ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第六章:話の裏を斬る

「大切な人の為に、自分に好意を持っている人を傷つけるだなんて・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「断るの?」

 

スネ夫の問いにジャイアンは当然と言わんばかりに胸を張る。

 

「そりゃそうだろう、俺にはアカメちゃんっていう大切な人がいるんだから。」

 

するとのび太とスネ夫は頭をかかえる。毎日のように顔を合わせているアカメとジャイアン。だがアカメの反応を見る限り、脈はなさそうに思える。そしてこれからもチャンスがあるとは到底思えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを思っていると

 

「ハーイ!」

 

「???」

 

「お困りのようだな、青年たち。お姉さんが力を貸してやろうか?」

 

珍しい顔が姿を現す。

 

「レオーネ。」

 

「『レオーネさん。』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、一体何を話してたんだ?」

 

「ええ。それが・・・・困ったことになりまして。」

 

「困ったこと?それって・・・・・」

 

チラリとのび太の方に一瞬目を向けてきた。その視線に対して肩をすくめて、大したことないとアピールする。

 

「どうも、ジャイアンに恋をした女の子がいるようでして。」

 

「女の子?」

 

「見知らぬ相手なんですけどね・・・モテる男は辛いですよ。あっはっは。」

 

まんざらでもない顔をしながら高笑いするジャイアン。そしてスネ夫は今までの出来事をレオーネに説明する。

 

「・・・・・・と、いうことらしいんだ。」

 

「え?断るの?」

 

「そりゃそうですよ。俺にはアカメちゃんがいるんですから。」

 

「アカメ?二人は付き合ってたのか?そんなまさか・・・・・・・。」

 

信じられないという顔をするレオーネ。そんな彼女に耳打ちするのび太とスネ夫。

 

(おい、レオーネ。)

 

(???)

 

(ダメだよ、そんなこと言っちゃ。いくら脈がなさそうなのが事実だからって、ジャイアンの気持ちも考えてよ。)

 

(・・・・・・・・・・・・・・・・。)

 

(そうですよ。いくら本当のことだとしても。」

 

二人の説明にレオーネは難しそうな顔をする。

 

「それで?その相手は一体どんな奴なんだ?」

 

「さぁ、クラスも名前も知らないんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日。学園にコッソリ忍び込み、話の裏を取るレオーネ。

 

「いた!」

 

特徴と一致する少女を発見。頬を赤くして、何かを見ている。彼女の目線の先にはジャイアンたちがいた。

 

「ん?」

 

するとレオーネは眉間にシワを寄せて何かを考える。何かがおかしい。ひょっとするとこれは・・・・・。

 

「そういう事か。」

 

レオーネは何かに納得すると、謎の笑みを浮かべる。

 

「こりゃまた面白くなってきたな。」

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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