ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第七章:アルバムを斬る

「大丈夫?」

 

のび太は少女をおんぶしながら歩く。

 

「うん、ありがとう。」

 

先程の騒ぎでボロボロになった少女。

 

「だからやめた方がいいって言ったのに。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「のび太さんっていつもこんな目にあってるの?」

 

「うん、まあ・・・・・。」

 

5人の肉食動物たちと暮らしているので、のび太の毎日はいつも命がけである。すると

 

「のび太さんの背中って、結構広いのね。」

 

「ああ、まあ僕も一応男だからね。畳二畳分ぐらいある。」

 

「そんなに背中広くてどうするのよ。それだと、あなた身長3メートルは超えるわよ?」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「ふふっ、でもこうやって、毎日登下校はあなたの背中に乗るのも悪くは無いわね。」

 

「えっ?」

 

「冗談よ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

するとお互い自然に無言になる。

 

「またこうしておんぶしてもらって良い?」

 

「???」

 

「・・・・・・私、男の人におんぶなんてされたこと、今まで一度も無かったから・・・・・。」

 

「そうなの?」

 

「うん。ママたちにはされたことあったけど、パパには・・・」

 

「???」

 

「私のパパは、私が小さい頃に死んじゃったから・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「だからね、やっぱり少し不思議なの。」

 

「???」

 

「こうして今、あなたに会って当たり前のようにあなたに甘えてる自分のことが、本当にちょっと不思議に思うの。」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「だから今日、あなたに会えて良かった。」

 

「???」

 

少女の言葉にのび太は首をかしげる。

 

「君って一体、誰なの?」

 

「知りたい?」

 

「・・・・・・・・・うん。」

 

ギュウ

 

すると少女の腕に力がこもる。

 

「教えない♡」

 

「え〜っ、何だよ、それ!」

 

少女は笑みを浮かべる。

 

「大丈夫、あと数年後に分かることだから。」

 

「数年後?」

 

「うん。あっ、あれは・・・・・」

 

すると正面から見知った顔が歩いてくる。

 

「シェーレ、なにしてんの?」

 

のび太は小走りで彼女の元にやって来た。

 

「夕飯の買い物です。あっ、アカメ!どうしたんですか?」

 

シェーレは後ろにいる少女に視線を移す。

 

「あっ、シェーレ。この娘はアカメじゃなくて。」

 

「???」

 

すると少女はのび太の背中から飛び降りる。

 

「シェーレって・・・・もしかして先生?」

 

「???」

 

少女は興奮気味にシェーレを観察し始める。

 

「わあ〜、凄い!!!アルバムで見た通り!!」

 

「『アルバム?』」

 

少女の言葉にのび太たちは首を傾げる。

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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