ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十章:体育祭を斬る

今日は体育祭。運動音痴の生徒が学校を恨み、教師を殺意の目で見る日だ。

 

「次は借り物競争です!」

 

借り物競走は、主に運動会で行われる競技の一つ。通常の徒競走と違い、走者は指定された品物を友人や観客から借り、それを持ってゴールする。アナウンサーからの知らせでのび太はスタート位置に付く。その隣には彼の幼馴染みの一人のナルシストがいた。

 

(ぬふふふふふ、のび太相手なら楽勝楽勝!!!)

 

そう思いながら笑みを浮かべるスネ夫。

 

「位置についてーっ、よーい、ドン!!!」

 

合図とともにのび太たちは走り出し、コースの途中に置かれている紙を拾う。

 

『水筒』

 

「やったあ!楽勝だ!!」

 

簡単な課題にスネ夫は思わずガッツポーズをし、勝利を確信する。そしてウキウキしながらのび太の方に視線を向ける。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

スネ夫とは真逆にのび太は拾った紙切れを見て、青ざめてる。まるで一年分の給料を落としたサラリーマンのようだ。あの様子じゃあ余程大変な課題なのだろう。スネ夫はクスクスと笑いながらその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後。殆どの選手がゴールし、水分補給やタオルで汗をふいている。

 

「やったね!」

 

スネ夫は1位の旗を持ちながらカメラにピースをし、高笑いをする。『僕は何をやっても凄い』そう思っていた矢先、突然叫び声がした。

 

「うん?」

 

振り向くとそこには

 

「のび太、頼む私を連れてってくれ!!!!」

 

「ちょっと、のび太さんが選ぶのは私なんだからね!!」

 

「のび太は私を選ぶよ、ね?・・・・のび太!」

 

「違うわよ、私だよね!?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

のび太の体にしがみつく七人の美女。一人の男を巡って争う日本一の美女たち。その光景に観客と選手たちは呆然とする。

 

「のび太ーーーーーーー」

 

「のび太ーーーーーーー」

 

「のび太ーーーーーーー」

 

「のび太ーーーーーーー」

 

「のび太ーーーーーーー」

 

「のび太さんーーーーー」

 

「野比くんーーーーーー」

 

 「『「『「『私を選んで!!!!!!!!!!!!!』」』」』」

 

そう言いながら全員のび太に詰め寄る。するとのび太が拾った紙切れが風邪で飛ばされて、スネ夫の足元に落ちてくる。スネ夫は紙切れをひろうとそこには

 

『一番大好きな人』

 

と書かれていた。

 

(何だろう・・・・・・僕が勝ったのに・・・・羨ましすぎて涙が出てくる・・・・・・。)

 

スネ夫の目から大量の涙がこぼれ落ちる。彼は試合に勝って勝負に負けてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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