ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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将来
プロローグ


新年会がお開きになって数時間。時計の針はまだ朝の五時をさしており、辺りは静まりかえっていた。

 

し〜ん。

 

誰もいないのび太の部屋。もちろん物音一つ無く、静まり返っている。

 

ギイイ

 

するといきなり引き出しが開いた。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

誰かが部屋の中に侵入する。その人物は辺りをキョロキョロと見渡すと、机の上の写真立てに目を向ける。その中に入っている写真を見ると、

 

クスッ。

 

小さな笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその数分後、

 

「!?」

 

居間で寝ていたレオーネが目を覚ます。

 

「そのまま寝ちゃったかぁ・・・。多分皆もそんな感じだろうなぁ・・・・ふぁ・・・・」

 

彼女は欠伸をすると、そのまま洗面所に足を運ぶ。

 

「まだ、ねむ・・・・・」

 

そう言いながら鏡に映る自分の顔に目を向けると

 

「!?」

 

グサリ

 

バタン

 

レオーネはその場に倒れこむ。

 

ニヤリ

 

その人物は自身のツインテールを靡かせながら笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・あれ?どこだろここ・・・・」

 

その数分後、今度はクロメ、チェルシー、シェーレが居間で目を覚ました。

 

「・・・・なんでこんな所で寝てるわけ?私達確かみんなで乾杯して・・」

 

そう言いながら辺りを見渡す三人。

 

「・・・思い出せない。」

 

「何か大切な事があったような〜。」

 

「う〜ん。なんでしたっけ?」

 

三人は居間を出ると、台所の扉を開ける。すると

 

「のび太!」

 

台所で死んだように倒れているのび太を発見する。

 

「のび太!?」

 

三人はすぐさま、のび太を抱き起こす。

 

「『「!?」』」

 

のび太の顔はまるで魂が抜けたかのように窶れていた。

 

「のび太、どうしたの!!!!???誰かにひどいことされたの!!!!???」

 

クロメはのび太の肩を掴むと、揺さぶり始める。

 

「いや無傷だけど・・・・こう魂的に・・・・・」

 

「何言ってるの、大丈夫のび太!?」

 

バッ

 

そう言うとクロメはのび太を抱きしめる。

 

「のび太が落ち着くまでこうしている・・・・」

 

「・・・・・・・ありがとうクロメ。」

 

「うん!!」

 

(・・・・・・はぁぁ全然癒されない・・・・寧ろ力が身体中から抜けていく気分だ。)

 

昨日の出来事を全く覚えていないクロメ。そんな人間に人が癒せるわけがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな起きろ、遅刻するぞ!」

 

そう言いながらドラえもんが台所に入ってくる。

 

「えっ・・・?もうそんな時間。」

 

そう言いながら全員時計の針に目を向ける。

 

「不味い、急いで準備しょう!!」

 

「うん!」

 

「あれ?アカメちゃんは?」

 

「メガネ・・・・メガネ・・・・・」

 

 

 

 

 

こうしていつもと変わらない一日が始まるはずだった・・・・・・・

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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