまたまたお仕事頑張っちゃうよ~
と言うわけで両奈ちゃんは今カンザスシティに居ま~す
ここに闇の武器商人がいっぱい居るって聞いて来ちゃいました~♪
「この辺に居るのかにゃ~?」
「ヒュ~♪お姉ちゃん可愛いねえ?」
「本当?両奈ちゃん可愛い?」
「可愛いよ?良い乳してやがる」
「おっぱい見られちゃった♪お兄さんは闇の武器商人って知ってる~?」
「闇の武器商人?・・・ああ!ソニアの事か、アイツならその路地を曲がったボロ家に住んでるぜ」
「ありがと~♪」
両奈ちゃんはお兄さんに教えてもらった通り路地に入ったの~
そしたらおっきい廃墟が見えて来んだよ
「ピンポ~ン♪誰かいませんか~?」
「・・・誰だお嬢ちゃん」
「両奈ちゃんで~す♪両備ちゃんの紹介で武器を買いに来ました~」
「両備・・・日影の所の・・・入れ」
「おじゃましま~す♪」
なんだかその人怖かったな~
刺青い~っぱい入れてたんだよ?
「まあ色々見ていってくれ」
「どんな武器があるのかにゃ~♪」
「色々揃えてるぜ・・・あんた見たところ俺と同じみたいだな?」
「バレちゃった~?両奈ちゃんも武器売ってま~す♪」
「火薬と潤滑油の臭いが染み着いてやがるからな」
「今日両奈ちゃんはあなたと共同経営の相談をしに来ました~♪お話聞いてく・れ・ま・す・か?」
「条件にもよるな」
「もし聞いてくれるなら両奈ちゃんにい~っぱい酷い事して良いから~♪」
「俺にそんな趣味は無い」
「え~つまんな~い」
「まあ話は聞いてやる・・・話してみな」
お話聞いてくれて良かった♪
両奈ちゃんは両備ちゃんの言った通りちゃんとお話したよ?
お金の事とか仕入れルートの事とか
「入手ルートに関して色々あるが・・・一応そっちに武器は流してやる」
「やった~♪契約成立だね~」
「その代わり俺の元にある武器はみんな高価で貴重だ、それなりの金と期間は見てくれよ」
「りょうか~い♪お礼に酷い事して良いよ?」
「二度は言わん・・・このアバズレが」
「あん♪」
交渉大成功~♪みんな誉めてくれるかな~?
じゃあ早く帰ろう~♪
遅くなったらまた両奈ちゃんお仕置きされちゃう♪
「スイ~♪スイ~♪」
あれ~?なんか家の前が騒がしいよ?
日影ちゃん帰って来たんだ~
「ただいま~♪」
「あっお帰り」
「おっ帰り~♪どうだった?」
「大成功だよ~♪」
「良くやったわね?ご褒美よ」
「あん♪もっといっぱいしてご主人様~♪ああん♪」
「良いわ、ほら膝まずきなさい!このバカ犬!」
「きゃいん♪きゃいん♪ご主人様もっと~♪」
いつもの見飽きた光景やなぁ
なんでしばかれて嬉しいんかよう分からんわ
鞭でしばかれたら普通痛いで?
「ひ、日影・・・ちょっと良いかな?」
「なんや?」
未来が急に話して掛けて来たから
わし等は部屋に入ったんよ
なんやろ?
「あ、あのさ・・・これ」
「ん?なんやこれ」
「その・・・ぷ、プレゼント!」
「なんや今日なんかの日か?」
「ち、違うけどさ!でも・・・渡したくて・・・あ、開けてみてよ!」
「えっ・・・うん・・・わぁ・・・」
未来から貰った箱を開けてみたら
中にはごっつい綺麗な指輪が入っててん
指輪とか興味無いわしでもついつい見とれてしもうたわ
「どう・・・かな?サイズはちゃんと合ってると思うけど・・・」
「・・・ピッタリや・・・ありがとう未来・・・嬉しいわぁ」
「えへへへ・・・良かった♪」
「でも未来・・・なんで急にこんなんを?」
「そ、それは・・・ひ、ひ、日影が好きだからだ、だ、だよ!」
「・・・さよか」
なんやろ・・・この気持ち・・・ごっつ嬉しいわ
両備に好きやって言われた時も感じた
わし・・・ほんまに好きなんわあんたらかもしれへんな
勿論みんな好きやで?両備も両奈も四季も未来あんたも勿論な
だから一人だけ選ぶのは厳しいわ
「ほ、本当だよ!嘘じゃなくて大好きだよ!んむっ!?」
「・・・嬉しいわ・・・わしも大好きやで?」
「あっ・・・うぅ・・・日影ぇ・・・大好き・・・」
わしは自分から未来にチューしたんや
ごっつ恥ずかしかって車椅子から転けそうなったけど
勇気出したったわ
「あ、あのさ・・・怪我治ったらさ」
「わかってる・・・その代わり両備も居るで?」
「う、うん!良いレストラン予約しとくよ!・・・ほ、ホテルも・・・」
「ええな、なんやったらみんなでオーシャンビーチでも行こか?」
「うん!」
「それやったら早よ怪我治さんとな」
「そうだね、早く治るといいね」
「せやな」
なんか最近自信湧いてきたわ
わしってもしかしてカッコいいんかな?
・・・自分で恥ずかしなってきたわ・・・やめよ
早いもんであっという間に5ヶ月も経ったわ
もう車椅子無しで歩ける様になったで
もう息しても肋骨痛くないわ
「日影ちゃん・・・あなた本当に治るのが早いわねぇ?」
「さよか?」
「普通なら半年掛かる程の怪我が殆ど完治してるんだから・・・凄いわぁ」
「わし・・・割と昔から丈夫やから」
院長の春花に何時もの如くセクハラされながらわしは身体を見せてた
レントゲン見たらあんなに折れてた骨が繋がってて自分でもびっくりしたわ
「これならもう退院しても良いわ」
「ほんまか?」
「もう骨も繋がってるし・・・内臓の方は色々問題ありそうだけど」
「な、内臓?なんや煙草も酒も止めへんからかいな?」
「そうねぇ・・・その内ポックリ逝っちゃうかも?」
「そんな殺生な事言わんといてえな・・・チビるわ」
「うふふ・・・じゃあ少しは控える事ね?」
「うっ・・・それも殺生やわぁ」
「まぁ・・・とにかく忘れ物の無い様に荷物をまとめて帰る準備しなさいね?」
「ああ・・・ほんま世話になったわ」
「うふふ・・・良いのよ・・・また時々身体・・・見せてちょうだいね?」
「いぃっ・・・!」
うわっ・・・今ので鳥肌立ったやんけ
首に息吹き掛けてくんなっちゅうねん
ほんまに難儀な医者やで
「あなた・・・お迎えは来るのかしら?」
「多分来てくれるんちゃうかな」
「そう・・・なら大丈夫ね」
「せやな・・・ほなま・・・帰るわ、ほんま世話なりました」
「とんでもないわ・・・じゃあお大事に」
わしは荷物を持って病院を出た
病室の窓から春花さんが手振ってる
わしも手振り返しながら歩き出した
荷物はあんまり無かったから楽でええわ
しばらく歩いてると両備達がバンを止めて待ってくれてた
「日影ち~ん!」
「日影ちゃ~ん♪」
「迎えに来てくれたんか?すまんな」
「ううん!退院おめでとう日影!」
「おめでとう、良く戻ったわね」
「ああ・・・ありがとう」
「今日は日影ちんの復活パーティーだね♪」
「両奈ちゃんい~っぱい酔っちゃうかも~♪」
「そしてまたお仕置きね」
「あははっ」
「ふっ・・・さあ・・・みんな帰るで?」
「うん!!!」
「○○さん・・・最近日影が勢力を拡大し始めて来ています・・・」
「日影・・・そうですか・・・戻って来たのですね」
「はい・・・半年前にシャバに出てきたみたいです」
「・・・私の麻薬工場と武器工場も襲撃されました・・・このまま野放しにする訳にまいりません・・・ローグス達を集めて戦争の準備をなさい」
「分かりました」
「日影・・・あなたの好きにはさせませんよ?」
なんだろう・・・胸騒ぎがする
気のせい・・・かな?
「未来?」
「えっ?」
「どないしたん?」
「な、なんでもないよ」
「さよか?」
「・・・うん」
胸騒ぎが治まらない・・・何か起こるの?
警戒しておいた方が良いよね
何が起こっても日影はあたしが守るんだから
「日影ち~ん♪」
「ちょっ・・・」
「ん~♪」
「ちょっと四季!日影から離れなさいよ!」
「両奈ちゃんも~♪」
「や、やめって・・・うわっ!」
「日影ち~ん♪好きだよ~」
「難儀やなぁ・・・ほんま」
二人共完全に酔てるし・・・
あんたら酒入るとキス魔になるんかい
なんかそこらじゅうにキスされたし
両奈の奴甘噛みしてくるし
「いぃっ!?」
「日影ちんって本当可愛いよね~♪」
「こらぁぁぁ!!!止めろって言ってんでしょうが!」
「ちょっ・・・あかんて・・・ひぃうっ!?」
両奈の奴背中舐めて来たし・・・堪忍やわぁ・・・
「や、やめなよ!嫌がってんじゃんか!」
「勘弁してや・・・」
「ごめんごめ~ん♪日影ちんが可愛い過ぎて~」
「全く・・・」
「はぁ・・・助かった・・・」
モテ過ぎるのもかなわんなぁ
あかん・・・酔うて来た・・・
「・・・んっ・・・?・・・あれ・・・寝てしもうたんか・・・」
「すぅ・・・すぅ・・・」
「すぴ~・・・すぅ~」
「みんな寝てるか・・・」
なんか変な時間に目覚めたわ・・・
みんな完全に酔っぱらって寝とるし
「散歩でも行こかな・・・」
わしはみんなを起こさんよう静かに
玄関のドアを開けて家を出た
海岸でも行こかな?
「まだアルコール抜けてへんわ・・・」
「少しよろしいでしょうか?」
「ん?なんや?」
なんか雪女みたいな姉ちゃんが後ろから話掛けて来た
・・・嫌な雰囲気が漂ってるなぁ
「私は雪泉と申します」
「あっ・・・わしは日影です・・・っで・・・なんか用ですか?」
「いえ・・・知り合いにあなたと同じ顔の人が居るので声を掛けました」
「あっ・・・そうでっか」
同じ顔て・・・わしは一人だけやで
二人も居ったら怖いわ
なんやけったいな姉ちゃんやで
「・・・一つ・・・お聞きしても宜しいでしょうか?」
「あっはい・・・なんでっか?」
「モニカ・デイビスと言う方をご存知で?」
「・・・モニカ・・・知ってますわ・・・わしの恨んでる奴です」
「くすっ・・・恨まれても仕方ありませんね・・・あなたの人生を狂わせたんですから」
「・・・!・・・なんで・・・あんたがそんな事知ってんねや・・・?」
「・・・私の顔に見覚えはありませんか?」
「・・・・・・なっ・・・!・・・お前・・・!?」
間違いない・・・特徴的な物言い
独特な冷めた雰囲気・・・
髪型を変えてサングラスを掛けたらアイツその物や
お前が・・・わしの・・・全てを・・・!
「お前がモニカやったんか・・・殺したる・・・!やっと見つけたで?・・・往生しいやぁ!」
「くすっ・・・私を殺すよりも・・・まず大切な御仲間を心配したらどうでしょうか?」
「・・・!・・・両備!?」
油断した・・・わしのアホ・・・!
こいつは目的の為なら平気で人は陥れる女や
アイツらが危ない・・・!
「ボケがぁ!おのれ何処まで卑劣やねん!」
「卑劣はお互い様じゃないでしょうか?目的の為なら手段を選ばない点では同じかと」
「黙れぇ!おのれと一緒にすんなやぁ!」
くそ・・・くそ・・・!お前らまだ死なんと待っとけよ!
勝手に死んだら許さへんからな!
「くすっ・・・本当に昔から変わりませんね・・・成長もしていない・・・期待外れです」
わしは止まってるバイクを奪って最高速度で走り出した
「頼む・・・頼むから・・・まだ死なんといてくれ・・・!」
わしは知らん内に泣いてた
涙が止まらん・・・自分が情けな過ぎて
アホ過ぎて・・・
「くっ!」
わしは隠れ家の前に着いた瞬間バイクから飛び降りたんや
痛みは無かったな、それくらい必死やったし
裏口に回ったらガレージが壊されてて辺り一面に血が飛びちってた
遅かったんか・・・!
わしはガレージの武器庫からガトリングを取りだして中に入ってん
「あんたら無事か!?生きてたら返事せえ!」
「・・・日影・・・こっち・・・」
「両備か!?何処や!」
「台所の・・・前・・・けほっ・・・けほっ・・・」
わしはすぐに台所に向かったわ
そしたら・・・目を覆いたくなる光景が見えたんよ
「・・・あっ・・・うあぁぁぁ・・・!」
両手首と両足首に杭を打たれ壁に固定された状態で銃の的になった未来・・・腕と足を千切られた両奈・・・目を抉り出されてナイフでズタズタにされた四季・・・そして・・・息はあったが血まみれで天井から吊るされてる両備・・・
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!なんでやぁぁぁ!!?なんでこんなぁぁぁ!!!ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「・・・日影・・・ごめん・・・油断したわ・・・けほっ・・・こほっ・・・」
「四季ぃぃ!!!両奈ぁぁ!!!未来ぃぃ!!!あああぁぁぁ!!!!!」
「落ち着いて・・・日影・・・両備達は・・・これで良いの・・・あんた・・・さえ・・・生きてくれたら・・・」
「良くないわぁぁ!!!なんで・・・なんであんたらがこんな惨い目に合わなあかんのや!こんなん・・・こんなん・・・あんまりやぁ!!!」
「日影・・・もう・・・両備達は・・・助からない・・・まだ・・・追っ手が・・・ローグスの奴等が・・・」
「今降ろして春花の所連れて行ったるぅ!やから死ぬなぁ!」
「日影・・・お願い・・・両備達の・・・みんなの思いを・・・無駄に・・・しないで・・・かふっ・・・」
「なんでや・・・あんたら・・・退院したら・・・みんなで旅行行こうって言うたやんけ・・・約束守れやぁ!」
「ごめんね・・・本当に・・・ごめんね・・・両備達は・・・あんたに・・・出逢えて・・・本当に・・・幸せ・・・だっ・・・」
突如や・・・両備の身体にどデカい穴が空いて血が顔に掛かった
ロープが切れてドサンッって両備が落ちてきたわ
「・・・りょう・・・び・・・?」
「お決まりの茶番劇はもう良いでしょうか?見飽きました」
「・・・みんな・・・すまん・・・わしも・・・すぐに・・・逝くわ・・・」
わしは両備の目に手を当てて閉じさせた
・・・その直後わしはモニカ・・・いや雪泉に向かいガトリングを全弾撃ち尽くすつもりで撃った
「おおおぉぉぉぉ!!!!!死ねぇやぁぁぁ!!!」
喉が潰れるくらい叫んだ声と鳴り響く銃声
「甘いですよ・・・日影・・・?」
耳元でそう囁かれたわしの意識は次の瞬間途切れた・・・
「・・・日影・・・ごめんね・・・でも・・・必ずアイツを殺してあなたを救うから・・・」
「・・・っ・・・ここ・・・何処や・・・」
「目が覚めたみたいですね」
「雪泉・・・!何処やねんここは!?」
見たことない場所や・・・わし・・・あの後捕まったんか・・・
「随分大きくなりましたね・・・私の元に来た時はまだ12歳の少女でしたのに・・・今じゃ立派な大人に」
「黙れ・・・わしを離せや!今すぐ殺したるわ!」
「くすっ・・・あなたに私を殺せますか?裏の世界の全てを授けた私を」
「殺せるよ・・・すぐにでもなぁ!」
「悲しいですね・・・あなたにそう言われては・・・日影・・・一つ提案があります・・・もう一度私の元へ来ませんか?」
「アホかお前?誰が行くかぁ!」
「そうですか・・・なら・・・御仲間は本当に死んでしまいますね」
「はぁっ?どういう事や!両備達は死んでないんか!?」
「ええ・・・元気にしていますよ?あなたの後ろで」
「なっ・・・!」
わしは後ろを振り向いてん・・・一瞬意味がわからんかったわ
「あ、あんたら・・・」
「・・・ごめんね・・・日影」
「日影・・・本当にごめん・・・!」
「日影ちん・・・あたし達・・・」
「両奈ちゃん・・・凄く嫌な気分・・・でもこうするしか無いの・・・ごめんね?」
「生きてたんか・・・なら・・・あの死体は・・・?」
「あれは投与してから一定時間で仮死状態に陥る薬による物です・・・後は特殊な方法で傷口等を再現しました」
「・・・騙したんか・・・信じてのに・・・!」
「・・・」
「・・・ごめん」
「・・・信じてた仲間に裏切られる気分はいかがですか?」
「最悪や・・・ほんまに死にたいわ」
わしは今まで騙され続けたって事か・・・
ほんまにアホやなわし
情けないわ
「もう・・・ええ・・・殺してくれや・・・わし・・・疲れたわ・・・」
「逃げるのですか?」
「ああ・・・逃げるよ?・・・なんか問題でもある?」
「失望しました・・・あなたには・・・では信じてた仲間の手によってあなたを殺すとしましょうか・・・お殺りなさい」
「ははっ・・・ははは・・・はははは・・・!」
「壊れた物に意志など不要・・・残骸となって散りなさい・・・後は任せましたよ?」
「日影・・・ごめん・・・」
「日影ちん・・・!」
「日影・・・」
「日影ちゃん・・・」
わしの人生・・・所詮こんなもんや・・・
「よし・・・行った・・・今ロープ切るから騒がないでね?」
「・・・えっ・・・?」
わしは混乱したわ、今まで銃を向けてた両備がロープを切り出してん
「あんたら・・・どういう事やねん?」
「演技だよ!アイツのアジトを突き止める為にあたし達が日影を裏切って雪泉の手下になれば潜り込めるんじゃないかと思ってのさ!」
「見事作戦大成功っしょ~♪」
「えへっ♪両奈ちゃんの死に真似上手かった~?」
「ほんなら・・・あんたら・・・」
「両備達があんたを本気で裏切る訳無いでしょ?バッカじゃないの?」
「・・・アホんだら・・・でもありがとう・・・わしの為にそこまでやってくれて」
「も~水くさいよ~?日影ち~ん♪」
「さあっ!雪泉に一泡吹かせてやるわよ?指示はお願いねボス」
「ああ・・・!」
わしはほんまに幸せ者や・・・こんなに最高の仲間が居る
もう恐れる物は無い
あんたらと一緒なら何も怖くは無い
「行くでみんな?しっかり付いて来いや!」
「おおっ!」
「雪泉ちゃん・・・チャーリーの手下が私達のシマまで・・・勢力を広げて来てる・・・どうしよう」
「・・・潰しなさい・・・ジョルソンは今力を付け始めつつあります・・・これ以上大きくなる前にねじ伏せるのです」
「うん・・・わかった・・・」
「紫さん・・・我々の悲願まで後少しです・・・最後まで気を抜いてはいけませんよ?」
「うん・・・頑張ってみる・・・」
「日影・・・一番厄介な存在は消えた・・・我々の時代が来たのです・・・表も裏も全ては思い通り」
「人生・・・そんなに上手くは行かへんで・・・雪泉はん・・・?」
「・・・!」
「だ、誰・・・ですか・・・?」
「・・・地獄から戻って来たで・・・頼もしい友を引き連れてなぁ・・・!」
「ひ、日影・・・どうして生きてるの・・・?」
「・・・これは予想外の事態ですね・・・」
「雪泉!覚悟しなさいよ?あんたの部下は今頃ネズミの餌になってるわ」
「バルカンで全員蜂の巣にしてやったよ!」
「両奈ちゃんもパイソンちゃんでバンバン撃っちゃった♪」
「あたしのトラップにも引っかかってたね~♪」
「そう言う事や・・・後はあんたらだけやで?」
「あぅぅ・・・雪泉ちゃん・・・どうしよう・・・」
「心配はいりません・・・あなた達がどう動いた所で私を殺すのは不可能ですよ」
「雅緋・・・お行きなさい・・・」
「私に命令するなと言っただろう!」
「へえ~?随分強そうな奴ね・・・でも両備には勝てないわよ?」
「なんだと?ふっ・・・面白い!」
「両備・・・頼んだで・・・?」
「両備は最強よ?負ける訳無いわ」
「日影ちん!雪泉が奥に逃げたよ!」
「わかってる・・・逃がさんで」
両備を残したわし等は雪泉を追って進んだ
「ここから先は・・・通しませんよ・・・?」
「ちっ・・・夜桜か」
「日影・・・行って!」
「未来・・・!・・・わかった・・・死ぬなよ?」
「約束するよ!絶対追い付くからさ」
未来と夜桜が銃撃戦を繰り広げてる間にわし等は更に奥へと進んだ
「あっ両奈ちゃんのターゲット相手見~っけ♪」
「あっ来ちゃった!」
「雲雀・・・」
「両奈ちゃん遊んでる間に行って!」
「ああ・・・頼んだ!」
両奈・・・信じてるで・・・!
「日影ちん!早くしないと雪泉が逃げちゃうって!」
「わかってる!」
「あっ危ない!」
「うっ!」
危ないわ・・・間一髪やもうちょっとでミンチになる所や
「かわされた・・・」
「紫・・・退け・・・さもないとあんたを殺す羽目になる」
「死にたく無いよぉ・・・でも雪泉ちゃんを守らないと・・・」
「日影ちん!あたしの出番だね!」
「四季・・・頼むわ」
「よ~し!アゲアゲで行くっきゃ無いっしょ~♪」
「死にたく無い・・・殺される前にあなたを殺さないと・・・」
「へっへっへ~んだ♪あたしをそんな簡単に殺せるかな~?」
みんな絶対追い付いてや・・・!
わしはみんなの思いを刻みながらヘリポートの階段を掛け上がってん
「雪泉!」
「来ましたか・・・」
「もう逃がさへんで・・・ここであんたは終いや」
「・・・とうとう決着を付ける時が来ましたね・・・」
「せやな・・・お前とわしの・・・腐れ縁も最期や・・・ほな・・・」
「行きますよ・・・!」「行くで!」
わしと雪泉は同時に地面を蹴りだしてん
「はぁ・・・!」
「らぁっ!」
激しい肉と肉とぶつかり合い
雪泉はグリーンベレー時代からのコマンドサンボー
わしは今まで自然に鍛えられてきたルール無用の喧嘩術
雪泉の強烈な蹴りが横っ腹に入ったけど
けどわしはすかさず雪泉の顔面に本気のパンチを入れ返す
今度は雪泉が腕をへし折るつもりで関節技を掛けて来た
わしはプロレスの要領で背中を蹴り飛ばした
「甘いですね・・・まだまだ」
「何糞ぉ!こっちの番じゃあ!」
わしは雪泉の胸ぐらを掴み頭突きを入れる
怯んだ所で鳩尾に本気の膝蹴りをぶちかます
「うぎっ・・・!」
「まだやぁ!」
「図に乗らないで下さい・・・!」
「あぐっ!」
雪泉の踵落としが頭に入った
なんて一撃やくらくらするわ
「っ・・・まだまだぁ!」
互いに一歩も譲らぬ殴り合い
わし等は血だらけになりながらも殴りあった
どっちかが死ぬまで続くぶつかり合い
倒れた時が最期や
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「・・・ふぅ・・・はぁ・・・」
もう互いにボロボロや・・・次の一撃で決まる
「次で・・・」
「終わらせたる・・・」
わし等は最期の力を振り絞って駆け出した
「はぁぁぁ・・・!!!」
「らぁぁぁ!!!」
一時の静寂が身を包む・・・どちらが勝ったのか・・・
「・・・」
「・・・」
「・・・ごぼっ・・・!」
「・・・勝ちや・・・わしの・・・あの世で・・・みんなに詫び入れて・・・来んかい・・・」
「あんた達!生きてるわね?」
「生きてるよ!」
「モチ生きてるっしょ~♪」
「両奈ちゃんも生きてるよ♪」
良かった・・・全員勝ったのね
「そうだ!日影は!?」
「あっ!」
「こっちだよ!」
「日影ちゃ~ん!」
両備達はヘリポートの階段を全速力で掛け上がったわ
屋上に近付くとやけに静かだったわね
「日影!あんたくたばって無いわよね?」
「・・・」
日影の前で雪泉が倒れてたわ
日影はその前で立ってたわ
勝ったみたいね!
「やったね日影!」
「日影ちんってばマジ凄~い!」
「雪泉ちゃんに勝つなんて両奈ちゃんますます好きになっちゃった♪」
「あんた何だんまりしてんのよ!なんとか言いなさいよ?」
「日影・・・?」
「日影ち~ん?寝てる~?」
「日影ちゃ~ん?」
「・・・」
日影は立ったまま死んでたわ・・・
多分雪泉との決着が付いた時にはもう既に死んでたんでしょうね
凄く・・・穏やかな顔してる・・・
復讐を遂げ全てから開放されて安心仕切った死に顔
笑ってる様にも見えたわ
「日影・・・今まで良く・・・頑張ったわ・・・あなたは両備達の・・・英雄よ・・・」
日影が死んでから五年が経ったわ
今でも両備達は一緒に暮らしてる
でも・・・一人居ないと・・・日影あんたが居ないと・・・
「日影が死んで今日で五年目か・・・」
「そうね・・・」
「日影ちん天国で元気にしてるかな?」
「きっと元気にしてるよ~」
「日影の事だからあの世でも破天荒にしてるんじゃない?」
「あははは・・・そうだね」
日影の墓は両備達が作ったの
デザインは未来が、削ったのは両奈が、建てたのは四季が、そして名前を刻んだのが両備よ
なかなか良いでしょ?両備達の最高傑作よ
多分あんたも気に入ってるんじゃない?
今の住み処
「そうだ!これ!」
「あら?」
「なになに~?」
「日影の部屋から見つけたんだ、この箱」
「何が入ってるのかにゃ~?」
「開けるわよ?」
未来が持って来た箱を開けると・・・
中身は両備達と一緒に撮った写真が入ったペンダントだったの
「これ・・・いつも日影が付けてたペンダント・・・」
「日影・・・」
「・・・ズルいよ今になってこんなの・・・日影ちん・・・会いたいよ・・・!」
「四季ちゃん・・・」
「・・・何泣いてんのよ!あんた日影に笑われるわよ?」
「だってぇ・・・!」
「だってもへったくれも無い!・・・日影はね・・・凄く穏やかな顔して死んでたのよ・・・なのにショボくれててどうすんのよ!アイツは泣いて欲しくて死んだ訳じゃない・・・たとえ自分が死んでも何時も通りの両備達で居て欲しい筈・・・過去に囚われず今を生きてたアイツみたいに」
「・・・両備ちんは強いね・・・」
「今の両備・・・カッコ良かったよ!」
「両備ちゃん素敵~♪」
「ば、バカ!茶化してんじゃないわよ!」
強がってるけど内心凄く泣きたかった
もう一回日影に抱きしめてもらいたかった
でも・・・もうそれは叶わない
だから両備達も今を生きる
あんたの意志を継いでこの街の支配者になるんだから
あんたの叶えられ無かった野望を実現させてやるから!
だから・・・安心して休みなさいよね?
我等が・・・ボス・・・
「わしか?・・・わしは日影や・・・強盗やシャブ売ったり色んな悪い事してるねん・・・どうや・・・あんたもわしと一緒に悪い事せえへんか?」
THE END
長々とお付き合い有り難うございました(笑)
まあ最後まで見て下さった方も途中で面白んなっ!って方も有り難うございました
一応今回は犯罪を題材に書かせていただきました(笑)また後書きの方も目を通して頂くとありがたいです
後書き拝見どうもです(* ̄▽ ̄)ノ
ここからは簡単な設定と経歴等紹介したいと思います
お暇な方はどうぞ見てやってください(笑)
かなり長くなりますが(汗)
主要人物
日影
年齢22歳(享年23歳) 身長182cm 体重58kg
本籍 アメリカ 住所 ロサンゼルス
使用流派 自己流喧嘩術
1962年12月17日生まれ
経歴 1970年6月17日 就寝中に両親と友人をモニカ・デイビス(雪美)に惨殺される
1972年7月11日 殺人の初犯で懲役二年、執行猶予一年の判決を受けワシントン刑務所に収容され両備と出会う
1974年9月19日 刑期を終え出所後モニカ(雪美)にギャング集団ローグスに誘われ入る
1976年8月6日 麻薬の取引で来たメキシコの麻薬工場で未来と出会い、両備の紹介で両奈と出会う
1977年3月23日 モニカの裏切りと罠に陥り逮捕、懲役三年の刑で再び刑務所に送られる
1980年3月24日 刑期を終え出所し
両備、両奈、未来と共にギャング集団アヴェンジを結成、ラスベガスの支配者となってモニカへの報復を誓う
1982年5月14日 麻薬取引の最中FBIの麻薬捜査官に捕まり通算21回目の逮捕、懲役二年の刑でヴェール刑務所に送られる
1984年5月17日 二年の刑期を終え出所し復讐の為に行動を開始するも不慮の事故により負傷し入院、入院中に生涯最後の友人の四季と出会い仲間に引き入れる
1984年10月14日 早期退院し再び行動を再開する
1984年12月13日 かつて所属していたギャング集団ローグスのボスであり師匠のモニカと七年越しの再開を果たし全ての真相とモニカの本当の正体が雪美と言う者である事を知り対決するも敗北しローグスの本拠地に監禁される
1984年12月15日 二日間監禁され続ける物の仲間達の手助けにより開放され共に雪美と最後の血戦に向かいそして屋上ヘリポートで瀕死の状態になりながらも死闘を繰り広げ雪美を殺害し復讐を果す
1984月12月17日 復讐を果たす物の瀕死の状態で雪美に受けた最後の一撃により全てから解放され穏やかな表情を浮かべ立ち尽くしたまま死亡する 享年23歳
雪泉
年齢29歳(享年30歳) 身長176cm 体重52kg
本籍 イタリア 住所 ラスベガス
使用流派 コマンドサンボー
1955年12月17日生まれ
経歴 1955年12月24日 生まれてすぐに両親を事故で無くし孤児院で育てられる
1967年8月4日 フィラデルフィアで強姦に合い重度のPTSDに陥る
1969年4月9日 PTSDを克服し社会復帰しギャング集団ローグスを結成、裏社会で行動を開始する
1970年6月17日 強盗目的で日影の家に侵入し両親と友人を惨殺するもロフトで寝ていた日影にだけ気付かず逃走する
1974年7月25日 異例の若さでグリーンベレーに入隊、数々の功績を残しつつロサンゼルスで出所したばかりの日影に初めて出会い集団に勧誘し引き入れる
1976年4月76日 日影と共に常に過ごし成長を心から喜びながら裏社会の全ての知識と犯罪を教え更に愛する愛弟子の成長を祝福する
1977年3月23日 才能を開花させ成長が目覚ましい日影に底知れぬ恐怖を感じる。そしてこみ上がる劣悪感と哀しみの決断の涯に日影を罠に掛ける事を決意、悲痛な感情を抑えつけラスベガスのカジノで市警を配置し敬愛する愛弟子を呼び出す
1977年3月25日 愛弟子を陥れ裏切った罪悪感に耐えきれず路地で自殺を張ろうとするも通り掛かった雅緋に阻止される
1978年2月10日 雅緋に集団へ加入したいと言われ快く引き入れる。
1980年6月9日 帰宅中ナッシュビルで暴漢に襲われ強姦に合う寸前の紫を救い仲間に招き入れる
1980年8月11日 父親の虐待に合い身体中傷と痣だらけになり公園で震えながら泣いている雲雀に救いの手を差し伸べ仲間に引き入れる。その後父親を惨殺し雲雀の復讐を果たす
1982年9月14日 アジトで突然大量に吐血し自らの死期が近い事を悟るが、仲間には知らさずに残された時を過ごす事を誓う
1982年11月21日 医師の診断により腎臓と膵臓に末期の悪性腫瘍が発覚、余命約二年を宣告される
1984年12月18日 腫瘍が心臓付近にまで転移している事が発覚し余生が本当に少ない事を宣告されるも冷静に受け入れる
1984年12月21日 日影に接触し真相の全てを告げ
自ら殺害される事を決意する
1984年12月23日 現在でも愛する愛弟子と七年越しの再開を果たし全ての真相と自らの正体を明かし
本拠地の場所を知らせる為に監禁する
1984年12月25日 明日で全てを終わらせると決意
仲間達との最後の盃を交わす
1986年12月26日 愛する仲間達と最期の言葉を交わし屋上ヘリポートで愛する愛弟子を待つ
そして身体中を蝕む腫瘍と戦いながら愛弟子と肉体をぶつけ合い最後の一撃を受け地に倒れ伏す
1986年12月27日 敬愛する弟子に見降ろされる中、罪悪感の苦痛から解放され眠る様に死亡する。享年30歳
とりあえず今回はこれくらいにしたいと思います(汗)
全ての設定を書き込むと携帯がパンクしそうなので(-_-;)
ぐだぐだと書いてすみません(>_<)
では失礼致しますm(__)m