(まいったな・・・・・・・)
「ちょっとのび太さん!」
「???」
泣きじゃくる女の子に困り果てていたのび太の前に、救世主『源静香』が現れた。
「あ、静香ちゃん!助かったよ、コレを・・・・・」
そう言うと、のび太はボロボロになったラブレターを取り出す。
「・・・・・・・のび太さん、それはちゃんと読んだの?」
「読んでないけど・・・・・・」
その言葉に静香はため息をつく。
「まだ読んですらいないのね・・・・」
多少中身は気になったが、預かったラブレターを勝手に見るなんて、そこまでのび太は落ちぶれちゃいない。ラブレターを即静香に差し出す。
「・・・・・・・なによ、私に読めと言いたいわけ?」
「うん。(そうしないと、収拾がつかないからね。)」
「・・・・・・・・・バカッッ!!!!!!!!!!!!!」
「『!?』」
静香の大きな声が廊下に響き渡る。泣いていた少女も一瞬で泣き止んだ。
「私はね、あなたに頼られるのは嫌いじゃないの。むしろ、姉弟のいない私にとっては、まるで弟ができたようで、甘えられることに心地よさみたいなものも感じたわ。けれどね、こういったことは、まず自分自身でしっかり決めなさいと言ったでしょ!」
「???」
静香の言っていることがいまいち理解出来ないのび太。
「この子がその小さな手紙を一つ書くときにどれだけ悩んだが、手紙を渡すまでにどれだけ不安だったか・・・・・・・・・・あなたはそれを考えてみたの!?」
(考えていない。むしろ、渡す役を任命された僕が、どうやって逃げる静香ちゃんに渡そうかと悩んでいた。)
「最終的に断るのは仕方ないと思うわ。でもね、せめてその手紙をあなたが読んであげなさいよ。」
(僕が読んでいいの?)
「そして、誠意を持ってしっかりと返事をしなさいよ・・・・・」
(誰に何を?)
「こんな可愛い子に告白されて、自分一人で満足に返事もできないなんて・・・・・あなたそれでも男なのっっ!!!!!!!!??????」
「???」
「・・・・はい?」
静香は厳しい顔でのび太を威圧する。そんな彼女にのび太はおずおずと話しかける。
「あの・・・・・静香ちゃん・・・・・」
「あなたはまだ私を頼ろうとするの!?私の意見を仰がないと告白の返事するできないの!?」
おっかない顔でのび太を睨みつける。
「そうじゃなくて、この手紙って静香ちゃん宛のものなんだけど・・・・・」
「!?・・・・・・どういうこと?」
静香の表情が固まる。
「この子ーー手紙を書いた人、静香ちゃんに手紙を渡したくて僕に預けた人。僕ーーこの子から手紙を預かった人、静香ちゃんに手紙を渡したい人。」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ