ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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最終章:しばらくこのままを斬る

「おかえり、みんな!!」

 

「おかえりなさい!!」

 

何とか無事に元の時代に戻ってきたのび太、シェーレ、そしてレオーネ。

 

「おかえり、のび太!!」

 

そう言いながらいつものように彼に抱きつくクロメ。

 

「それで初恋の相手には会えたのか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

アカメの問いに何故かのび太は答えない。

 

「のび太?」

 

ゆさゆさ

 

「のび太!!」

 

ゆさゆさ

 

「のび太ーーーーーっ!!おーい!!」

 

何故か真っ白な灰と化しているのび太。余程過去でひどい目に合ってのであろう。心配になったアカメとクロメが彼の体を激しく揺らし、耳元で叫んでみる。だがどんなに体をゆすっても、どんなに大きな声で呼びかけても、反応はない。

 

「レオーネ、一体何があったんだ!?」

 

「う〜ん。」

 

レオーネは唸りながら眉間にシワを寄せる。

 

「初恋の相手には会えたのか?」

 

「会えた・・・・・会えたけど・・・・・・」

 

「けど?」

 

「世の中には知らない方が良いこともあるってことさ。」

 

「『「『???』」』」

 

「後、思い出は美しいまま心の中に閉まっておくべきだな。」

 

ため息をつくレオーネに全員首を傾げる。その後、全員レオーネを問いただすも、彼女が口を開くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シェーレはのび太の椅子に座り、机の上に置いてある小さな箱を眺める。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

【それは・・・・・のびちゃんが昔、大切にしていた宝物よ。今度、お姉さんにあげるっていってたじゃない。】

 

【そして女の子がそれを受け取ったら、二人は結婚するんですよ。】

 

【こんどあったら、ぼくとけっこんしてください!!】

 

 

 

 

 

 

 

「この箱を開ける。それはつまり私とのび太が・・・・・・。

 

そんな言葉を静かに呟くと、後ろにいる優柔不断な自分の想い人に視線を移す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「のび太、どうしたんだ!?ひどいことされたのか!?」

 

「大丈夫。のび太には私がついているから!!」

 

「ちょっと!どさくさに紛れてなに抱きついてるのよ!?」

 

「そういう静香だって・・・・・って締まってるよ!!」

 

「あっ、ごめんなさい!!」

 

「大変!白目向いてますよ!!」

 

「どうしょう、どうしょう!!」

 

「はい、これ薬。飲んで!!」

 

「ああーっ!!今度は口から魂が出てます!!」

 

「消防士!!110番!!」

 

「救急車でしょ!!?」

 

「それより布団引いて!!」

 

「・・・・・ってあなたが寝てどうするのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなバカ騒ぎを後ろで見守るシェーレ。

 

(くすっ。でもしばらくはこのままで・・・・・・。)

 

彼女は笑みを浮かべる。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ
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