「いいわよ。のび太君、タキシード姿がよく似合ってるわぁ!」
「あ、ありがとうございます!」
店員の指示に従って白いタキシードに着替えたのび太は、撮影場所でアカメが着替え終わるのを待っていた。
ガチャ
「では、こちらへどうぞ!」
「は、はい。」
扉が開くと、女性店員とともにアカメが入ってきた。
「!?」
そこには、無数のバラの飾りが施されたウェディングドレスに身を包んだアカメが立っていた。その美しさを語るのに最早言葉は不要。
「いいわねぇ。アカメちゃん、ドレスがよく似合っているわぁ!」
「///あ、ありがとう・・・・///」
「・・・・・・・・。」
「えっと、のび太?」
「・・・・・・・・。」
「ほら、のび太君の感想を待ってるわよ? なにか言ってあげなさないよ!」
スタッフは肘でつつきながら、のび太に感想を言うように促した。
「あ、ごめん。・・・・そのドレス、よく似合っているよ!!!」
「////な!?///」
アカメは顔を真っ赤にし、女性スタッフたちは両手を頬に当てながら喜びの声を上げた。
「あ・・・ごめん。あんまり綺麗だから。まぁ、アカメは元々可愛いから、今更こんなこと言うのもアレだよね。」
「///!?///」
のび太は無邪気な笑顔を浮かべながらアカメを見つめる。そしてアカメは、顔を真っ赤にながら黙ってしまった。そんな二人を、スタッフたちは微笑ましそうに眺めていた。
「それでは、撮影に入ります!」
スタッフたちはカメラをセッティングし始めた。
「二人とも、カメラの前まで来てください!」
スタッフたちの指示に従って、二人はカメラの正面に立った。
「もう少し近づいてください。はい、では撮ります!!」
カシャッ
「いいわね! それじゃあ、アカメちゃん。のび太くんの腕に抱きついてみましょう!」
「/////・・・・・・・・。/////」
アカメは無言でのび太の腕に抱きついた。
ムニュ
「////うっ!///」
のび太の腕にアカメの柔らかい胸の感触が伝わってきた。
「いいわよ! そのままよ、そのまま!」
カシャカシャ
「次はのび太くんがアカメちゃんをお姫様だっこしてみて!」
「え? お姫様だっこですか?」
「そうよ!」
予想外の指示にのび太は慌てふためき、アカメに視線を向ける。アカメは顔を真っ赤にしながら、小さく頷いた。
「・・・・・・・・・・・。」
のび太はその場で屈むと、アカメを抱き上げた。
「///だ、大丈夫か?///」
「大丈夫だよ、むしろ軽いかな。」
「///そ、そうか。///」
普段からアレだけ食べているのに、この軽さ。一体食べた物は何処にいってるのだろう?
「二人とも初々しいわね! はい、撮るわよ!」
カシャカシャ
「う~ん、私の目に狂いはなかったわね!この調子でどんどんいくわよ!」
この後、ポーズを色々と変えながら撮影は続いていった。
「それじゃ、最後にキスをお願いするわ!」
「『キ、キス!?』」
スタッフの指示に、二人は驚いた。
「そうよ。キスと言ったら、結婚式の定番でしょう?」
「そ、それはいくらなんでも・・・・・ねぇ、アカメ・・・・」
スッ
「ん!?」
アカメは、いきなり両手をのび太の首に回した。そして
むちゅっ
二人の唇が重なった。
カシャカシャ
「いいわ! いいわよ! 最高よ、二人とも! エクセレント!」
こうして、ウェディング撮影は無事に終わった。
のび太の結婚相手は?
-
アカメ
-
クロメ
-
チェルシー
-
シェーレ
-
レオーネ