「『「のび太(さん)、これはどういうこと(だ)!!!」』」
ジャイアン、スネ夫、静香に問い詰められ、のび太は後ずさりする。ジャイアンは怒りで震え、スネ夫は泣きわめき、そして静香は最低だと罵る。
「それにしても昨日は酷い目にあったな・・・・」
あの騒ぎのあった翌日の朝、のび太とチェルシーは中庭でくつろいでいた。さっきまで学園で飼育されている兎のせわをして、今は教室に戻る前に休憩しているところだ。
「あっ、こんな所にいた!」
するとクラスメイトのなつみがやってきた。
「『なつみちゃん、おはよう。』」
「おはよ、野比くん、チェルシーちゃん。って、そんなことはどうでもいいのよ。」
なつみはのび太の姿を見つけたと思ったらすぐに駆け寄ってきて、いきなりあれこれとまくし立てはじめる。
「昨日の見たわよ!よくやったわ、野比くん!」
「???」
「何キョトンとしてるのよ。昨日のテレビのことよ。ちょうど見ててびっくりしたんだから!」
「テレビ?」
「チェルシーちゃんを助けて、悪者を撃破。そして最後は抱き合い、熱いキス・・・・・」
その言葉にのび太は言葉を失う。あ、そうか。あれ全国放送だったんだ。
「/////・・・・・・・・・・・・・・・・。/////」
「/////・・・・・・・・・・・・・・・・。/////」
のび太とチェルシーは思わず顔を見合わせ、恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。
「何ふたりして真っ赤になってるのよ。そんなことより、早くここから逃げた方がいいわよ。」
「逃げる?」
「多分、今頃ここの噂好きのみんなが二人のことを探して・・・・・」
「あ、いたいたあそこよ!」
「本当だ!サインもらおう!」
なつみの言葉が終わらないうちに、大勢の足音と話し声がこちらに向かって近付いて来ていた。
「って、もう来た!?ほら、ふたりとも速く逃げなって。捕まったら、質問攻めにあうわよ!」
なつみに急かされ、のび太はチェルシーの手を取った。
「のび太。」
「なに?」
チェルシーはのび太に声をかける。
「////ちゃんとお礼を言ってなかったことを思い出して。/////」
「お礼?」
「/////・・・・・・・・・・・・・・生まれてきてくれてありがとう。/////」
頬を染めたまま、チェルシーははにかみながらそんなことを言う。
「???」
のび太は意味が分からず、チェルシーの手を少しだけ強く、握り返した。二人は手を繋ぎながら、走る。これからも、ずっと。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ