ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第七章:すれ違いを斬る (後偏)

そして家庭科の時間。

 

「今日の調理実習はケーキ作りだ!」

 

ザワザワ

 

先生の言葉にクラスが再びざわめきだす。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

のび太は調理台の上にある卵と泡立て器を手に取る。すると

 

「あ、あの、のび太・・・・」

 

「!?」

 

隣を見るとソワソワしたクロメが立っていた。

 

「///// もし良かったら一緒に作らない?///// 」

 

そう言いながら上目遣いで見てくるクロメ。

 

「うん、いいよ!」

 

「///// 本当ー!!!やったあ!!!/////」

 

顔を赤くしながら大喜びするクロメ。

 

「ん?」

 

のび太はクロメの服装に視線を向ける。

 

(・・・・・・・・・・・)

 

するとのび太の頭にある光景が浮かび上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

何故か家の玄関でスーツ姿の自分が立っている。

 

「お帰り貴方♪」

 

そして何故かエプロン姿のクロメが台所から顔を出す。

 

「/////貴方、お風呂にする?お食事にする?それとも・・・わ・た・し?//////」

 

 

 

 

 

 

 

 

「///// うっ・・・・・・/////」

 

あまりに過激なイメージだったのか、顔を真っ赤にするのび太。

 

「どうしたの?」

 

「//// な、なんでもないよ。あっ、ごめん・・・僕、気分悪いから保健室に行ってくる!/////」

 

「えっ!?大丈夫!?私も付いて行こうか?」

 

そう言いながら心配そうな視線を向けるクロメ。

 

「///// 大丈夫、一人で行けるよ。それじゃあ!////」

 

そういいながらのび太は教室を後にする。

 

「・・・・・・・・・・のび太。」

 

「体調が悪いんじゃ仕方ない」そう自分に言い聞かせるが、クロメはしゅんと落ち込んでしまう。

 

 

 

 

 

放課後。

 

「雨だ。」

 

傘を忘れたので立ち往生をするのび太。すると

 

「あ、あの、のび太・・・・」

 

「!?」

 

振り向くと、そこにはソワソワしたシェーレが立っていた。

 

「もし良かったら一緒に帰りませんか?」

 

そう言いながら傘を取り出す。どうやら中に入れてくれるらしい。

 

「えっ?あっ、うん。いいよ。それじゃあ・・・・・。」

 

すると後ろから

 

「どうしょう・・・・傘、忘れちゃった・・・・」

 

「???」

 

振り向くと静香が自分と同じように途方にくれている。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

それを見たのび太はある事を思いつく。

 

「ごめん。僕、先に帰るね!」

 

「えっ?」

 

彼の言葉にシェーレは唖然とする。

 

「代わりに静香ちゃんを送って行って。それじゃあ!!」

 

のび太はカバンを傘代わりにするとそのまま外に走っていった。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

残されたシェーレは何故か寂しそうな表情を浮かべる。

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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