ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第三章:脅迫を斬る

「ただいま!!」

 

「『お邪魔しまーす!!』」

 

靴を脱ぎ、野比家に上がりこむジャイアンとスネ夫。

 

「おい、のび太!」

 

「何?」

 

「アカメちゃんたちは?」

 

「みんなママとデパートに行ってるよ!」

 

「なあ〜んだ、つまんねえの!」

 

「本当だよ!これじゃ、なにしにのび太の家に来たんだが・・・・」

 

アカメたちが留守だと分かり、がっくり肩を下ろすジャイアンとスネ夫。とりあえず三人は二階に上がり、のび太の部屋に向かう。

 

 

 

 

「!!!」

 

部屋に入ったのび太たちは驚いた。

 

「何コレ!?」

 

「ど・・・・泥棒か!?」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

引き出しが全てこじ開けられ、玩具は全て壊され、本も全て所々破れている。まるで台風が直撃した後のようだ。

 

「本がメチャクチャ・・・・」

 

「玩具も・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

唖然としながら、辺りを見渡す。

 

「誰がこんな・・・・・ん?」

 

すると押入れの襖に大きく書かれた文字に視線が止める。

 

「な・・・・・何だこれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ツバサに近づくな】

 

 

 

 

 

 

 

「翼に近づくなって・・・・・」

 

「何で翼ちゃんの名前が!?」

 

「どうしょう・・・これ脅迫だよね・・・・?」

 

慌てふためくスネ夫とジャイアン。すると後ろから

 

「どうかしたの?」

 

当の本人の翼が姿を現す。

 

「これは・・・・一体?」

 

翼は部屋の様子を見て唖然とする。

 

「翼ちゃん、アレを見て!!」

 

「え?」

 

翼が押入れの文字に目線を移す。

 

「こ・・・・・・この字・・・・・・」

 

彼女の顔がみるみると青ざめる。

 

「翼ちゃん?」

 

「どうしょう、野比くん!!あいつがここまでついて来た!!うわあああああああああ!!!」

 

泣きながらのび太に抱きつく翼。彼女の小さな体はビクビク震えている。慌てふためく彼女を宥めながらのび太は口を開いた。

 

「あいつっていったい・・・・・・・」

 

「・・・・・・私につきまとう・・・・・ストーカーなの・・・・・」

 

「『・・・・・・・・・・・・・』」

 

翼の言葉にのび太とジャイアンは目を細め、振り向くと

 

「僕じゃないよ!!」

 

スネ夫に視線を向ける。顔をブンブン横に降って否定するスネ夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくして、やっと落ち着いた翼から話を聞くことにしたのび太たち。

 

「元ファンの人なんだけど・・・・二年前から部屋に侵入したり、四六時中盗撮したり・・・・寝てる間に髪を切るなんてことも・・・・・」

 

翼の言葉にのび太とジャイアンは目を細め、振り向くと

 

「だから違うって!!」

 

スネ夫に視線を向ける。顔をブンブン横に降って否定するスネ夫。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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