ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第三章:ダルマを斬る

「ま・・・・ま・・・・ま・・・・」

 

今度は幼い自分とお馬さんごっこをするのび太。

 

「すっかり懐いちゃいましたね。」

 

「まっ、自分同士だからね。」

 

そしてその様子を遠くから見守るシェーレとレオーネ。するとそこへ

 

「のびちゃん、とっても楽しそうね。」

 

隣の部屋で寝ていたおばあちゃんがやってきた。

 

「あっ、ばあちゃん。寝てなきゃダメだよ!!」

 

「すみません、煩かったですか?」

 

「大丈夫よ。今日はとっても気分がいいの。」

 

そう言いながらおばあちゃんはチェルシーとレオーネの隣に座る。

 

「今日は来てくれ、ありがとね。」

 

「あ、はい。」

 

「ああ。」

 

おばあちゃんはシェーレとレオーネに頭を下げる。そして視線をのび太(子供)に向ける。

 

「いつも泣いてばかりいるのびちゃんを見ていると心配なのよ。」

 

『だろうね』と言う言葉がシェーレとレオーネの頭を横切り、二人は苦笑いする。

 

「でも今日、高校生ののびちゃんを見て安心したわ。」

 

「『???』」

 

するとおばあちゃんはテーブルに置いたあった小さなダルマを手に取る。

 

「ダルマさんって偉いね。何遍転んでも泣かないで、起きるものね。」

 

「『・・・・・・・・・・・・・・・・』」

 

「のびちゃんもダルマさんみたいになってほしいの。転んでも転んでも一人で起きられる強い子になった欲しいの。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「大丈夫。のび太はもうダルマさ。笑われて、呆れられても何度だって立ち上がる強い奴さ。私が保証する。」

 

それを聞いて安心したのかおばあちゃん笑みを浮かべる。

 

「これからものびちゃんのことをよろしくね。」

 

おばあちゃんは再びシェーレとレオーネに頭を下げる。

 

「はい。」

 

「まかせときな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん、おそとへいこう!!」

 

今度はシェーレの手を取り、外へ出かけようとするのび太(子供)。シェーレは視線をのび太に向けると、のび太は笑みを浮かべ、頷く。

 

「それじゃ、いこうか?」

 

「うん。」

 

のび太(子供)に手を引かれ、シェーレは外に遊びに出かけた。残されたのび太とレオーネは

 

「さてと・・・・・・」

 

「これからどうするんだ?」

 

「とりあえず・・・・・」

 

「とりあえず?」

 

のび太は部屋中に視線を向ける。

 

「この部屋を掃除する。」

 

よく見ると部屋中がクレヨンの落書きだらけ。いつの間に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わあーっ。凄い!!」

 

十五年前の風景に流石のシェーレも驚く。そして彼女はふと目についた見慣れないジュエリーショップへと入っていく。そして飾ってあった指輪に視線を向ける。

 

「ねえ、おねえちゃん!これなに?」

 

のび太(子供)は興味心身にシェーレに問いただす。

 

「これは結婚指輪です。」

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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