ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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謎の少女VSアカメ


第三章:謎の少女を斬る (前編)

「はあ、バレちゃいました?」

 

そう言うと少女は腕を伸ばす。

 

「分かりませんか?」

 

「???」

 

「私はあなたの・・・・」

 

すると少女の言葉が途切れ、彼女はため息をつく。

 

「はあ、もう来ちゃった・・・。」

 

ザッ

 

振り向くとそこには

 

「ア、アカメ・・?」

 

「のび太!大丈夫か!」

 

村雨を持ったアカメがいた。

 

「下がれ、のび太。こいつは私が相手をする。」

 

そう言うと村雨を構えるアカメ。

 

「ちょっ、ちょっと待って!!一応これには深い訳が・・・・」

 

「葬る!!!」

 

アカメはそのまま少女に近づくと

 

グサリ

 

村雨を彼女の胸に突き刺した。

 

「カハッ。」

 

ドサッ

 

少女はその場に倒れこむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると少女は起き上がる。

 

「油断して近づいても来ないのか・・・・」

 

「手応えが人体ではなかった。」

 

そう言いながら火花を散らす二人の少女。

 

(へぇ・・・・アカメの村雨に斬られてまだ生きているなんて・・・。)

 

それを遠くから見守るのび太。

 

「やっぱりね。」

 

「???」

 

「ねえ、のび太さん。この人が一回怒ると、全然人の言うこと聞かなくなるのって。この頃からずっと?」

 

「う・・・・うん・・・・まあ・・・そういう所があるかも。」

 

突然話を振られ、慌てるのび太。

 

「のび太!」

 

「うっ。でもアカメ、彼女にも事情がありそうだし。話だけでも聞いて・・・・」

 

「葬る!!」

 

アカメはのび太の言葉を無視し、再び少女に襲いかかる。

 

「しょうがない。」

 

少女はヤレヤレといった感じで手袋を取り出すと、それを右手にはめる。

 

「よっと。」

 

そしてアカメの攻撃をかわすと

 

「タッチ。」

 

アカメの体に触れる。

 

「!?」

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンツ

 

「よくもやったな!!このアマァアアアアアアアアア!!!!!」

 

突然現れたレオーネの飛び蹴りをモロに受けるアカメ。

 

「グハッ。」

 

アカメはそのまま吹き飛ばされる。そして

 

「私はなぁ・・・・奇襲するのは好きだけど、されるのはだいっっっっ嫌いなんだよ!楽に死ねると思うなよ!!」

 

ギリギリギリ

 

そう言いながら何故かアカメの首を締めるレオーネ。アカメは苦しそうにもがき苦しむ。

 

「今のうちだよ!!」

 

少女はのび太の手を掴むと、走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?これからどこに行くの?」

 

のび太の言葉に少女は

 

「う〜ん。どこか隠れられそうな場所はないかな?」

 

「それじゃあ、あそこに行こう!!」

 

「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静香家:

 

「静香ちゃん!!」

 

そう言いながら玄関のチャイムを鳴らす二人。

 

ガチャ

 

「あら、のび太さん。アカメさん。いらっしゃい!!」

 

「ねえ、一緒に遊ぼう!」

 

「丁度良かったわ!今、クッキー焼いたとこなの。食べていかない?」

 

「いく、いく。」

 

そう言いながら嬉しそうに頷くのび太。すると少女は

 

「えっ?もしかして源さんですか!?」

 

「ええ。どうしたの今更、そんな他人行儀な。」

 

少女は静香の頭のてっぺんからつま先まで興味深かそうに眺める。

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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