だが玉子には、息子がそこまで思って貰えてるのは単純に嬉しかった。
「あ、あははは・・・・なんだが、のろけ話を聞かされてるみたい・・・・・」
「俺たち、何かマズイこと言ったのか?」
「クロメちゃんにとっては、聞き流すことが出来ないことだったんだろうね。」
「・・・・・ん・・・・ん・・」
のび太の意識が徐々に回復していく。
「しまった!」
大事な参観日に居眠りをしてしまった。のび太は両手で教科書を持ち、飛び起きる。
「ん?」
異変を感じ、周りを見渡す。
「『「『・・・・・・・・・・・・・。』」』」
みんな棒立ちで固まっていた。
(な、なんだこのリアクションは?僕が居眠りをしていたのが、そんなに凄い事だったのか?)
そんな事を考えていると、
「ねえ、野比くん!」
「???」
突然学級委員に話かけられる。
「////野比くんはクロメちゃんの事、どう思ってるの?/////」
ワクワクしながらそんなことを聞いてくる。
「う〜ん。」
のび太は今まで見て来たクロメの姿を思い浮かべる。
「お姫様かな。一途で、心優しくて、それこそ笑顔が太陽みたいで・・・・・・・」
「///// キャーーーーーーーーー!!!!❤///////」
「!?」
のび太が言葉を言い切る前に女子生徒や保護者が声を上げる。その声にのび太はビクつき、キョロキョロと周りを見渡す。
「///// の、のび太・・・・・//////」
恥ずかしげに、クロメがのび太の名前を呼んだ。だがそれはいやがっている風ではなく、むしろ嬉しそうで・・・・。
「//// のび太は、私の騎士様だよ・・・・・・/////」
クロメはのび太の手をしっかと握っていた。そしてお互いに見つめ合っていく・・・・・。
「///// な、なんか聞いておいてなんだけど、私達ここにいるだけで罪な気が・・・・・//////」
「////ああっ、もう本当にどうやってクロメちゃんをこんなにベタ惚れにしたの?正直不思議でしょうがないんだけど。/////」
「//// あぶない薬を服用させたとか・・・・・・///////」
「ぐぬぬぬ・・・・・・えぇいっ、やめろやめろーっ!!」
等々我慢の限界を迎えた担任が声をあげる。先日また合コンで失敗した故、気が立っているのだ。
「何だ、この甘ったるい雰囲気は。アタシの授業中にふたりだけの世界を作るなーー!!ちくしょう、やってられるかこんなもの。解散だ解散、みんなもう帰ってしまえ!!」
のび太とクロメの気に当てられたのか、担任はそうやけっぱちに叫び散らすのだった。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ