その夜。
「クロメ、夕食の時間だ。」
夕食の時間になっても中々姿を現さないクロメを心配し、アカメは彼女の部屋を訪れる。
「いらない。」
クロメは部屋の隅で蹲っていた。明らかに生気のない様子に、アカメは慌てて声をかける。
「ど、どうかしたのか!?」
「・・・・・・・・・。」
そして同じ頃。
「のび太くん、ご飯だよ。」
夕食の時間になっても中々姿を現さないのび太を心配し、ドラえもんは部屋を訪れる。
「いらない。」
「え!?食べないの!?」
のび太は毛布を被って、眠りについていた。こちらも明らかに生気のない様子に、ドラえもんは慌てて声をかける。
「どうかしたの!?」
「・・・・・・・・・。」
結局のび太とクロメは夕食を食べずに、部屋に引きこもってしまった。
「ははは、まったく面白いな、二人とも。まあ、ケンカはわけるけどな。」
「そうね。私たちも似たようなケンカをしたことがあるわ。」
話を聞いたのび助と玉子は笑みを浮かべる。
「で、どうなったんだ?」
解決策が分からないアカメは声を上げる。
「そのうちわかるわよ。」
いい加減な返答を返す。家族が困ってるというのに随分薄情だ。
「うわぁ、教えてくれたっていいのに。」
ドラえもんもたまらず声を上げる。
「別に教えるほどのことはないぞ。答えなんて無いんだから。」
「だって、パパとママは一度経験あるんでしょ?せめてその時はどうだったかくらい教えてくれたっていいじゃない。」
「聞いたって意味は無い。答えなんて人それぞれさ。のび太やクロメちゃんが思うよう行動すれば、物事はいい方向に転ぶんじゃないの?」
「いい加減だなぁ・・・・・・まったく。まあ、明日になれば、お互いに落ち着いているとは思うけど・・・・・」
「でしょう?だったらいいじゃない。気にしない、気にしない。」
そして次の日、てっきりクロメの方から謝って来て、それでめでたしめでたし、だと思っていた。が、現実はそうではなかった。クロメは、のび太と顔を合わせると、まるで逃げるように去っていくのだった。表情を見るに、怒っているという訳ではなさそうだが、バツが悪そう、という風に見える気もするし、のび太のことを蔑んでいるようにも見える。
(ったく。パパもママも、昨日話を聞いたんだから、何か気の利いたことを言っておいてくれたらよかったのに。そしたら、「ごめんね、のび太。私が悪かったの。許してね。」ってことになって、一番早いのに・・・・・。まあ、別に昨日のことはクロメが悪い訳じゃなかったけど。)
仕方ない。向こうから謝ってくる線はまずなさそうってことで、今回は自分の方から謝るとしょう。
「クロメー」
しーん。
クロメはさらりと身を翻して避けられてしまった。見事に、意図的な無視を決め込まれてしまった。信じられない。天変地異の前触れか。
「・・・・・・・・・・。」
結局、朝から昼休みまで、クロメとは一言も口を利いていない。目の前のジュースに入った氷がカラリと揺れる。
「はぁ・・・・・・・」
思わず深いため息をついてしまう。そしてそんな二人の様子を男子生徒たちはニヤニヤしながら眺めるのだった。
のび太の結婚相手は?
-
アカメ
-
クロメ
-
チェルシー
-
シェーレ
-
レオーネ