俺の幼馴染はコミュ力お化け 作:有象無象
金時の宝具レベルが5になったと思ったら、地下で冒険したり、TOKIOしてたら一ヶ月過ぎてしまってました。
お待たせした上に相変わらずの駄文でございますので、ご了承ください。
─立香─
バベッジはこんなことをする人ではない。
そう、フランは言った。
相対してわかった。彼はどちらかと言えばこっち側だって、でも、戦う以外にはない。
彼を止めるにはそれしかないから。
バベッジを倒した。彼は「地下に行け」と言った。首魁の最後の一人『M』はそこにいる。
フランを帰したら、行こう。決着をつけないと。
今回はあいつの助けはない。どれだけ敵が強くても私と私のサーヴァントだけで倒さないといけない。
頼光さんもいる、エミヤもいる、クーフーリンもいる、清姫もいる、モードレットもいる、ナーサリーライムにジャックもいる、頼りになる後輩もいる。
戦力は十分だ。
だけど
初めての感覚だ。少しだけ『M』に会うのが怖い。
黒いアーサー王に会ったときも、ジャンヌ・オルタに会ったときも、アルテラに会ったときも、魔神柱に会ったときも怖いとは思わなかったのに、背中を守ってくれるあいつがいないだけでこんなにも怖いなんて。
でも、やってみせる。あいつはアルテラとの戦いで恐怖を殺して立って見せた。あいつにできるなら私にもできる筈だ。
─秋人─
アイツがシティの地下へと向かった。
そこに、最後の一人、『M』がいるらしい。
俺も行きたい。
まだか?まだなのか?
そんな時、ロマンから通信が入った。
ロマンか、できたのか?そうか、ダ・ヴィンチちゃんが作ってくれたのか、後でうまい菓子を送っておく。ありがとう。
届いたそれを手に、俺は自分のサーヴァントに指示を出した。
─立香─
『M』ことマキリ・ゾォルケンは魔神になった。
我が王、という存在がどれだけ強大なのかはわからない。
だけど、私には私達には進む以外にない。
いくよ。マシュ、皆。この魔神柱をへし折ろう。なんか、へし折っても問題ない気がするし。
マキリ・ゾォルケン改めて魔神バルバトスを倒して、思わずホッとする。
「我が悪逆、完成させるに足る──星の開拓者よ────
汝、狂乱の檻に囚われし者───我はその鎖を手繰る者────
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ───!」
しかし、その隙を突かれたのかマキリ・ゾォルケンがサーヴァントを召喚した。
彼はすぐさまモードレットに斬られたがサーヴァントは召喚されてしまった。
ロンドンの戦いはまだ終わらない。
─秋人─
地下で新たに召喚されたサーヴァントが上空へ向かって進行中。
そんな報告を受けた俺達はロンドンの空を全力で駆けていた。
と言っても、俺は空なんか飛べないのでサンタオルタのラムレイ二号に乗っている訳だ。
にしても、ラムレイって馬じゃなかったっけ?
このソリ牽いてるのカバにしか見えないんだが。
あと、空を飛ぶって言うより、宝具で吹き飛ばしてるよね?
つっこんじゃだめ?
なんて考えていたら、前方にサーヴァントを確認した。見知らぬサーヴァントが三騎、内二騎が黒い髪の男と相対している。
たしか、戦う相手は男で、雷を使ってて、黒い髪のサーヴァントだったよね?名前は【ニコラ・テスラ】。たぶん間違いない。
聖杯のバックアップの影響か、かなり強力なようで残りの二騎が苦戦している。
ん?どうしたのサンタオルタ?指示?止まる?降りてから?
ハハ!何言ってんのさ!
突っ込んじゃえ☆
─立香─
外へ出ると同時にニコラ・テスラに何かが突っ込んだ。
轟音と衝撃が霧を吹き飛ばす。
突っ込んだのはソリのようだった。
赤いソリにカバ。
あれ?これサンタオルタのラムレイ二号じゃない?
あれ?でもサンタオルタに単独行動ついてないよね?
ってことはあいつがいるはずで、でもあいつは魔霧がダメだったはずだよね?
そのうち、ソリから誰かが降りてきた。
ソリから降り立ったのは、やはり見知ったメンツだ。
えっちゃん、X、サンタオルタ、弓トリア、そしてあいつ。
あれだけダメだったはずの魔霧の中を何事もないように歩いてくる。
よく見ると服装が変わっていた。白い、フードのついたコートを羽織っている。
「…………無事、か?……どうした?」
衝撃に固まる私にDr.ロマンから通信が入った。
え?ダヴィンチちゃん作の魔力吸収コート?魔霧の濃い魔力があいつを蝕むから、余分な魔力を取り除くと。
あいつが依頼を?あのコミュ障ヘタレが?何でそんな?聞いてないの?
でも、これで問題ない。あいつが一緒なら、絶対勝てる。
理由は後で問いただすからね!
この特異点を修復したら、覚悟しておくよーに!
やっと、戦えるので主人公のテンションは高めです。
おまけ
二人の日常(カルデア就職前)
秋人の部屋にて
─秋人─
トイレから戻ったらアイツが俺のベッドを占領していた。タンクトップにホットパンツだからおそらくは部屋着で、自分の部屋の如くくつろいでいた。
「あ」
「ベッド借りてるよ」
無言で椅子に座りスマホをいじる。
「ねぇ、あれ」
「あ゛」
「ああ、ベッド脇ね」
「あぁ」
「お茶ありがと、そうだね。暑いね」
「ん」
「25度位で」
「ん」
「タオルケット?」
「……冷やすな」
「おかあさんか!」
暑くてもツッコミはやるのか。
「そろそろお昼だけど、どこかに食べに行く?」
「あ、俺は……注文が……」
「わかってるよ。私がするから。近くの麻婆のお店に行こ?」
「だが……」
「私?辛いのは苦手だけど大丈夫」
「…………」
「それじゃ着替えて集合ね」
「…………………………」
さっさと出ていったアイツの背を見つめて俺はため息を吐くとスマホを取り出した。
十分後
外出用の服に着替えたアイツが来た。
「それじゃ行こ……ってどこに行くの?」
「いい、から」
アイツの声を無視して先導する。確かG◯◯gleだとこの辺に。
「ここって最近できたイタリアンの」
「あぁ」
店内に入り、席に座る。
やっぱり初めてくる店はキツイ、背中をひや汗が伝っていく。
「大丈夫?すごい顔だけど?」
「俺は……大丈夫、だから、気に、するな」
「ん」
アイツは、そう言うとメニューを見る。
ほどなく決まったのか店員を呼んだ。
トマトと生ハムの冷製パスタにしよう。
「エビとアボカドの冷製パスタとトマトと生ハムの冷製パスタをください」
こうやってすぐに俺の意思を感じ取ってくれる。アイツのコミュ力の賜物なのか、俺とアイツだからできるのか。なんにせよ、立香といるのが一番心が楽な気がする。あれだな、親友ってこんな感じなのかね?
等と考えてる内に出てきたパスタを頬張る。
うまい。トマトの酸味と生ハムの塩気が絶妙にマッチしている。少量のニンニクがいいアクセントになって後を引く。
「おいしいね」
「あぁ」
アイツの頼んだパスタも旨かったらしい。
「一口ちょうだい」
「ん」
アイツにフォークに巻いたパスタも差し出すとうまそうに頬張った。
今度は俺の前にパスタが突き付けられる。
「はい、お返し」
「…あぁ」
これもうまい、アボカドとクリームでこってりかと思ったが、レモンの酸味がしっかりと引き締めている。いや、引き締めているのはレモンだけじゃない。
この香り、そうだワサビだ。
ワサビが少量入ることで刺激を与えているんだ。
パスタにワサビ、新たな感覚だ。
この後、デパートで買い物をしたり、商店街でブラブラしたり、福引きでプールのペア招待券もらったから今度行くかぁ何て話したりした。
─カルデア 秋人の部屋─
「マスターさん、マスターさん。今日の夕食は何ですか?」
膝に座っておやつの羊羹を食べていたえっちゃんの声で目を覚ます。いつの間にか寝ていたらしい。懐かしい夢を見た気がする。
夕飯。冷製パスタにするか、なんか食べたいし。
「…………ぁ、冷製、パスタ」
「わーい」
全部終わったら里帰りしてみるか。サーヴァントも連れて。
これをこいつらは素でやっています。
もう結婚しろ。
ちなみに麻婆の店は、皆さんの想像の店とは違います。架空のお店です。