同じ頃、別の薄暗い部屋の中では、
「野比のび太、過去にOX小学校に所属。クラスでは目立たない、大人しい生徒・・・・。ひどく無気力で、自分のやりたいこと以外は、やらねばならないと解っていても、進んでやろうとはしない。注意力が極めて散漫。ぼんやり道を歩いていて石につまずき、空き缶で滑って転び、足を踏み外してドブや工事現場へ転落するなどは日常茶飯事。その上、運動音痴で泳ぎも全く出来ないカナヅチ。非力でけんかも弱い。そしてなにより、テストの成績は極めて悪く、『ビリから二番』。」
その言葉に全員首を立てに振って頷く。
「勉強は駄目、スポーツも駄目、結論から言って何をやらせても冴えない少年。しかし・・・・・」
「『「『!?』」』」
「ある日を境に彼は変わった。あれ程嫌いだった勉強、スポーツ、家の手伝いを自分からやるようになり・・・・」
「『「『・・・・・・・・・』」』」
「今では崖っぷちだった成績も今は中の上。何より噂ではあのジャイアンより強いという報告が!!!」
その言葉に全員顔を見合わせ
「嘘だろう・・・・・・?」
「そんなまさか・・・・・」
「あのダメ男ののび太が・・・・・・」
「一体何があったんだ・・・・・!?」
ヒソヒソ話を始める。
「危険は今までにない所まで来ていると断言していい。だがまだ間に合うかもしれない。この男からあのお方をお守りするのだ!!」
「『「『・・・・・・・・・』」』」
その言葉に全員が再び首を立てに振って頷く。
「我々、シェーレファンクラブ、SFCがな!!!」
「『「『おおおおおおおおおおお!!!!!!』」』」
「我が女神に近づく者は誰であろうと排除する、野比のび太を排除せよ!!!!」
【次の日】
「・・・・・・・・・。」
いつも通り学校から帰宅するのび太。
「ハア・・・・・ハア・・・・ハア・・・・」
すると突然誰かが後方から突っ込んでくる。
「・・・・おらっ!!」
「・・・・・・・・。」
「わ、わわっ!?」
のび太は体当たり気味に寄ってきたところを、体を引いて避ける。勢い余ったのか、男子生徒は地面に転落してしまった。
「大丈夫?」
「・・・・・・ちっ。」
手を伸ばしたのにもかかわらず、舌打ちを残して走り去ってしまった。
「ヤレヤレ・・・・またか。」
そう言いながらため息をつくのび太。このような嫌がらせも今では日常茶飯事。
(こんな事なら、イエーガーズやワイルドハントの方が何倍もマシだな・・・。)
そんな事を考えながらのび太は再び歩き出す。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ