「・・・・・・・・・・・。」
「だから私は自分を信じてこの道に入った。誰に言われたわけじゃない。腐敗した世界そのものを変えられると信じて。」
「うん。それじゃあ僕は・・・」
「???」
「僕はそんなチェルシーを信じるよ。狡くて、お転婆で、可愛くて、寂しがりやなお姫様を・・・・」
「!?」
「それが僕の『やりたい事」だよ!」
「//////!!!///////////」
ぺチン!!!
チェルシーはのび太の顔を思いっきり引っ叩いた。
【次の日、放課後】
骨川家の部屋で互いに向かい合いながら座る青年とネコ型ロボット。
「さあ、えんりょうしないで。どんどん食べて!」
目の前には美味しそうな料理が並べられている。だが
ブチッ
「あのねえ・・・・僕は悩み相談所じゃないんだからね!!!」
そう叫びながら文句を言うドラえもん。流石に三度めとなると、どんなお人好しでもきれるのである。これを世間で言う『仏の顔も三度まで』である。するとスネ夫は勝手に昨日の体育祭の出来事をドラえもんに話し始めた。当の本人はどうでもいいのか漫画を読みながら話を聞き流している。
「へ〜っ、チェルシーとのび太くんがねえ・・・・・(もうどうでもいいや。)そりやあ、大変だったね。」
「うん、そうなんだよ。・・・・・・・」
「どうでもいいけど・・・・こうやって都合が悪い時だけ人を頼るなんて図々しいとは思わない?」
「うっ・・・・・・・・・・・それは・・」
「いつものび太くんをバカにしたり、仲間外れにしたり・・・・。」
グサッ
ドラえもんの言葉がスネ夫の胸に突き刺さる。
「嘘はついたり・・・・」
グサッ
「法螺を吹いたり・・・・」
グサッ
「他人が困っているのを知ってて、意地悪したり・・・・・」
グサッ
「大体自分のことだろう?自分だけの力で解決したらどうなんだい!!!」
「うっ・・・・・・わああああああああ!!」
とうとうスネ夫は泣き出してしまう。その様子にドラえもんは呆れ、ため息をつく。
「そりゃあ、僕だって自分で何とかしょうとしたさ。でもどうしてもうまくいかないんだ。」
「・・・・・・・ヤレヤレ・・・・・・・・。」
静香、ジャイアンに続いて今度はスネ夫か。
「しょうがないな〜。」
ドラえもんはポケットに手を入れると
「あなただけのものガス!!!!」
ドラえもんは取り出した道具の説明をスネ夫にする。すると
「ありがとうドラえもん、恩にきるよ!!!」
そう叫びなら力一杯ドラえもんの手を握り、嬉しそうに道具を受け取るスネ夫。その反対にドラえもんはまたまた浮かない顔をしている。
(まあ、時間の無駄だと思うけど・・・・・・・・・・)
チェルシーの目線の先にはいつものび太がいる。彼女はいつものび太の隣をあるいている、それはこれから先もずっと。そんな彼女が他の誰かに振り向く事など天地がひっくり返ってもありえない。ドラえもんにはいきなりオチが読めた気がした。
「これさえあれば、チェルシーちゃんは僕の物だ!」
そう言いながらウキウキした気持ちで道具を片手に笑い出すナルシスト。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ