プロローグ
ある休日、居間で寛いでいる時のことだった。
「ってことで、商店街にある写真屋の写真モデルをお願いできないかって話があるのよ。」
突然玉子がのび太とアカメに向かってそんな事を言ってきた。何やら先日の商店街の寄り合いで、是非にとお願いされたらしい。
「それはアカメがってこと?」
「ううん、のび太も一緒にって話だったわよ。」
「のび太と、ふたりで・・・・・・」
いったいどんな写真なんだろうか?のび太とアカメは思わず顔を見合わせてしまう。
「僕はアカメと一緒に撮って貰えるなら儲け物だし、別に断ることはないと思うが・・・・・。アカメはどう思う?」
「私も別に構わない。」
「それはよかった。写真屋の人もその返事を聞いたら喜ぶわ。」
こうして、この話を受けることになったのだが・・・・
数日後。写真屋の人が家にやってきた。
「いやぁ、ありがとう!アカメちゃんに引きうけて貰えると幸いだよ。今回は結婚式の写真モデルだからね、彼氏もよろしく頼んだよ。」
「・・・・・・結婚式?」
「・・・・・・写真のモデルって結婚式のだったんですか?」
いきなり、そんなことを言われてしまう。
「って、ちょっと待った!ママ、そんなことこの前何も言ってなかっただろ!」
「あら?言ってなかったかしら?まぁ別にいいじゃない、減るもんじゃないし。それどころか役得だとはおもわない?」
「ぐっ・・・・それは、、まぁ・・・・・・」
確かにアカメの着飾った姿をみられるのは嬉しいし、その隣に立っているには自分なんだから何の問題もない。むしろかなりの役得と言っても問題は無いだろう。だが、商店街のみんなに見られるのはちょっとなぁ・・・・・。それに場所が場所だけに、学園の奴らにも見られる可能性もある。
「のび太は、もしかして嫌なのか?」
「・・・・・そ、そんなことないよ。」
何故かシュンとするアカメに、のび太は慌てて答えた。
「なんだか少し話に行き違いがあったみたいだけど・・・・・・ともあれ快諾してくれて良かったよ。それで今回はウェディングドレスと白無垢のどちらかで撮影しようと思うんだけど、アカメちゃんはどっちがいい?」
「ウェディングドレスと白無垢・・・・・・・」
そのふたつの衣装をあげられ、アカメは考え込んでしまう。多分どちらも自分には似合わないとおもっているのだろう。そして助けを求めるようにのび太の方を見た。
「のび太は、どう思う?」
「え?」
アカメにウェディングドレスと白無垢のどちらが似合うか、か・・・・・・。
「う〜ん。」
のび太は、アカメをマジマジと見ながら、考える。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ