「ま・・・・ま・・・・ま・・・・」
今度は幼い自分とお馬さんごっこをするのび太。
「すっかり懐いちゃいましたね。」
「まっ、自分同士だからね。」
そしてその様子を遠くから見守るシェーレとレオーネ。するとそこへ
「のびちゃん、とっても楽しそうね。」
隣の部屋で寝ていたおばあちゃんがやってきた。
「あっ、ばあちゃん。寝てなきゃダメだよ!!」
「すみません、煩かったですか?」
「大丈夫よ。今日はとっても気分がいいの。」
そう言いながらおばあちゃんはチェルシーとレオーネの隣に座る。
「今日は来てくれ、ありがとね。」
「あ、はい。」
「ああ。」
おばあちゃんはシェーレとレオーネに頭を下げる。そして視線をのび太(子供)に向ける。
「いつも泣いてばかりいるのびちゃんを見ていると心配なのよ。」
『だろうね』と言う言葉がシェーレとレオーネの頭を横切り、二人は苦笑いする。
「でも今日、高校生ののびちゃんを見て安心したわ。」
「『???』」
するとおばあちゃんはテーブルに置いたあった小さなダルマを手に取る。
「ダルマさんって偉いね。何遍転んでも泣かないで、起きるものね。」
「『・・・・・・・・・・・・・・・・』」
「のびちゃんもダルマさんみたいになってほしいの。転んでも転んでも一人で起きられる強い子になった欲しいの。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「大丈夫。のび太はもうダルマさ。笑われて、呆れられても何度だって立ち上がる強い奴さ。私が保証する。」
それを聞いて安心したのかおばあちゃん笑みを浮かべる。
「これからものびちゃんのことをよろしくね。」
おばあちゃんは再びシェーレとレオーネに頭を下げる。
「はい。」
「まかせときな。」
「お姉ちゃん、おそとへいこう!!」
今度はシェーレの手を取り、外へ出かけようとするのび太(子供)。シェーレは視線をのび太に向けると、のび太は笑みを浮かべ、頷く。
「それじゃ、いこうか?」
「うん。」
のび太(子供)に手を引かれ、シェーレは外に遊びに出かけた。残されたのび太とレオーネは
「さてと・・・・・・」
「これからどうするんだ?」
「とりあえず・・・・・」
「とりあえず?」
のび太は部屋中に視線を向ける。
「この部屋を掃除する。」
よく見ると部屋中がクレヨンの落書きだらけ。いつの間に。
「わあーっ。凄い!!」
十五年前の風景に流石のシェーレも驚く。そして彼女はふと目についた見慣れないジュエリーショップへと入っていく。そして飾ってあった指輪に視線を向ける。
「ねえ、おねえちゃん!これなに?」
のび太(子供)は興味心身にシェーレに問いただす。
「これは結婚指輪です。」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ