ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第一章:出会いを斬る

ロケットはゆっくりと着陸し、のび太とドラえもんは外に出る。

 

「景色も地球そっくり。」

 

「でも地球じゃないよ。」

 

「今度は望みがありそうだね。」

 

「うん。あっ!ねえ、あそこ。」

 

「街だ。」

 

どうやらここから少し行ったところに街があるみたいだ。しばらくすると二人の前を馬車が通り過ぎる。

 

「どうやら、この星はまだ中世代みたいだね。」

 

「うん。」

 

すると地面が揺れ始める。

 

『「あっ!!」』

 

地面の下から巨大な龍が姿を現した。

 

「土龍だぁぁああああ!!」

 

「こんな街道に出るなんて聞いてないぞ!」

 

「逃げろぉお!!」

 

馬車に乗っていた人たちは一目散に逃げて行った。のび太たちは土龍を見上げると、

 

『「でかい!!」』

 

ウオオオオオ!!

 

「お休みの所をどうも・・・・・・。」

 

「あの・・・・・・・・ボ・・・・・ボク・・ドラえもんです。」

 

それだけ言うと、後ずさりし、走り出す。

 

「考えてみたら、なんで龍がいるの?」

 

「そんなこと知るか!!」

 

「なんとかしてよ!!」

 

「なんとか、なんとか。」

 

ドラえもんは四次元ポケットに手を入れた。

 

「桃太郎印のきびだんご!!!」

 

ドラえもんは土龍に向き直り、だんごを土龍の口の中に投げ入れる。

 

パクッ

 

「グーーー。」

 

すると土龍はたちまちおとなしくなった。

 

「助かった・・・・・。」

 

「・・・・・・・ふぅ。」

 

のび太とドラえもんは糸が切れたようにその場にへたり込む。

 

「凄かったぜ、二人も!」

 

「まさか危険種を大人しくさせるなんて・・・・!!」

 

馬車に乗っていた連中が帰ってきた。

 

「やあー、それほどでも。」

 

「ん?」

 

ドラえもんはポケットからロケットのモニターを取り出す。モニターの矢印はさっきの街をさしているようだ。

 

「どうやら、ロケットはあの街にあるみたいだ。」

 

「うん。」

 

すると馬車に乗っていた男の一人が話しかけてきた。

 

「君たちもしかして帝都に行くつもりなのか?」

 

「帝都?」

 

「そうだけど・・・・・・。」

 

男たちは真剣な顔つきなり、ドラえもんたちに警告する。

 

「やめたほうがいい・・・・あそこは賑わってはいるが、この土竜よりもタチの悪い化物が一杯いるんだ……。」

 

「化け物?」

 

「街中で怪物が出るんですか?」

 

「人だよ……人だけど心は化物・・・・。そんな連中ばかりなんだ……」

 

「人?」

 

訳が分からず混乱する二人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広いな迷子になりそう。」

 

「う〜ん。」

 

モニターの矢印をたどって街に入ったのび太とドラえもん。しばらくすると立ち止まる。

 

「どうやら、ロケットはあの宮殿の中にあるみたいだ。」

 

「えーっ!?」

 

すると突然、

 

「ハーイ、お困りのようだね、少年たち。お姉さんが力を貸してやろうか?」

 

見知らぬ金髪の女性が話しかけてきた。

 

「少年らはさ、帝都にロマンを求めて地方からやって来たやつだろ?」

 

「う〜ん、まあ、そんなとこです。」

 

少し違うけど。間違ってはいない。

 

「で、私手っ取り早く仕官する方法知ってるんだけど。」

 

「仕官?」

 

「いえ、僕たちはただあの宮殿にようがあるだけで・・・・。」

 

「宮殿?」

 

「はい。」

 

「あそこにはこの国を動かす皇帝様がいるからな。行っても中に入れてもらえないぞ。」

 

女性の話を聞き、のび太はドラえもんの方を向く。

 

「どうしょう、ドラえもん?」

 

「う〜ん。」

 

すると女性は二人に助け船を出した。

 

「私手っ取り早くあそこに入れる方法も知ってるんだけど・・・・。」

 

『「本当!?」』

 

「教えて欲しい?」

 

『「はい!」』

 

「んじゃ、お姉さんにご飯奢って♡」

 

(ドラえもん、いくら持ってる?)

 

(・・・40円)

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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