今日は体育祭。運動音痴の生徒が学校を恨み、教師を殺意の目で見る日だ。
「次は借り物競争です!」
借り物競走は、主に運動会で行われる競技の一つ。通常の徒競走と違い、走者は指定された品物を友人や観客から借り、それを持ってゴールする。アナウンサーからの知らせでのび太はスタート位置に付く。その隣には彼の幼馴染みの一人のナルシストがいた。
(ぬふふふふふ、のび太相手なら楽勝楽勝!!!)
そう思いながら笑みを浮かべるスネ夫。
「位置についてーっ、よーい、ドン!!!」
合図とともにのび太たちは走り出し、コースの途中に置かれている紙を拾う。
『水筒』
「やったあ!楽勝だ!!」
簡単な課題にスネ夫は思わずガッツポーズをし、勝利を確信する。そしてウキウキしながらのび太の方に視線を向ける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
スネ夫とは真逆にのび太は拾った紙切れを見て、青ざめてる。まるで一年分の給料を落としたサラリーマンのようだ。あの様子じゃあ余程大変な課題なのだろう。スネ夫はクスクスと笑いながらその場を後にした。
そして数分後。殆どの選手がゴールし、水分補給やタオルで汗をふいている。
「やったね!」
スネ夫は1位の旗を持ちながらカメラにピースをし、高笑いをする。『僕は何をやっても凄い』そう思っていた矢先、突然叫び声がした。
「うん?」
振り向くとそこには
「のび太、頼む私を連れてってくれ!!!!」
「ちょっと、のび太さんが選ぶのは私なんだからね!!」
「のび太は私を選ぶよ、ね?・・・・のび太!」
「違うわよ、私だよね!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太の体にしがみつく七人の美女。一人の男を巡って争う日本一の美女たち。その光景に観客と選手たちは呆然とする。
「のび太ーーーーーーー」
「のび太ーーーーーーー」
「のび太ーーーーーーー」
「のび太ーーーーーーー」
「のび太ーーーーーーー」
「のび太さんーーーーー」
「野比くんーーーーーー」
「『「『「『私を選んで!!!!!!!!!!!!!』」』」』」
そう言いながら全員のび太に詰め寄る。するとのび太が拾った紙切れが風邪で飛ばされて、スネ夫の足元に落ちてくる。スネ夫は紙切れをひろうとそこには
『一番大好きな人』
と書かれていた。
(何だろう・・・・・・僕が勝ったのに・・・・羨ましすぎて涙が出てくる・・・・・・。)
スネ夫の目から大量の涙がこぼれ落ちる。彼は試合に勝って勝負に負けてしまったのだ。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ