「あの・・・・・」
「『!?』」
突然声をかけられて振り向くのび太たち。
「ごめんなさい、何もできなくて。」
「アカメさんたちだけを怖い目に合わせちゃって・・・・」
そう言いながらおずおずと声をかける生徒たち。そんな彼らにのび太は
「虫のいい話だな・・・・・。」
「『「!?」』」
「生死の栄目で怯え。何もできなかった事を恥じろ。」
のび太の言葉がグサリと生徒たちの胸に突き刺さる。
「そんなこといわれても・・・。」
「ねえ・・・・・・・・・・・。」
生徒たちは段々小さくなっていく。すると
「みんな怖かったんだよ。」
「『「!?」』」
今回一番の被害者が現れる。
「静香さん。」
「源さん。」
包帯姿の静香はのび太たちの前に来ると
「のび太さん、ドラちゃん、アカメさん、クロメさん、チェルシーさん、シェーレさん、レオーネさん、ありがとう。」
助けてもらったことに心から礼を言う静香。礼を言われ、のび太たちは笑みを浮かべる。
「よく頑張ったな。」
「静香ちゃんこそ。」
「偉いぞ。」
「うん。」
「頑張ったわね。」
「こちらこそ。」
「たいしたもんだ。」
「ドラちゃん、これ返すわ。」
そう言いながら借りていた道具を差し出す静香。
「俺も。」
「僕も。」
静香に続きジャイアンとスネ夫もそれぞれ差し出す。
「気が済んだかい?」
そう言いながらドラえもんは道具を受け取り、ポケットの中にしまう。
「分かったかい?愛は物に頼っちゃダメなんだよ!」
ドラえもんの言葉に三人は頷く。
「ええ、アカメさんたちを見てて分かったわ。人の気持ちは物では動かせないのね。」
「俺たちどうかしてたぜ。」
「僕なんかハッキリいわれちゃったよ、『機械で友だちを作ろうなんて可哀想な人』ってね。」
そう言いながら恥ずかしそうに顔を見合わす三人。ドラえもんの道具をもってしてものび太への気持ちは変えられなかったそうだ。
「俺だって男だ。これからは正々堂々勝負するぜ。」
「僕もチェルシーちゃんに似合う立派な男になるよ。」
「私も。」
好きな人を振り向かせたかったら、まず自分自身が変わらなくちゃいけない。みんなそれを分かってくれたようで何よりだ。そんな三人の様子にドラえもんは満足そうに笑みを浮かべる。
「『「だからドラ(ちゃん)えもん!」』」
「えっ?」
いきなり三人同時に声をかけられ目を点にするドラえもん。
「『「道具だして!!!」』」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
前言撤回。どうやら分かってもらえなかったようだ。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ