ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

126 / 257
第四章:排除を斬る

同じ頃、別の薄暗い部屋の中では、

 

「野比のび太、過去にOX小学校に所属。クラスでは目立たない、大人しい生徒・・・・。ひどく無気力で、自分のやりたいこと以外は、やらねばならないと解っていても、進んでやろうとはしない。注意力が極めて散漫。ぼんやり道を歩いていて石につまずき、空き缶で滑って転び、足を踏み外してドブや工事現場へ転落するなどは日常茶飯事。その上、運動音痴で泳ぎも全く出来ないカナヅチ。非力でけんかも弱い。そしてなにより、テストの成績は極めて悪く、『ビリから二番』。」

 

その言葉に全員首を立てに振って頷く。

 

「勉強は駄目、スポーツも駄目、結論から言って何をやらせても冴えない少年。しかし・・・・・」

 

「『「『!?』」』」

 

「ある日を境に彼は変わった。あれ程嫌いだった勉強、スポーツ、家の手伝いを自分からやるようになり・・・・」

 

「『「『・・・・・・・・・』」』」

 

「今では崖っぷちだった成績も今は中の上。何より噂ではあのジャイアンより強いという報告が!!!」

 

その言葉に全員顔を見合わせ

 

「嘘だろう・・・・・・?」

 

「そんなまさか・・・・・」

 

「あのダメ男ののび太が・・・・・・」

 

「一体何があったんだ・・・・・!?」

 

ヒソヒソ話を始める。

 

「危険は今までにない所まで来ていると断言していい。だがまだ間に合うかもしれない。この男からあのお方をお守りするのだ!!」

 

「『「『・・・・・・・・・』」』」

 

その言葉に全員が再び首を立てに振って頷く。

 

「我々、シェーレファンクラブ、SFCがな!!!」

 

「『「『おおおおおおおおおおお!!!!!!』」』」

 

「我が女神に近づく者は誰であろうと排除する、野比のび太を排除せよ!!!!」

 

 

【次の日】

 

「・・・・・・・・・。」

 

いつも通り学校から帰宅するのび太。

 

「ハア・・・・・ハア・・・・ハア・・・・」

 

すると突然誰かが後方から突っ込んでくる。

 

「・・・・おらっ!!」

 

「・・・・・・・・。」

 

「わ、わわっ!?」

 

のび太は体当たり気味に寄ってきたところを、体を引いて避ける。勢い余ったのか、男子生徒は地面に転落してしまった。

 

「大丈夫?」

 

「・・・・・・ちっ。」

 

手を伸ばしたのにもかかわらず、舌打ちを残して走り去ってしまった。

 

「ヤレヤレ・・・・またか。」

 

そう言いながらため息をつくのび太。このような嫌がらせも今では日常茶飯事。

 

(こんな事なら、イエーガーズやワイルドハントの方が何倍もマシだな・・・。)

 

そんな事を考えながらのび太は再び歩き出す。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。