「なによ、これ?」
「これはウルトラミキサー。」
「ウルトラミキサー?」
のび太の説明に首を傾げるアカメとマイン。
「これでエクスタスとパンプキンを合体させよう。」
「合体!?」
のび太のとんでもない提案に唖然とする一同。当然だろう、帝具同士の合体なんて聞いたことない。むしろ土壇場でこんなこと言い出す馬鹿は普通いない。
「ダメだ、危険すぎる!」
アカメが真っ先に反対する。そもそも通常帝具は一人に一つ。もし一人が二つの帝具を同時に使ったら、その人間は崩壊する。ましてや合体した帝具ならなおさらのことである。
「情けだ、トドメを刺してやろう。」
いつの間にか上空にいるブドーが雷をまといながら叫んだ。
「浮いている・・・・!?帝具の力なのか?」
「あそこまで規格外とか・・・・!」
「くっ・・・・・。」
「僕たちはここで終わらない。なるんだよ、勝ち組に!」
そう叫びながらのび太は吸引口の片方をエクスタスに付ける。のび太の言葉にマインはハッと我にかえる。
「!?」
マインは西の異民族とのハーフで、差別され続けた悲惨な幼少時代を過ごし、それゆえ国交で多くの血が入り交じった「差別のない」新国家を誕生させるために戦っている。差別されてきた反動からか、「勝ち組」への執着も強い。
「合体すれば本当にブドーに勝てるの?」
「マイン!?」
「わかんない、でも今より強くなるのは確かだよ。」
「我が帝具アドラメレクの奥の手、喰らうがいい!!」
マインはもう片方の吸引口をボロボロのパンプキンに付ける。
「全員で、誰一人欠けることなく、ここから戻るのよ!絶対に!」
「ソリッドシューター!!!」
巨大な雷の玉がのび太たちに向かって放たれた。のび太はスイッチを入れると、二つの帝具は中へ吸い込まれる。しばらくすると本体の上部から強い光が放たれ、
「こ、これは!!」
ブドーの巨大な雷の玉を消し飛ばし、そのまま周囲を包みこむ。
「これは・・・・。」
「眩しい。」
あまりの眩しさに、目を瞑る一同。
ギャアアアアア
ピユーン
二つの鳴き声が聞こえる。のび太は目を開けると、見たこともない二体の危険種がいた。二体は雄叫びをあげると、混ざりあうように体を重ね、消えていった。しばらくすると、本体の上部から何かが吐き出される。
「これは・・・・?」
合体、万物砲台「エクスキン」。吐き出された物を手に取るのび太。それはパンプキンでもない、もちろんエクスタスでもない。形は銃というより、バズーカに近いが引き金はなく、あるのは握り鋏(和鋏)。
「どう使うんだろう?」
すると空にいるブドーが叫んだ。
「アドラメレクよ・・・・轟雷を呼び込め!!」
「やばい!」
「マイン!のび太!」
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他