ドラえもん のび太のアカメが斬る！

第五章：ストーカーを斬る

ストーカーの正体

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「キャアアアアアア！！！」

翼の悲鳴を聞き、振り返る。

「どうしたの、翼ちゃん？」

「大丈夫？怪我はない？」

体を震わせ、のび太に抱きつく翼。彼女の悲鳴を聞きつけ、スネ夫とチェルシーもやってきた。

「あの子よ！！」

翼は茂みの中を指差す。

「えっ？」

「そんな・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・。」

「じーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。」

そこにはビデオカメラを片手に、ランドセルを背負ったツインテールの幼女が立っていた。

「幼女！？」

「ストーカーって子供なの！？」

「ウソでだろ！？あんな子供が・・・・・」

予想外の展開にのび太、チェルシー、ジャイアンは声をあげる。

「怯えてる翼・・・・・・萌え・・・・・・・ハアハアハアハア。」

そう言いながら息を切らす幼女。それを見たのび太とチェルシーとジャイアンは

（うわ、これは本物だ！）

と確信する。

「その子を子供だと思って甘く見ないほうが『フッ・・・・・・フッフッフ・・・・・フハハハハハハ！！』えっ？」

すると突然今までビクビク震えていたスネ夫が笑い出す。

「おい、お嬢ちゃん・・・・・・」

「？？？」

スネ夫はゆっくりと幼女に近づいていく。

「悪戯されたくなかったら・・・・・失せな！！」

そう言いながら指を鳴らすスネ夫。そのあまりの豹変ぶりにのび太たちは声をあげる。

「なに・・・・あれ？」

「子供とわかった途端強気になった！！」

「どう見てもスネ夫の方が悪者にしか見えない！！」

ピトッ

「ん？」

すると幼女はスネ夫に何かを押し当てる。

バリバリバリ

「アガアアアアアアアアアア！！」

バタン

【骨川スネ夫、気絶により戦闘離脱します。】

「スタンガン！？」

「何で子供がスタンガン持ってるんだ！？」

「全身に武器を仕込んでますよあの子は・・・・」

「ふん・・・・手が分かっていれば見切れるさ。」

ギロリ

「！？」

すると今度はジャイアンがゆっくりと幼女に近づいていく。

「武器を使うというのならこっちも容赦しないぞ。それが嫌なら・・・・」

そして拳を振り上げるが

ビクビク

幼女はブルブル震えながら、その場で泣き出してしまう。その姿に流石のジャイアンも

「だ・・・だめだカワイすぎる・・・・」

戦意を喪失してしまった。

ピトッ

バリバリバリ

バタン

【剛田武、気絶により戦闘離脱します。】

ダッ

「あっ、逃げた！！」

幼女は一瞬の隙をついて、その場から走り去ったしまった。

「それにしてもあんな小さな子がストーカーなんて未だに信じられないわね・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

「あとあの二人の役に立たなさもちょっと信じられないくらいだったわね。」

三人は後ろのソファーで横になっている二人の男子に視線を向ける。