チリンチリン
パン
パン
御賽銭にお金を入れ、手を合わせ、お祈りするのび太たち。
「のび太さんは何を願ったの?」
「あっ、私も知りたい。」
「教えて。」
「お願いします。」
静香の言葉にチェルシーたちも同意し、全員期待に満ちた瞳を向けてくる。そんな視線を感じながらのび太は静かに口を開く。
「世界平和。」
「『「『「・・・・・・・・・・。」』」』」
のび太の返答に全員哀れみの視線を向けてくる。
(何これ?僕が悪いの?)
実際のび太の本当の願いは毎日のように繰り返すハチャメチャな騒動がなくなりますようにと、世界平和以前に自分自身の平和を願ったのである。
「のび太は相変わらずのび太だな。」
そう言いながらのび太をバカにするスネ夫。
「僕なんかしょう『あっ、あそこでお守り売ってるよ!』・・って聞いてよ、みんな!!」
スネ夫の自慢話が始まった。だが全員『聞くだけ無駄』という事を今までパターンから学習している。
「あっ、ラッキー大吉!!」
そう言いながらレオーネは大喜びする。
「あっ、私も。『思いを告白しなさい、会うにつれ、想いは深まり、全ては幸せな将来がある』だって。」
「私は『結婚はいつのときか神に感謝するでしょう』だ。」
おみくじで何故かアカメたちは全員、大吉を引き当ててしまう。しかも書かれている内容がほぼ恋愛関係のことである。そんな彼女たちを尻目に
ごくり
「・・・・・・・・・」
のび太は自分のおみくじを開く。
大凶:災いはすぐ側まで迫ってきています。用心しないと、命を落とします。
「・・・・・・・・・・・。」
書かれていた内容にのび太は呆然とする。今年こそ、平和な日常をおくれると期待していたのだが、どうやらそれはかなわないようだ。
「全く、この着物というものは何でこんなに動きづらいの?」
少女は大急ぎで神社の階段を降り始める。だが
「あっ!!」
バランスを崩し、てんとう・・・・
バサッ
「大丈夫?」
少女は体を支えられ、起き上がる。
「//// ええ、何とか。////」
そう言いながら少女はのび太の顔をマジマジと観察する。
「どうしたの?」
「あっ、あの・・・ありがとうございます。」
するとのび太はあることに気づく。
「あっ、鼻緒切れてる。そのままじっとしてて。」
「・・・・・・・・・・・。」
「はい、これでしばらく持つと思うよ。」
「・・・・・・・・・・・。」
「それじゃあ、僕はこれで。」
そう言いながらのび太はアカメたちとの待ち合わせ場所へと向かった。
「//////・・・・・あっ・・・あの・・・・・・・・。/////」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ