「ゴールデンメタルスライムのゴメちゃんって言うんだ!」
「そっか、宜しくねゴメちゃん!」
「ピィ~ッ!」
バランと二人で我が子供達の交流を見守ってます。ポップです。
折角バランと仲良くなれたので、バランに「その紋章と同じ紋章を持つ子供を見た事がある」と言って、バランをデルムリン島に連れていった。ダイ君確保完了である。ダイの大冒険終わった。バランから感謝されたが、一つだけ言わせて欲しい。うちの娘は嫁にやらないからな。
ゴメちゃんという神の涙、なんとか悪用出来ないだろうかという下衆な考えは、フレイザードちゃんがゴメちゃんと遊んでいる様子を見て諦めるしか無い模様。
フレイザードちゃんとダイ君はお互いすごく素直で、すぐに仲良くなりいまや完全に魔王軍の清涼剤である。まじ癒される。そしてバーン様からバランとの戦いと竜の騎士二人目確保という功績を凄く誉められた。ハドラーじゃなくて俺が魔軍司令になる模様。ハドラー、グレるんじゃね? いやまあ良く考えたら俺、ハドラー以外軍団長達全員仲良くやってるな。じゃあ問題無いか。
フレイザードちゃんがバランに修行を付けてもらい始め、すげえ成長してるのが端から見ても良く分かる。めっちゃレベルアップしてる。試しに俺自身まだ使えないが、概要だけこんな構想の魔法があると伝えるとメドローア覚えちゃった。覚えた後、誉めて誉めてーと笑顔で伝えてきたフレイザードちゃんに無いはずの尻尾が千切れんばかりに振り振りしてるのがなんとなく見えました。ダイ君もバランに修行付けてもらい始めたけど、こっちはとりあえず自在に竜の紋章を使う所からみたいだった。もう、人間側勝ち目無いんじゃないかな。まあダイ君が人間滅ぼす為に戦うなんて思わないけど。
それにしてもうちの娘なんでもありやね。もう俺いらないかなーとかうっかり言ったら泣きながら怒り出して大変だった。この娘の為なら死ねるけど、俺死んだらこの娘も死にかねないから死ねないなこれは。でも敵となる人間側に強敵ほとんどいない気がするから……とか言ってるとなんかのフラグが立ちそうだから言わない。
まあ近況はそんな感じで、今日はザボエラおじいちゃんと二人でお茶してます。
「フレイザードが闘気を覚えたじゃと?」
「そうなんだよ、やっぱうちの娘天才っていうか……天才?」
「ふむ、妙じゃな」
「何が?」
「いやいや、まだわからんがの。こんどフレイザードちゃんにお茶しに来いとわしが言ってたと伝えてくれ。それはそうとこれ、作っておいたぞ」
「おー伝えとくわ。……お、出来たんだ小型魔法の筒二種共」
「きっしっし。青いほうが魔法を込めるほうで赤いほうが魔物を連れていけるほうじゃ。あの魔弾銃の弾とやらは参考になったわい。で? どんな悪用をするんじゃ?」
「そうだなー。爆弾岩入れて、人間に飲ませてからデルパやったら体内から爆散する人間完成とか?」
「……えげつない事考えるとのう。人間のほうがよっぽど悪知恵が働くわい」
「いやいや、魔族や魔物ばらして生物実験やってるおじいちゃんのほうがよっぽどえげつないわ」
「「あっはっはっはっは」」
「さーてと、フレイザードちゃんには伝えとくけど、あの娘になんかしたら怒るからね」
「おー怖い怖い。心配せんでも良い。……あの娘には感謝しとるからの」
「ん? なんかあったの?」
「この前、人間界で作ったとかいうスコーンを持ってきての。……ザムザを連れてな」
「ああそういう事か。な? うちの娘めっちゃ良い娘だろ? あ、ザムザの嫁にはやらないからな。にしてもおじいちゃんまだ家族思う心があったのか。驚きだね」
「お前には言われとうないわい。……お前が育てて何故あそこまで素直な娘に育っておるのか、ほんと不思議じゃの」
「そりゃ俺自慢のフレイザードちゃんだからな!」
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