ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十二章:ベタ惚れを斬る

だが玉子には、息子がそこまで思って貰えてるのは単純に嬉しかった。

 

「あ、あははは・・・・なんだが、のろけ話を聞かされてるみたい・・・・・」

 

「俺たち、何かマズイこと言ったのか?」

 

「クロメちゃんにとっては、聞き流すことが出来ないことだったんだろうね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・ん・・・・ん・・」

 

のび太の意識が徐々に回復していく。

 

「しまった!」

 

大事な参観日に居眠りをしてしまった。のび太は両手で教科書を持ち、飛び起きる。

 

「ん?」

 

異変を感じ、周りを見渡す。

 

「『「『・・・・・・・・・・・・・。』」』」

 

みんな棒立ちで固まっていた。

 

(な、なんだこのリアクションは?僕が居眠りをしていたのが、そんなに凄い事だったのか?)

 

そんな事を考えていると、

 

「ねえ、野比くん!」

 

「???」

 

突然学級委員に話かけられる。

 

「////野比くんはクロメちゃんの事、どう思ってるの?/////」

 

ワクワクしながらそんなことを聞いてくる。

 

「う〜ん。」

 

のび太は今まで見て来たクロメの姿を思い浮かべる。

 

「お姫様かな。一途で、心優しくて、それこそ笑顔が太陽みたいで・・・・・・・」

 

「///// キャーーーーーーーーー!!!!❤///////」

 

「!?」

 

のび太が言葉を言い切る前に女子生徒や保護者が声を上げる。その声にのび太はビクつき、キョロキョロと周りを見渡す。

 

「///// の、のび太・・・・・//////」

 

恥ずかしげに、クロメがのび太の名前を呼んだ。だがそれはいやがっている風ではなく、むしろ嬉しそうで・・・・。

 

「//// のび太は、私の騎士様だよ・・・・・・/////」

 

クロメはのび太の手をしっかと握っていた。そしてお互いに見つめ合っていく・・・・・。

 

「///// な、なんか聞いておいてなんだけど、私達ここにいるだけで罪な気が・・・・・//////」

 

「////ああっ、もう本当にどうやってクロメちゃんをこんなにベタ惚れにしたの?正直不思議でしょうがないんだけど。/////」

 

「//// あぶない薬を服用させたとか・・・・・・///////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぬぬぬ・・・・・・えぇいっ、やめろやめろーっ!!」

 

等々我慢の限界を迎えた担任が声をあげる。先日また合コンで失敗した故、気が立っているのだ。

 

「何だ、この甘ったるい雰囲気は。アタシの授業中にふたりだけの世界を作るなーー!!ちくしょう、やってられるかこんなもの。解散だ解散、みんなもう帰ってしまえ!!」

 

のび太とクロメの気に当てられたのか、担任はそうやけっぱちに叫び散らすのだった。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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