「大切な人の為に、自分に好意を持っている人を傷つけるだなんて・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「断るの?」
スネ夫の問いにジャイアンは当然と言わんばかりに胸を張る。
「そりゃそうだろう、俺にはアカメちゃんっていう大切な人がいるんだから。」
するとのび太とスネ夫は頭をかかえる。毎日のように顔を合わせているアカメとジャイアン。だがアカメの反応を見る限り、脈はなさそうに思える。そしてこれからもチャンスがあるとは到底思えない。
そんなことを思っていると
「ハーイ!」
「???」
「お困りのようだな、青年たち。お姉さんが力を貸してやろうか?」
珍しい顔が姿を現す。
「レオーネ。」
「『レオーネさん。』」
「それで、一体何を話してたんだ?」
「ええ。それが・・・・困ったことになりまして。」
「困ったこと?それって・・・・・」
チラリとのび太の方に一瞬目を向けてきた。その視線に対して肩をすくめて、大したことないとアピールする。
「どうも、ジャイアンに恋をした女の子がいるようでして。」
「女の子?」
「見知らぬ相手なんですけどね・・・モテる男は辛いですよ。あっはっは。」
まんざらでもない顔をしながら高笑いするジャイアン。そしてスネ夫は今までの出来事をレオーネに説明する。
「・・・・・・と、いうことらしいんだ。」
「え?断るの?」
「そりゃそうですよ。俺にはアカメちゃんがいるんですから。」
「アカメ?二人は付き合ってたのか?そんなまさか・・・・・・・。」
信じられないという顔をするレオーネ。そんな彼女に耳打ちするのび太とスネ夫。
(おい、レオーネ。)
(???)
(ダメだよ、そんなこと言っちゃ。いくら脈がなさそうなのが事実だからって、ジャイアンの気持ちも考えてよ。)
(・・・・・・・・・・・・・・・・。)
(そうですよ。いくら本当のことだとしても。」
二人の説明にレオーネは難しそうな顔をする。
「それで?その相手は一体どんな奴なんだ?」
「さぁ、クラスも名前も知らないんだ。」
そして次の日。学園にコッソリ忍び込み、話の裏を取るレオーネ。
「いた!」
特徴と一致する少女を発見。頬を赤くして、何かを見ている。彼女の目線の先にはジャイアンたちがいた。
「ん?」
するとレオーネは眉間にシワを寄せて何かを考える。何かがおかしい。ひょっとするとこれは・・・・・。
「そういう事か。」
レオーネは何かに納得すると、謎の笑みを浮かべる。
「こりゃまた面白くなってきたな。」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ