「これは一体どういうことよ!?」
開口するなりしぶきを飛ばしながら怒りを露わにする少女。
「ごめん。努力はしてるんだけど・・・・・」
「何が努力よ!どうしてあなたが源先輩にアプローチしてるわけ!?」
「アプローチ?あっちが逃げるから追いかけているだけなんだけど・・・・・・」
「私はね、『私の手紙を渡して』とあなたに頼んだの!あなたが源先輩に告白してどうしょうっていうのよ!?」
「???」
彼女の言葉にのび太は首を傾げる。
「キミは何か勘違いしてるよ。僕は終始一貫 してキミの手紙を届けようと静香ちゃんを追いかけていただけだ。」
「・・・・・・でも、あなたが源先輩に告白しょうと迫っているって、噂になってるんだけど。」
「いつの間にそんな・・・・・・」
やっぱり学園中で声を張り上げながら追いかけっこしていたのが原因か。目撃者も多かったことだろう。
「あなた本当に源先輩と中いいの・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
昔ならともかく、最近ではあまり話す機会も少なくなっている。プライベートでも殆ど一緒に遊ばなくなった。さらに昨日今日とさけられてるどころか、あからさまに逃げられ続けている。
「おそらく・・・・・他人以上、友達未満くらいには・・・・・・・」
幼馴染というよりも、ただの腐れ縁の関係だろう。向こうはどう思っているのか分からないけど。
「ハァ?それって中がいいって言えるの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
彼女の言葉にのび太は段々自信がなくなってきた。
「ごめん・・・・・コレ返す。自分で渡すか、他の人を頼って。」
そう言いながらのび太は預かったラブレターを取り出す。
「・・・・・・な、なによそれ!?」
「このまま僕が持っていても一生渡せない気がするんだ。」
「そうじゃなくて、なんでこんなボロボロになっているのよ!!」
言われてみれば、ヨレヨレでシワだらけでボロボロのラブレターだった。一日中待ち歩いて追いかけっこしてれば当然か。
「・・・・・・・手紙はボロボロになってしまったが、キミの気持ちはいつまでも変わらず熱いままさ、大丈夫っ。」
「大丈夫じゃないわよっ!そんなのもう要らないっ!!」
「でも、僕がもっててもしょうがないんだけど・・・・・」
捨てるに捨てられないので手紙を返却しようとするのび太。
「いらない、いらないっ!うぅぅ・・・・・・ふぇぇ〜〜〜〜んんっっ!!」
受け取りを否定された上、泣き出してしまった。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ