プロローグ
むかしむかしあるところにそれはそれは美しい一人の女の子がいました。
「翼ちゃ〜ん!!遊ぼ!!」
「翼ちゃん!!」
今日も彼女は幼稚園で男の子たちに囲まれ、人気者です。彼女は純真無垢でまるで天使のようだった・・・・・・
ニャリ
(アハッハッハハハハハハ、もっと私に媚びろ雄ども!!)
なんてことは微塵もなく超腹黒い悪魔だった。そしてある日
公園に男の子を呼び出す。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「なんか・・・・・二人っきりだとドキドキするね。」
ニコリ
態とらしく頬を赤らめる。
「・・・・・・・・え?何か言った?」
ブチッ
「(野比のび太・・・・・この幼稚園で唯一私に媚びない変態男!!今日こそ籠絡してやるわ・・・・!!)暗くなってきちゃったね。私こういうのダメなんだ・・・・・」
そう言いながら少年の手を強く握る。
(このスキンシップで落ちない男はいないわ。)
発動、美少女究極奥義。だが
「うわ、手汗すごいね。」
ブチイイ
「おんどりやああああああああああああああ!!!!!!」
「オンギャアアアアアアア!!!!」
少年の反応に等々少女の堪忍袋の尾が切れた。
バキッ
メキッ
「ちょ・・・・・・何!?やめてよ!」
怒りに我を忘れ、少年に襲いかかる。
(何で私を見ないのよ、ムカツク〜〜〜!!)
ビリッ
「え・・・・・・・・・・」
ビローン
運悪くスカートを木の枝に引っ掛け、破いてしまう。
「キャアア見ないでぇぇ!!」
顔を真っ赤にしながら、敗れた箇所を手で押さえる。
だが
スタスタ
そんな彼女を無視し、帰ろうとする無責任男。
「ちょっとは見ろよ!!」
彼女の言葉に少年は立ち止まる。
「お・・・・・置いていかないでよぉー・・・。」
涙目になりながら必死に訴える。
「しょうがないな!」
少年は上着を脱ぐと、少女に被せる。
「とりあえずこれで破れてるの隠しなよ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「家すぐそこだから、おばあちゃんに頼んで塗ってもらおう。さっ、行こう。」
スッ
そう言いながら手を差し出す。
「わ・・・・私ひどいことしたのに・・・・・何で優しくしてくれるの・・・・?」
先程の事を反省したのか、申し訳なさそうな顔をする少女。
「知り合いのお姉さんが言ってたんだ。優しさこそ本当の強さなんだって。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「僕はもっと強くなりたいんだ!そして今度またその人にあった時・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「んん・・・・・・昔の夢・・・・・か・・・・・」
布団から起き上がり、背伸びをする少女。今日も彼女は絶好調である。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ