プロローグ
場所はとあるホテル。
ホテル内に設置されたチャペルには、パイプオルガンの重厚な音楽が鳴り響き、大きな扉が開く。すると、タキシードを着た凛々しい青年と、純白のドレスに身を包んだ、ドレスに劣らない色白な美人が現れ、無数のカメラのフラッシュが向けられた。2人が十字架の前まで進むと、次第に沿って神父が進行を始める。
「汝、あなたは、この女を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います!」
「汝、あなたは、この男を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います。」
二人はうっすらと目に涙を浮かべ、見つめ合う。式の最中だから声には出せない。月並みな言葉になってしまうが、この瞬間、二人ははっきりと「以心伝心」した。そして二人は、人生で一番神聖な口づけを交わ・・・・・
「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
青年はいきなり大声をだしながら布団から起き上がる。
「ハア・・・・・ハア・・・・・・・ハア・・・・・・夢か・・・・・」
肩で息をしながらその場にへたり込む。時計をみると、まだ真夜中である。
「・・・・・・・・・・・。」
初夢、新年になって最初にみる夢。その年の吉凶を占おうとする夢占の一種である。もし今のが初夢なら今年も平和には終わらないということである。
「・・・・・・・・・・・・。」
青年は夢で見た光景を思い出す。あれは間違いなく結婚式、そしてそこにいたのは間違いなくタキシード姿の自分。そしてなにより問題なのは自分の隣にいた人物。ウェデイグドレスに身を包み、自ら誓いの接吻をかわそうとした女性。だが残念ながら彼女の顔が思い出せない。何故かそこだけ霧がかかってかのようにぼやけている。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
すると青年は振り向き、隣で寝ている彼女たちに視線を向ける。青年とは反対に幸せそうな寝顔で眠っている。どうやら彼女たちも初夢を見ているらしい。一体どんな夢を見ているのだろう?
「・・・・・・・・・・・・・・。」
青年はゆっくりと起き上がると、そのまま部屋を出て行った。
初夢、みなさんはどうでした?
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ