ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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最終章:ダーリンを斬る

夕食後、アカメたちはのび太の部屋にやって来た。

 

「はい、のび太!バレンタインデーのチョコだよ!!」

 

クロメは嬉しそうにのび太にチョコレートを渡す。

 

「私も!!」

 

「私もです!!」

 

「私もだ!!」

 

「大好き!!」

 

クロメに続いてチェルシー、シェーレ、アカメ、翼もチョコを渡す。この数日間、彼女たちは暇を見つけてはチョコレート作りの研究をしていた。故にのび太と過ごす時間を削っていたのだ。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

全員からチョコを受け取ると、レオーネは嬉しそうに口を開いた。

 

「それで?」

 

「???」

 

「どうだった?告白は?」

 

「!?」

 

その言葉にのび太は驚き、体中から大量の汗を流しながら体を震わせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今、なんて?」

 

「告白・・・・・?」

 

「それって・・・・」

 

「何のこと?」

 

「詳しく説明してもらいましょうか・・・・」

 

レオーネの言葉に殺気を放ちのび太に詰め寄る翼、アカメ、クロメ、チェルシー、シェーレ。

 

「え、いや・・・・その・・・・。」

 

余りの気迫にのび太は後ずさる。そして不意にレオーネに視線を移すと、

 

「にししししし〜♡」

 

彼女は嬉しそうに笑っていた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

するとのび太は今朝の出来事を思い出す。何故か出かける時にジャージとスポーツシューズを履いていけと勧めるレオーネ。

 

「!!!」

 

そしてある疑惑が浮上する。

 

「レオーネ、もしかして・・・・・・」

 

「ああ、知ってたよ。全部!」

 

「!?」

 

この女は知っていた。梨華のことも、ジャイアンのことも全て知っていた。そしてこうなることを知っていてワザと言わなかったのだ。

 

「・・・・・だったら早く言ってよ!!何で黙ってたんだよ!!」

 

「いや〜あ、黙ってた方が面白いから!」

 

その言葉にのび太は漫画を持った手を振り上げる。

 

「ちょっ、待て、暴力反対っ!」

 

慌ててのび太から逃げるレオーネ。彼女の背中をポカポカ叩くのび太。そして

 

「『「『「のび太、説明して!!!!!」』」』」

 

そんなのび太を追いかけるアカメたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でいつもこうなっちゃうの〜っ!?」

 

「はっはっはっ、なんでだろうね?」

 

のび太とは違い能天気なレオーネ。

 

「バカっ!!!レオーネのバカっ!!」

 

「ああ、私はバカだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レオーネはのび太の方を向くと

 

「むぐっ!?」

 

隠し持っていたチョコレートをのび太の口に突っ込む。

 

「私はお前を愛してるぞ、ダーリン♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギロリ

 

レオーネの言葉に五つの殺気がのび太に突き刺さる。

 

「やめろーっ!こんなとこで愛してるとか言うのやめなさいっ!」

 

のび太の叫びが町中に響き渡る。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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