ラブレター、それは人生で一度は貰ってみたい物。出来るなら好きな異性から。
「・・・・・・・・・・・。」
そしてこの少女、源静香も先日、そのラブレターを貰った一人である。だが彼女の心は憂鬱だった。
「はあ〜〜っ。」
確かにラブレターを貰いたいと思ったのは自分だ。そしてラブレターは貰った、しかも好きな異性の手から。だが素直に喜べない。なぜなら自分はノーマルなのだから。
「ちょっと、のび太さん!!」
「???」
放課後、廊下を歩いていたのび太を呼び止める。
「アナタの幼馴染としての力をテストしてあげるわ!」
「えっ?」
「最近の私の変わった所、指摘して見なさい!」
何故かその言葉に虚しさを感じる静香。
「変わった・・・・・・・所?」
そう言いながらのび太は静香の頭の天辺から足のつま先まで視線を送る。ここで下手な答えを出したら殺される、のび太はそう直感した。なぜなら、それは既にチェルシーとレオーネで経験済みなのだ。なのでのび太は正直に
「・・ごめん・・・・分かんない・・・・」
と正直に答えた。
カチーン
のび太の言葉に静香の頭の線が切れる。
(何でこんな奴、好きになっちゃったんだろう?)
そんな言葉が静香の頭を通り過ぎる。
「髪型?・・・・・・・」
「!?」
予想外の答えに唖然とする静香。
「いつ気づいたの?」
「・・・・・・・・・三日前。」
三日前といえば、静香が美容院に行った翌日。のび太に髪型を見せた日だ。
「えっ?まさかそれの事?」
「それじゃあ・・・・・」
「つけ爪とリップの事?」
「何で気づいたときに言わないのよ!?」
「えっ?言って欲しいの?」
「当然よ。女の子にとってはそういう所に気づいてもらえるかは重要なの。のび太さんもモテたかったら、そういう所に気を配れば。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「それともなに?やっぱり全然似合ってなかったの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「可愛くなかったって言いたいの?」
「そういう訳じゃないけど・・・・・・・・」
「???」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、良いんじゃない?良く似合ってるよ。」
それだけ言うとのび太はその場を去って行った。そして彼の返答に静香は満足気の笑みを浮かべる。
バラバラ
のび太が下駄箱を開けると、何かが床に落ちる。それはハートのシールで留められた、白く小さい封筒だ。しかも六枚。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太は小さなため息をつく。そして無言で手紙を手に取ると、そのまま懐にしまう。
「の、の、のび太さん、そ、それ。」
「手紙だよ。」
慌てふためく静香に対して、のび太はあくまでも冷静である。
「だ、だ、だれから?中身見ないの?」
「いいんだ、別に。」
「えっ?」
のび太の言葉に静香は首を傾げる。
「もうわかってるから。」
「???」
「全く・・・・・・・、言いたいことがあるなら直接言った方がいいのに。」
それだけ言うとのび太は差出人たちが待つ家へと帰って行った。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ