ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

176 / 257
第一章:誘拐を斬る

「誘拐された?僕が!?」

 

玉子の言葉に何故かのび太自身も驚く。

 

「忘れもしない。十五年前の五月八日、怪しい三人組が家に忍び込んできて・・・・・・」

 

「『「『「のび太を連れ去った!?」』」』」

 

アカメたちは驚き、声を上げる。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

のび太はなんとかしてその時の事を思い出そうとする。だがどんなに考えても出てこない。そんな大事件に巻き込まれていたのなら、普通忘れるはずがないのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そしてのび太をその誘拐犯たちから助けたのが・・・・・」

 

「髪が長くて。」

 

「背が高くて。」

 

「メガネをかけている女性。」

 

玉子から聞き出した情報をメモにまとめる。

 

「のび太さんの初恋の人だから、相当素敵な人なんでしょうね。」

 

静香は小さく呟く。

 

「それじゃあ、行こうか。」

 

「行くってどこに?」

 

チェルシーの言葉にのび太は首を傾げる。

 

「その人に会いにだよ!!」

 

そう言いながら彼女はのび太の机に視線を向ける。恐らくタイムマシーンの事を言ってるのだろう。

 

「残念。タイムマシーンは修理中なんだ。」

 

「そ、そんな〜っ。」

 

のび太の言葉にクロメは項垂れる。これでは過去に行って確かめる事が出来ない。

 

(良かったーっ。タイムマシーンが修理中で。)

 

のび太はホッとする。もし過去でトラブルが起きると、タイムパラドックスが起こる。それだけはなんとしてでも避けなくてはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行けるわよ!!!」

 

「『「『「『!?』」』」』」

 

「タイムベルトを使えば!!」

 

「なっ!?」

 

「そうか!!その手があった!!」

 

「これで過去に行ける!!」

 

全員大喜びする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「静香ちゃん・・・・・・」

 

余計な事を口走った静香を心の底から恨むのび太。

 

「でもベルトは三つしかないよ。どうする?」

 

「勿論。私とのび太とお姉ちゃんで行くよ。」

 

「何でそうなるのよ!?」

 

「そうだよ!!僕たちだって行くよ!!」

 

「アンタたちは関係ないでしょ!!??帰りなさいよ!!!」

 

「アンタもね。大体勝手に家にあがらないでよ!!警察呼ぶわよ!!」

 

「なんですってーーーーーーーーーーっ!!!」

 

全員でタイムベルトの取り合いを始める。なんて醜いんだろう。

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

ヤレヤレまた始まった。だからベルトの事を内緒にしておいたんだ。このあと色々と討論したが、結局決着がつかず、全員でジャンケンをするはめになった。

 

そして結果は・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「勝った・・・・・」

 

 

 

こうしてのび太はシェーレとレオーネで過去に行くことになった。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。