ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

175 / 257
初恋事件
プロローグ


それはある日の事。

 

ゴソゴソ

 

「わあーっ。懐かしいなぁ〜。」

 

全員で押入れを整理していたら、懐かしいものを発見する。クマのぬいぐるみ、布団、玩具に教科書。

 

「これは・・・・・・」

 

「もしかして、のび太ですか?」

 

「わあーっ!可愛い!!!」

 

チェルシーは勝手に落ちていたのび太のアルバムを開き、シェーレとクロメと一緒に中を覗き込む。

 

「ちょっと、返してよ!!!」

 

女の子たちに自分のアルバムを見られ、顔を真っ赤にするのび太。急いで取り返そうとするが

 

スルッ

 

バタン

 

何かに足を取られ、転倒する。

 

「いたたたたたたたたっ。」

 

「大丈夫か?」

 

「ん?」

 

するとのび太はアルバムと一緒に置いてあった小さな箱に目を向ける。

 

「何、それ?」

 

チェルシーの言葉にのび太は首を傾げる。

 

「何だろう、覚えてないな〜?」

 

そう言うとのび太は箱を開けようとするが、ビクともしない。

 

「どうやら鍵が必要のようだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ。それね・・・・・・。」

 

「知ってるのママ?」

 

どうしても思い出せないので、のび太は玉子に箱の事を聞いてみた。

 

「それは・・・・・のびちゃんが昔、大切にしていた宝物よ。」

 

「宝物?」

 

「今度、お姉さんにあげるっていってたじゃない。」

 

「お姉さん?」

 

「忘れたの?のびちゃんの初恋の相手よ!」

 

「えっ!?」

 

「『「『「初恋!?」』」』」

 

玉子の言葉にアカメたちは声を上げる。そして何故か当の本人も驚いている。

 

「ええ。のびちゃん、大きくなったらあの人と結婚するって言ってたじゃない。」

 

「『「『「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」』」』」

 

アカメたちの声が家中に響き渡る。

 

「ど、ど、どどういう事だ!?」

 

「初恋って・・・・聞いてないよ!!?」

 

「私というものがありながら!!!」

 

「浮気者!!!!!」

 

「見損なったわよ!!この女たらし!!」

 

「初恋・・・・・・初恋・・・・・・」

 

凄い剣幕でのび太に掴みかかる。

 

「どういうことだ、のび太!?」

 

「アカメちゃんたちじゃ不満なのか!?」

 

「さ、最低!!のび太さんが最低なのは知ってたけど、ここまでとは思わなかったわ!!」

 

そしていつの間にかジャイアン、スネ夫、静香もその輪に加わっている。いつからいたんだ、全く気づかなかった。

 

「その人の名前や住所は分からないの!?」

 

「写真とかないんですか!?」

 

「さあー、どうだったかしら・・・・・・」

 

クロメと翼に詰め寄られ、焦る玉子。

 

「『「『「お願いします、思い出してください!!!!!!」』」』」

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。