ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第九章:上の空を斬る

「アカメちゃん ってさー、可愛いけど疑問が一つあるの。」

 

「なんだ?」

 

のび太と特訓をしていたアカメにチェルシーが近づいてきた。そしてアカメのスカートの裾すそをつまみ、少しずつ持ち上げる。

 

「・・・・・・・・・。」

 

「ギリギリまでサービス。」

 

するとアカメはチェルシーの頭に手刀を振り下ろす。

 

ビシッ

 

「あ、良かった怒った。」

 

「なんなんだいきなり。」

 

「いやあ女の子としての恥じらいがあるのかどうか、ふと心配になってね。

 

「当然だ!一般常識は教わっている。」

 

「じゃあ、国が新しくなったら、一緒にショツピング行こうよ!アカメちゃん可愛いんだからオシャレしないと。」

 

「・・・・・似合わないと思うが・・・。」

 

「そんなことはないよ、最高の素材。最高に仕上げてみせる!」

 

「・・・・ありがとう。」

 

するとチェルシーはのび太に視線を向けると、

 

「のび太、アンタもそのダサイ服なんとかしなさいよ。磨けば光るんだから。

 

「・・・・・・・・・・・・・うん・・・・・・・そうだね。」

 

『「・・・・・・・・・・・・・。」』

 

 

 

 

次の日、酔っ払ったレオーネがのび太にこんな質問をしてみた。

 

「のび太さあ・・・ウチの女子陣の中で誰が一番好み?」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「アカメちゃんはクールな肉食女子。とぼけたところもご愛敬。マインは絵に描いたようなツンツン娘。シェーレはおっとりメガネ。一番優しいお姉さん。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「んん〜?まつたくその気がないなんて言わせないわよ〜?ほれほれ、お姉さんに言ってごらんなさい?」

 

「・・・・・・・・・・・・・うん・・・・・・・そうだね。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

さらに次の日、マインはのび太ををショッピングに誘うが、

 

【洋服屋】

 

シャァァ

 

「ねぇねぇ!この服どう?似合う?」

 

着試着室のカーテンが開くと、白と黒のツートンの服を着たマインが出て来た。その姿にのび太は

 

「・・・・・・・・・・・・・ああ・・・・・・・いいんじゃないか。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

【お菓子屋】

 

「う〜ん!このパフェおいしい♪」

 

お菓子屋を見つけると、マインは買い食いし始めた。その様子を遠くから眺めるのび太。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

マインはのび太の側に来ると、

 

「はい!これ、アンタの分・・・」

 

左手に持っていたソフトクリームを差し出す。

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「なによ、いらないの?」

 

のび太は無言でソフトクリームを受け取り、

 

ペロッ

 

「・・・・ああ・・・・・・・おいしい・・・・・・・。」

 

食べ始めるが、その様子にマインは

 

「いい加減にしなさいよ!!」

 

ベシッ

 

「!?」

 

右手に持っていたソフトクリームをのび太の顔面に投げつける。

 

「この間っから、何話しても上の空でボーとして!」

 

「・・・・・・・・・ああ・・・・ごめん、マイン。」

 

「ごめんじゃない!私と話しているのがそんなに退屈なら、一人でいくらでもボーとしてなさいよ!」

 

それだけ言うと、マインは怒りながら帰って行った。

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

残されたのび太はそのまま呆然と立ち尽くす。

 




いつもの空き地で昼寝をするのび太。そこへ

「やっぱりここにいた。」

「あっ、ドラえもん。なんだか当てが外れちゃってさ。」

「ガックリしてたの?」

「E・S・P訓練ボックスで一人前のエスパー(超能力者)になれば、なんでもできると思っていたのに。そんなに甘くないみたいだね。」

どうやらのび太はタツミに負けたことを悔やんでいるようだ。

「そうなんだ。宇宙には帝具みたいな武器を開発、扱う星もあるらしいね。」

「もっと力が欲しいな〜っ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

今のままでは絶対タツミには勝てないと思うのび太。しかしこれ以上、どうやって強くなればいいのか分からない。

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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