時刻は夜の八時。場所は廃校して何十年も経つ古びた学校。
「というわけで。やるぞ、肝試し!」
「ええ〜っ!!!」
ジャイアンの言葉にのび太は声をあげる。
「はいはい、文句言わない!夏の夜といえば、肝試しをするって決まってるんだよ!」
「決まってるの?」
「決まってるんだよ!」
のび太の問いを即答するスネ夫。まだのび太の弱点がオバケと思っている二人はニャニャと笑みを浮かべ、のび太を見つめる。
アカメたちはのび太の側にやってくる。
「のび太。」
「???」
「肝試しって、何んだ?」
「えっ!?」
アカメたちの問いにジャイアンとスネ夫は顔を見合わせる。
「知らないの。嘘・・・・・・」
静香もびっくりする。するとスネ夫は得意気に口を開いた。
「肝試しっていうのは男女一組で気味の悪い場所に来て。」
「『「『「・・・・・・・・・・・。」』」』」
「『ねえ、何だか私怖い!』『大丈夫、僕がついてるじゃないか。』『でも・・・・』とその時、茂みからガサガサという音が!『いやん!いや、いや、いや!』『はっはっはは、大丈夫だよ。ほら?ただの兎さ。』『もう・・・・びっくりした。』『慌てん坊さんだな。』『ねえ、もっと強く抱いて・・・・・』『いいとも・・・・』ギュッギュッギュッ。肌と肌を合わせた若い男女の衝動はもう誰にも止められない!」
スネ夫の説明にアカメたちは
「知らなかった・・・・・・。肝試しがそんなものだなんて・・・・・」
「じゃあ・・・・・もしのび太が他の女とペアになったら・・・・・」
唖然とする。
「あの・・・・・みんな今の説明には少しばかり間違えが・・・・」
おずおずとアカメたちに話しかけようとしたのび太だったが
「////// そんなのダメ!!!!!!!!!!!!//// 」
「???」
何を想像していたのか顔を真っ赤にしたクロメがいきなり大声をあげる。
「//// そんなの絶対に許さない!!!!//// 」
クロメに続いてアカメも声を上げる。すると二人はのび太に視線を向ける。その姿はまるで獲物を狙う肉食動物のようだ。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「にしししし・・・・・・。」
「のび太、怖くてチビリそうなんじゃないの?」
ジャイアンとスネ夫はのび太を見て笑い出す。
「まさか・・・・・。」
昔の自分ならビクビク怖がっていたが、のび太は知っている。この世には幽霊よりも怖いものがいることを。
「どうするんだ、のび太?」
レオーネの問いにのび太はため息をつく。
「しょうがない、参加するよ!」
「そうか。」
「それじゃあ、みんなクジを引いて!!!」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ