「のび太、いつまで寝てるの!?」
「のび太くん、起きろ!遅刻するぞ!」
野比のび太、彼は寝坊で遅刻することが日常茶飯事だった。母親、猫型ロボット、幼馴染、過去に沢山の人物が手をつくしたが、ダメだった。のび太を起こすのは一苦労なのだ。そして今、そんな無謀な試練に挑戦する人間が一人。
「・・・・・・・・・・・。」
アカメたちが首を長くしながらまっている。なのでそろそろ起こさないといけない。
「のび太、起きてください。」
優しい声が聞こえてきた。まずは声を掛けて反応を見てるのだろう。だが、そんなことでのび太が起きるわけがない。
「すー、すー。」
「・・・・・のび太、のび太。起きてください、のび太。」
軽く身体が揺すられていく。
「あう・・・・・・のび太、起きてください・・・・。起きてくれないと、怒っちゃいますからね。」
「すー、すー。」
「本当ですよ?私の方が、のび太よりもお姉さんなんですから。」
可愛らしく怒り始めた。だが、のび太はまだ起きずに机に突っ伏したままだ。
「もう、どうして起きてくれないんですか?」
ちょっと困ったかのようなシェーレの声。そしてまたシェーレはのび太を起こそうと、優しく身体を揺すりはじめる。
「のび太、起きてください。」
ゆさゆさ
「朝ですよ。お寝坊だと、遅刻しちゃいます。のび太、お願いですからもう起きてください。」
それにしても、さすがシェーレだ。のび太がしぶとく寝ていても、強引な手段をなかなかとろうとしない。もしこれがマインなら、業を煮やして暴力に訴えてくる可能性だってあるのに・・・・。
「もう・・・・・のび太、いい加減起きてくれないと本当に怒りますよ。」
だがシェーレの声には全然凄みがなかった。むしろ可愛らしい。
(どうしたら・・・・・)
シェーレは考える。
「!?」
そして名案を思いつく。
「起きてください、あ・な・た❤ふ〜〜っ❤」
シェーレはのび太の耳元に優しく息を吹きかける。
ガバッ
「!?」
のび太が勢い良く立ち上がり、
「・・・・え、あれ?」
キョロキョロ周りを見渡す。
「あっ、おはようシェーレ。」
「はい、おはようございます、あなた。」
頬を赤くするシェーレ。
「もう夕食も出来てますよ。みんな待ってるので、早く帰りましょう。」
「あ・・・うん・・・・・いつも悪いねぇ、シェーレ。」
「いいえ、あなたのためですから。」
はにかみながらシェーレがそう言う。
「・・・・・・・・・・・・。」
のび太は何が起こったのか分からず混乱する。二人はしばらく見つめ合った後、家に帰っていった。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ