いつも通りチェルシーたち三人に加え、静香と翼を加えた5人の少女と共に学校に行くのび太。すると
(ちくしょう、のび太の奴・・・!)
(あんなに美少女に囲まれやがって・・・・・)
(一人ぐらい俺にも分けて欲しいぜ。)
毎日のように男子たちから嫉妬と羨望の目で見られる。だがそんな事は今更気にも止めないのび太。
「おい、あそこにいるのアカメちゃんじゃね?」
「本当だ!これは朝からラッキーだぜ。なあ、今ちょうど一人みたいだしお前声かけてみろよ。」
「ムリムリ!すげぇカワイイけど、ものすげぇカワイイけど!あの独特のオーラを突破できる気がしねーもん。」
男子生徒たちの視線の先には、舞い散る桜をじっと見つめている少女がいた。
「あ・・・・・」
こちらにきづいたのか、身にまとっていた独特の雰囲気が少し和らぐ。彼女は小走りでのび太に駆け寄ってきた。
「あっ、アカメ!」
アカメはのび太の目の前に立つと
「おはようございます、のび太さん。朝、早いんですね。」
「えっ?」
「おはよう・・・・・・ございます?」
「のび太・・・・さん?」
アカメの口調に驚くのび太たち。
「あっ、ごめんな・・・・・いえ・・・・すまない、みんな。」
そう言いながら苦笑いするアカメ。
「どこ行ってたの?心配したんだよ。部屋に起こしに言ったら、いないし・・・。」
「えっ、あっ、その・・・・いい天気だから、朝の散歩を・・・・。」
アカメが目を合わせようとしない。それに何故か慌てている。
「まっ。無事だったからいいけど、今度は勝手にいなくなったりしないでよ。」
「うん・・・・・。」
そう言いながらのび太たちは教室に向かった。
授業中。
「それではこの問題を誰かに・・・・」
そう言いながら数学の先生はクラスを見渡す。生徒たちは先生と目が合わないように目を逸らす。何故なら目があった瞬間、当てられるからである。すると
「ハイ!!!」
静まり返っている教室に響き渡る声。全員の視線が彼女に集中する。
(えっ!?アカメ!?)
何故か元気良く手を上げているアカメ。
「それでは、アカメさん。前に出て解いてみてください!」
アカメは席を立ち、黒板の前に立つ。
カンコンコン
チョークで何かを書き始めた。それを不安な気持ちで見守るのび太たち。
「先生、これでいいですか?」
黒板を見て、生徒は勿論先生も唖然とする。
「完璧な答えだわ・・・・・・。」
先生の呟きに生徒たちは
(ウソだろ、まだ三分も経ってないぞ・・・・。)
(出木杉でも無理なのに・・・・・・。)
そしてアカメは鼻歌を歌いながら、自分の席につく。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ