「テレビ局プロダクションの社長がぜひ出てくれってうるさいの!」
いつものようにスネ夫の自慢話が始まった。なんと、スネ夫がテレビに出るというのだ。
「ぼく、よわっちゃって。で、まあ、主役だけはかんべんしてくれと。わき役なら出てあげてもいいですと。なぜってさ、人気スターなんかになるより学校の勉強を大事にしたいもんね。今夜七時放映されるよ。よかったら、うちのテレビで見なよ。二十四インチの大画面!迫力あるよ!でも、羨ましくてしゃくにさわって、見てられないという人には、すすめないけど。アハハ。」
のび太、ジャイアン、静香はウンザリという顔をする。
「『「・・・・・・・・・・・・・・・。」』」
そして夕方。結局スネ夫の家でテレビを見ることになったのび太たち。
「今週の話はね・・・・・・エイリアンが日本に攻めてくるって話だよ・・・・」
スネ夫の説明を聞き、三人はテレビの画面に視線を移す。しばらくして円盤が街に飛来するシーンが映し出される。
「あ!あれだよ、あれ!」
「どこ?」
「あそこだよ!あそこ!」
スネ夫は必死に声をあげ、テレビの画面を指差す。だがのび太たちにはどこにスネ夫がいるのか分からなかった。そうこうしているうちに、シーンは変わってしまう。
「あれで終わり?」
静香はスネ夫に視線を向け、口を開く。
「だから言ったろ?脇役にしてもらったって・・・・」
その言葉にジャイアンと静香は笑い出す。スネ夫の出演はものの数秒と、いつもの誇大広告な自慢一人走りであった。
「スネ夫、お前は偉いよ!お前は立派に出演を果たしましたよ!」
「クスクス。」
ジャイアンは大笑いしながら掌でスネ夫の背中を叩き始める。そして静香はクスクスと笑う。
「笑うな!!!可笑しくない!!!」
笑われたのが気に食わなかったのか、スネ夫は怒りながらテレビのリモコンを床に叩きつける。だがそんなスネ夫など気にも止めず、ジャイアンはスネ夫を揶揄い続ける。
「笑うなって言ったって、これが笑わずにいられるかよ。な、のび太?」
同意を求める為にのび太に視線を向ける。
ピッ
粗同時にジャイアンは床に転がっていたテレビのリモコンを踏んづける。するとチャンネルが切り替わり
「あーーーーーー!!!!」
「のび太が!!!」
「まさか・・・・・」
ジャイアン、スネ夫、静香は目玉が飛び出るくらい驚いた。この間のび太が出演したドラマが放送されていたのだ。画面にはのび太とチェルシーが映し出される。二人は抱き合い、頬を赤くしながら見つめ合う。なんと可愛らしい姿だろう。二人密着した今の状態は、まるで仲の良い恋人同士。 やがて互いの唇が磁石のように・・・・・
「まずい・・・・・・」
のび太はこっそり帰ろうとするが
「『「のび太(さん)!!!!!!」』」
すぐに呼び止められてしまう。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ