ドラえもん のび太のアカメが斬る！

第十六章：最後を斬る

「何だ、お前たち！」

「わっ！？」

「あっ！？」

レオーネたちが校舎に侵入した、ほぼ同時刻。

「ど・・・・・どうしょう・・・・・・。」

「み・・・・見つかっちゃった・・・・。」

レオーネたちとは別ルートで校舎に侵入した四人組。

「スネ夫、お前のせいだぞ！お前が『のび太の鼻を明かそう』なんていうから！」

そう言いながらジャイアンはスネ夫の袖を掴む。

「い、いったのはジャイアンじゃないか！！」

「何だと！？」

相変わらず一方的に人のせいにする剛田武こと、ジャイアン。そしてそんな二人の隣には

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

見つかったしまったことに顔色一つ変えない、元殺し屋姉妹。

「うっはーっ。可愛い女もいるじゃねぇか。」

「たまらねぇなぁ、連れ帰って楽しもうぜ。」

テロリストたちは彼女たち二人を見てニヤニヤと笑みを浮かべる。

「さあ、大人しくしろ。」

そう言うとテロリストの一人が銃を彼らに向ける。ジャイアンとスネ夫はその場にへたり込み

「ママーーーーーーーーーっ！！！！」

「母ちゃんーーーーーーーっ！！！！」

大声で泣き出してしまう。

「さあ、いっしょに『ザシッ』うあっ！？」

テロリストはその言葉を言い終える前に首から血をながしながら

バタン

その場に倒れた。

「『「『！？』」』」

その光景にジャイアンたちは勿論、他のテロリストたちも唖然とする。

「このお！！！！」

ドドドドドドド

別のテロリストが少女に向かって銃を構え、引き金をひく。

「標的・・・・」

少女はそんな銃撃をかわし、

「葬る！！」

グサッ

「がはっ・・・・・・」

バタン

銃を持った相手を一瞬で倒した。その光景にジャイアンとスネ夫は

（スッゲー。）

（どうなってるの？）

驚き過ぎて開いた口が塞がらなかった。

ザシッ

グサッ

その間にもアカメとクロメは次々とテロリストを倒していく。そんな彼女たちの華麗な動きに彼らは目を奪われる。

グサッ

そして最後の一人もその場に倒れこむ。

「スゲー、スゲーよ。アカメちゃん！」

「凄いよ、クロメちゃん！」

目をキラキラ輝かせながら、近寄ってくる。そんな二人にアカメは

「・・・・きちんと任務を遂行し、報告を終えて初めて立派と言える。この時点でいい気になってるようでは死ぬぞ。」

「「えっ・・・・・？」」

「最後ってのはあっけないものだよ。」

「「・・・・・・・・・・。」」

それだけ言うとアカメたちは歩き出す。そしてその場に残されたのは二人の言葉に呆然とするジャイアンとスネ夫であった。