そして家庭科の時間。
「今日の調理実習はケーキ作りだ!」
ザワザワ
先生の言葉にクラスが再びざわめきだす。
「・・・・・・・・・・・。」
のび太は調理台の上にある卵と泡立て器を手に取る。すると
「あ、あの、のび太・・・・」
「!?」
隣を見るとソワソワしたクロメが立っていた。
「///// もし良かったら一緒に作らない?///// 」
そう言いながら上目遣いで見てくるクロメ。
「うん、いいよ!」
「///// 本当ー!!!やったあ!!!/////」
顔を赤くしながら大喜びするクロメ。
「ん?」
のび太はクロメの服装に視線を向ける。
(・・・・・・・・・・・)
するとのび太の頭にある光景が浮かび上がる。
何故か家の玄関でスーツ姿の自分が立っている。
「お帰り貴方♪」
そして何故かエプロン姿のクロメが台所から顔を出す。
「/////貴方、お風呂にする?お食事にする?それとも・・・わ・た・し?//////」
「///// うっ・・・・・・/////」
あまりに過激なイメージだったのか、顔を真っ赤にするのび太。
「どうしたの?」
「//// な、なんでもないよ。あっ、ごめん・・・僕、気分悪いから保健室に行ってくる!/////」
「えっ!?大丈夫!?私も付いて行こうか?」
そう言いながら心配そうな視線を向けるクロメ。
「///// 大丈夫、一人で行けるよ。それじゃあ!////」
そういいながらのび太は教室を後にする。
「・・・・・・・・・・のび太。」
「体調が悪いんじゃ仕方ない」そう自分に言い聞かせるが、クロメはしゅんと落ち込んでしまう。
放課後。
「雨だ。」
傘を忘れたので立ち往生をするのび太。すると
「あ、あの、のび太・・・・」
「!?」
振り向くと、そこにはソワソワしたシェーレが立っていた。
「もし良かったら一緒に帰りませんか?」
そう言いながら傘を取り出す。どうやら中に入れてくれるらしい。
「えっ?あっ、うん。いいよ。それじゃあ・・・・・。」
すると後ろから
「どうしょう・・・・傘、忘れちゃった・・・・」
「???」
振り向くと静香が自分と同じように途方にくれている。
「・・・・・・・・・・・。」
それを見たのび太はある事を思いつく。
「ごめん。僕、先に帰るね!」
「えっ?」
彼の言葉にシェーレは唖然とする。
「代わりに静香ちゃんを送って行って。それじゃあ!!」
のび太はカバンを傘代わりにするとそのまま外に走っていった。
「・・・・・・・・・・・・。」
残されたシェーレは何故か寂しそうな表情を浮かべる。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ