ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第六章:嫌がらせを斬る

「あれ?」

 

キュッキュッ

 

お風呂の蛇口を捻るが出てこない。

 

「しょうがない。明日、水道屋さんに見てもらおう!」

 

八歩手を尽くしたが、どうやら無理だったようだ。

 

「じゃあ、今日は・・・・・」

 

「お風呂は無理ということですか?」

 

「ええ、そんな・・・・・・・」

 

「何とかならないか?」

 

「頼むよ。」

 

「・・・野比くん・・・・」

 

そう言いながら不満な顔をするクロメ、シェーレ、チェルシー、アカメ、レオーネ、翼。もうすぐ夏なのか、最近蒸し暑い日が続いている。なので今すぐにでもこの汗臭い格好をなんとかしたい。

 

「しょうがない。銭湯に行こう!」

 

「『「『「銭湯?」』」』」

 

のび太の言葉に全員キョトンとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後、近くの銭湯にやってきたのび太たち。

 

「いい気持ち・・・・・・」

 

「サッパリする・・・・・」

 

「いいお湯だね〜お姉ちゃん。」

 

「ああ。」

 

女湯に入り、寛ぐチェルシー、レオーネ、クロメ、アカメ。」

 

「ごめんね、みんなに迷惑かけちゃって。」

 

ストーカー騒動の事で申し訳なさそうな顔をする翼。

 

「別にいいよ、そんなこと。」

 

「そうそう。」

 

「困ったらお互い様です。」

 

「ねえ、もしかしたらストーカー幼女もこのお風呂に入ってたりして!」

 

「怖いこと言わないでよ!!」

 

「冗談よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして同時刻、銭湯の秘密の場所では

 

「おい、引っ張るなよ!!」

 

「抜け駆けは許さないぞ!!」

 

「そうだ、そうだ。」

 

そう言いながら覗き穴に顔を近づけるジャイアンとスネ夫、そして事情聞いてやってきたクラスの男子たち。まるでハイエナである。

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

そんな彼らを離れた場所から観察するのび太。さっきまで気絶していたジャイアンとスネ夫。だが銭湯に行くと聞いた途端、飛び上がるように復活した。

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

こんな所にいては自分も巻き込まれかねない。のび太は急いでその場を立ち去ろうとした。

 

ガサッ

 

「ん?」

 

すると茂みの中に何かを発見する。

 

「どうしたんだ?」

 

「何か見つけたのか?」

 

そう言いながらジャイアンとスネ夫が近づいてくる。

 

「あっ、これは・・・・・・・」

 

それはあのストーカー幼女が背負っていたランドセルだった。特徴のあるランドセルなのでこれは彼女の物で間違いない。

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

本来、中身をみるのはいけないことなのだが、今回は非常事態なのでやむなく、中を確認する。

 

「これは・・・・・・」

 

「盗撮ビデオ、盗撮写真、録音テープ、翼との妄想デート日記!?」

 

「やばいなあの幼女。」

 

中身を見れば見るほど理解する彼女の異常性。とりあえずこの物品は全て没収することにした。

 

「そうだ!!」

 

するとスネ夫に名案が浮かび上がる。

 

「『???』」

 

「代わりに僕のテレカを入れて、と。」

 

「『・・・・・・・・・・。』」

 

自分自身が写った特性テレカを三十枚ほどランドセルに入れようとするスネ夫にのび太とジャイアンは呆れる。

 

「おい、何いれてんだよ!?」

 

「僕のテレカだよ!」

 

「そんなの誰も欲しがるもんか。代わりに・・・・・」

 

ジャイアンはスネ夫のテレカを抜き取ると、代わりに何かをランドセルの中に入れる。

 

「俺様の新曲が入ったビデオテープを持ってきた!!」

 

「『えーーーーーーーーっ!?』」

 

「何だよ!?文句あるのかよ!?」

 

「『ないです。』」

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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