むかしむかしあるところにそれはそれは凶悪で、残忍で、某着武人で、人を人とも思わない悪魔のような少女がいました。
「ねえ・・・・なんだか寒くない?」
「そうなんだよな。オレも、さっきから寒いと思ってんだ・・・・」
今日は待ちに待った遠足の日。みんなで楽しく山を登り、歌を歌い、お弁当を食べるはずだった。だが彼女たちは運悪く先生たちと逸れてしまった。
「お腹減った・・・・・もう一日たったのに、誰も来てくれないよ?」
「オレたち、死んじゃうのかな・・・・・」
「嫌だぁぁぁ!こんなとこで死にたくなぁい!」
辺りが暗くなり始め、子供たちは焦り始める。
「うるさいわね、静かにしなさいよっ!!こういう時は取り乱してパニックを起こすのが一番よくないのよ。落ち着いて救助を待ちなさい!」
ギロリ
「『「・・・・・・・・・・・・・。」』」
大声で怒り出す少女。すると全員の視線が彼女に集中する。
「な、何よ、その目は。私に文句でもあるの?」
すると男の子の一人が口を開いた。
「うるさいなぁ。黙っててよ!!」
その言葉に少女は顔を真っ赤にしながら騒ぎ出す。
「なーーっ!?だ、誰に向かってそんな口をきいてるのよきいてるのよ!?」
すると黙っていた他の子供たちも声をあげる。
「偉そうなこと言うな!誰のせいでこうなったと思ってんだよ!?」
「あ、あなたまで・・・・・!?私のせいだって言いたいの!?」
「そうだよ!全部お前のせいだろ!」
「こんなとこで迷子になったので、怪我して動けなくなったのだって、全部翼のせいだ!」
そして醜い罪の擦り合いが始まった。
「よ、よくそんなことが言えるわね・・・・!あんたたちだって、一緒について来たじゃない!!先生の注意だって聞かなかったでしょ!」
「お前が無視しろって言ったからだ!オレ、本当はこんなとこまで来たくなかったんだぞ!」
「僕だって、みんなと一緒にいたかった・・・・・!」
余りの言い分に少女は声を上げた。
「ず、ずるいじゃないの!今さら文句を言ってもしょうがないでしょ。こんなことになるなんて知らなかったもの。」
すると子供たち全員がため息をつく。
「はぁ・・・・・もういいよ。」
「え・・・・・?」
「みんな、行こうぜ。こいつ置いてっちゃおうよ。」
「なっ!?」
少女は一瞬何を言われているのが、分からなかった。
「そうだな。オレたちだけなら歩けるもんな。」
「ま、待ちなさいよっ!あんたたち、本気なの?本気で私を置いていくつもり!?」
全員振り返り、歩き出す。
「だ、ダメよそんなの!遭難した時は、下手に動くとかえって危ないんだから!」
「うるせーよ。もう、お前の言うことなんか聞くもんか。」
「な・・・・・・なによ、それ・・・・だ、だったら私をおぶって行きなさい!私、怪我してるんだから!」
「それだって自分が悪いんでしょ?私たちのせいにしないでよ。」
「そんな・・・・・ま、待って!行かないでっ!!」
「わ、私たち、お友達でしょっ?それなのに、私を置いていくなんて・・・・嘘だよねっ?」
「お前なんか友達じゃねーよ。いつも荷物持ちとかばっかさせやがって。勝手に死んじゃえ。」
「死んじゃえ!」
「え・・・・・・・・・?」
(うそ・・・・どうして?どうして、みんな行っちゃうの?私たち、お友達じゃなかったの!?お友達・・・・・だったのに・・・・・)
(あれから・・・・・・また、一日過ぎちゃった・・・・お腹空いた・・・・・寒い・・・・寒いよ・・・・・誰も・・・・助けに来てくれない・・・・・私、ここで死んじゃうんだ・・。・・みんな・・・・・酷い・・・・・友達だったのに、みんなで一緒にここまで来たのに、私を置いていっちゃうなんて・・・・。自分から『友達になりたい』って言ってきたくせにくせに、肝心な時に見捨てて言っちゃうなんて・・・・。)
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