「なぜ辞めたんだ?」
「じゃあ、翼ちゃんはもうアイドルじゃないの?」
翼にそれぞれ質問を投げつけるアカメとのび太。今売れっ子ナンバーワンのアイドル、伊藤翼。彼女の突然の引退宣言。果たしてその動機はいかに。
「ええ。明日から私も普通の女の子よ。」
「翼、私の質問にまだ答えてないぞ。」
「ああ、そうだったわね。私がどうしてアイドルを辞めたのか・・・・だったかしら?」
「ああ。」
「そんなの決まってるじゃない。」
そう言って、翼はいきなりのび太の腕を手に取り、高らかに告げる。
「野比くんのお嫁さんになるためよ!」
「なっ!?」
「えっ!?」
その言葉にアカメとのび太が同時に声を上げる。
「と、とつぜんなに言ってんるの。お嫁さんって・・・」
慌てふためくのび太。すると背後から声がした。
「・・・・・お嫁さん?」
「うおっ!?なんでレオーネまでいるの?」
いきなりレオーネが現れ、驚くのび太。
「公園が騒がしかったから、見に来た。」
するとまた背後で声がした。
「『「見つけた!!!!!」』」
振り向くとそこには血相を変えたクロメ、チェルシー、静香がいた。
「それでのび太。お嫁さんってなんだ?」
「いや、なにって言われても・・・・・・」
レオーネの質問にたちろぐのび太。
「お嫁さん・・・・ですか・・・・お嫁さん・・・」
いつの間にか目を冷ましたシェーレがなにやら考え込んでいる。
「のび太さんっ!お嫁さんって何よ!?一体なにがどうなってるのか説明しなさいっ!」
空気に耐えきれなくなった静香が声を上げる。
「いや、説明しろって・・・・むしろ、僕のほうが説明してほしいぐらいで・・・・」
するとその様子を見ていた翼がクスクスと笑う。
「相変わらずモテモテだね、野比くん。」
「翼ちゃん、そんなのんきな事言ってないで!早く誤解をといてよ〜。」
涙目で翼に訴えるのび太。
「誤解もなにも、さっき言ったことが全てよ。特に訂正する部分なんてないわ。」
「待て!!!」
「『「『「『「!?」』」』」』」
すると今まで黙っていたアカメが声を上げる。ありがたい、助っ人だ!これで状況は良くなる
と、思いきや、そうではない。
「私はのび太とずっと一緒にいたい。のび太の妻は私だ!!」
「・・・・・・アカメ〜〜〜っ!?・・・・・。」
アカメはのび太に飛びかかると
ムニュー
「ふごふごふがご・・・アカ・・・」
二つの柔らかい感触をのび太の顔に押し付けてくる。こんな大胆なアカメは今まで見たことがない。まるで今まで抑えていた感情が爆発したかのようだ。その光景にクロメたちはムッとする。
「のび太は私のものだもんっ。」
クロメが後ろからのび太に抱きつく。
「ちょっと!クロメさん何を勘違いしてるのか知らないけど、のび太さんは別に誰のものでもなくて・・・・」
「にしししし、なら私がもらう。」
「私よ、のび太には色々責任とってもらうんだから。」
「あのー、私も・・・・・」
今度はレオーネ、チェルシー、とシェーレが抱きついてきた。
「あら、それは聞き捨てならないわね。野比くんは私がいただくわ。」
「ああ、もうっ!とにかくのび太さんはーーーー」
ギューーーーーー。
のび太の体がアカメたちによって色んな方向に引っ張られる。
ムニユーーーーー。
と同時に柔らかい物が色んな方向から押し付けられる。
「のび太はーーーーーーー」
「のび太はーーーーーーー」
「のび太はーーーーーーー」
「のび太はーーーーーーー」
「のび太はーーーーーーー」
「のび太さんはーーーーー」
「野比くんはーーーーーー」
「『「『「『「誰にも渡さないんだから!」』」』」』」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ