ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

110 / 257
第一章:完璧を斬る

いつも通りチェルシーたち三人に加え、静香と翼を加えた5人の少女と共に学校に行くのび太。すると

 

(ちくしょう、のび太の奴・・・!)

 

(あんなに美少女に囲まれやがって・・・・・)

 

(一人ぐらい俺にも分けて欲しいぜ。)

 

毎日のように男子たちから嫉妬と羨望の目で見られる。だがそんな事は今更気にも止めないのび太。

 

 

 

 

 

「おい、あそこにいるのアカメちゃんじゃね?」

 

「本当だ!これは朝からラッキーだぜ。なあ、今ちょうど一人みたいだしお前声かけてみろよ。」

 

「ムリムリ!すげぇカワイイけど、ものすげぇカワイイけど!あの独特のオーラを突破できる気がしねーもん。」

 

男子生徒たちの視線の先には、舞い散る桜をじっと見つめている少女がいた。

 

「あ・・・・・」

 

こちらにきづいたのか、身にまとっていた独特の雰囲気が少し和らぐ。彼女は小走りでのび太に駆け寄ってきた。

 

「あっ、アカメ!」

 

アカメはのび太の目の前に立つと

 

「おはようございます、のび太さん。朝、早いんですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ?」

 

「おはよう・・・・・・ございます?」

 

「のび太・・・・さん?」

 

アカメの口調に驚くのび太たち。

 

「あっ、ごめんな・・・・・いえ・・・・すまない、みんな。」

 

そう言いながら苦笑いするアカメ。

 

「どこ行ってたの?心配したんだよ。部屋に起こしに言ったら、いないし・・・。」

 

「えっ、あっ、その・・・・いい天気だから、朝の散歩を・・・・。」

 

アカメが目を合わせようとしない。それに何故か慌てている。

 

「まっ。無事だったからいいけど、今度は勝手にいなくなったりしないでよ。」

 

「うん・・・・・。」

 

そう言いながらのび太たちは教室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

授業中。

 

「それではこの問題を誰かに・・・・」

 

そう言いながら数学の先生はクラスを見渡す。生徒たちは先生と目が合わないように目を逸らす。何故なら目があった瞬間、当てられるからである。すると

 

「ハイ!!!」

 

静まり返っている教室に響き渡る声。全員の視線が彼女に集中する。

 

(えっ!?アカメ!?)

 

何故か元気良く手を上げているアカメ。

 

「それでは、アカメさん。前に出て解いてみてください!」

 

アカメは席を立ち、黒板の前に立つ。

 

カンコンコン

 

チョークで何かを書き始めた。それを不安な気持ちで見守るのび太たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生、これでいいですか?」

 

黒板を見て、生徒は勿論先生も唖然とする。

 

「完璧な答えだわ・・・・・・。」

 

先生の呟きに生徒たちは

 

(ウソだろ、まだ三分も経ってないぞ・・・・。)

 

(出木杉でも無理なのに・・・・・・。)

 

そしてアカメは鼻歌を歌いながら、自分の席につく。

 

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。