「誘拐された?僕が!?」
玉子の言葉に何故かのび太自身も驚く。
「忘れもしない。十五年前の五月八日、怪しい三人組が家に忍び込んできて・・・・・・」
「『「『「のび太を連れ去った!?」』」』」
アカメたちは驚き、声を上げる。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太はなんとかしてその時の事を思い出そうとする。だがどんなに考えても出てこない。そんな大事件に巻き込まれていたのなら、普通忘れるはずがないのだが。
「そしてのび太をその誘拐犯たちから助けたのが・・・・・」
「髪が長くて。」
「背が高くて。」
「メガネをかけている女性。」
玉子から聞き出した情報をメモにまとめる。
「のび太さんの初恋の人だから、相当素敵な人なんでしょうね。」
静香は小さく呟く。
「それじゃあ、行こうか。」
「行くってどこに?」
チェルシーの言葉にのび太は首を傾げる。
「その人に会いにだよ!!」
そう言いながら彼女はのび太の机に視線を向ける。恐らくタイムマシーンの事を言ってるのだろう。
「残念。タイムマシーンは修理中なんだ。」
「そ、そんな〜っ。」
のび太の言葉にクロメは項垂れる。これでは過去に行って確かめる事が出来ない。
(良かったーっ。タイムマシーンが修理中で。)
のび太はホッとする。もし過去でトラブルが起きると、タイムパラドックスが起こる。それだけはなんとしてでも避けなくてはならない。
「行けるわよ!!!」
「『「『「『!?』」』」』」
「タイムベルトを使えば!!」
「なっ!?」
「そうか!!その手があった!!」
「これで過去に行ける!!」
全員大喜びする。
「静香ちゃん・・・・・・」
余計な事を口走った静香を心の底から恨むのび太。
「でもベルトは三つしかないよ。どうする?」
「勿論。私とのび太とお姉ちゃんで行くよ。」
「何でそうなるのよ!?」
「そうだよ!!僕たちだって行くよ!!」
「アンタたちは関係ないでしょ!!??帰りなさいよ!!!」
「アンタもね。大体勝手に家にあがらないでよ!!警察呼ぶわよ!!」
「なんですってーーーーーーーーーーっ!!!」
全員でタイムベルトの取り合いを始める。なんて醜いんだろう。
「・・・・・・・・・・・・・。」
ヤレヤレまた始まった。だからベルトの事を内緒にしておいたんだ。このあと色々と討論したが、結局決着がつかず、全員でジャンケンをするはめになった。
そして結果は・・・・・・・・
「勝った・・・・・」
こうしてのび太はシェーレとレオーネで過去に行くことになった。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ