ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第五章:幼馴染みを斬る

サヨと手分けして宮殿を探索するのび太とドラえもん。

 

「あった!!」

 

部屋の扉を開けて、それらを見つける。

 

「パンプキンとエクスタス。」

 

ドラえもんは帝具を二つともポケットにしまう。

 

「あとは シェーレさんを助け出すだけだね。」

 

ふと周りを見渡す。部屋中には切り傷や焦げ跡がある。誰かの部屋にしては悲惨すぎる。すると部屋に置いてあった一枚の写真に目がとまる。

 

「これは・・・・・・。」

 

そこには三人の少年少女が映っていた。

 

「サヨちゃん。それと・・・・・」

 

「のび太くん。多分、頭にバンダナを巻いている男の子がイエヤスくんだよ。」

 

「たしか・・・・・・、サヨちゃんの幼馴染みの。」

 

以前、サヨは自分にはだらしがない幼馴染みがいたと言っていた。寝坊助のうえに方向音痴、だけど彼女にとっては大切な友達だったそうだ。

 

「この真ん中にいる男の子、誰だろう?」

 

「写真が破れていてわかんないな。」

 

すると写真の右下に小さいが文字が書かれてあるのを見つける。

 

「えーと、サヨ、イエヤス、それと・・・・・・タ・・・ツ・・・・」

 

カン

 

「誰?誰かいるの?」

 

部屋の外で物音がしたので見に行く。

 

「よく来たね、のび太。」

 

「???」

 

「案外早いものだね、一ヶ月って。それでどうだ?修業の成果は。」

 

「タツミ!?どうしてここに?」

 

突然現れた親友に驚くのび太。今日は懐かしい奴に良く会う日だなと心の中で思うのだった。

 

「久しぶりだね。」

 

そう言いながらタツミに近づくのび太だったが、

 

「危ない!!」

 

後ろから誰かに襟を掴まれ、引っ張られるのび太。

 

「ハア〜。まだ生きてたのか、サヨ。」

 

そう言いながらため息をつくタツミ。

 

「サヨちゃん?」

 

「シェーレさんは助け出したわ。だから早く逃げて。ここは私に任せて!」

 

タツミは指を鳴らした。するといきなり地面が揺れ始める。

 

「うわあああああ!!」

 

サヨは構わず剣を抜くと、そのままタツミに飛びかかる。

 

「フン。」

 

サヨの剣を片手で受け止めると、もう片方の手で彼女の首を絞める。

 

「はか、ぐあっ!」

 

「いつまで昔のノリだ、お前!!今のお前なんて怖くも何ともないんだよ!!」

 

サヨを乱暴に投げ捨てると、タツミは左手で手刀を作り、サヨに向けて構える。すると何かがサヨのわき腹に突き刺さる。

 

「ガハッ!!」

 

サヨは口から大量の血を吐きだす。

 

「お前が生きているとは意外だったな。あの時に死んだと思ってたぜ。」

 

「ハア、ハア、ハア。」

 

肩で息をしながらなんとか立ち上がろうとするサヨ。

 

「周りを見てみろよ。もう誰もいねぇ。」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「この国は不滅・・・・お前は必要ない。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「お前はもうゴミだ。ゴミは死んどけ。」

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
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