ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第五章:不運を斬る

「おい、見たか!?」

 

「見た見た。クロメちゃん、とうとうのび太に愛想尽かしたらしいな。」

 

「いい気味だ。」

 

影でクラスメイトが影口を叩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれぇ、のび太、どうしたんだ?」

 

「ため息なんかついて。」

 

顔を上げると、そこにはジャイアンとスネ夫がいた。二人とも顔がニヤついている。人の不幸がそんなに嬉しいか。

 

「こんにちわ。」

 

ジャイアンとスネ夫だけではなく。静香もやってきた。

 

「なんでため息をついているの?悩みなんかとは無縁のくせに。」

 

静香は、何故か嬉しそうにそんなことを聞いてくる。白々しい。

 

「人聞きの悪いことを言わないで。これでも結構デリケートなんだぞ?」

 

「じゃあ、そのデリケートなのび太さんに何があったのか聞かせてもらいましょうか。」

 

知ってるくせに。のび太は堰を切ったように話し始めた。

 

「ちょっと子供のことで喧嘩しちゃってさ。」

 

「『「子供!?」』」

 

「二人の赤ちゃんについて、ちょっと。」

 

「ちょ、ちょ、ちょ、ふ、二人の赤ちゃんてーーちょい待ちー!!あ、あ、あた、あたし達をいくつだと思ってるのよ!この歳で赤ちゃんて。」

 

静香は顔を真っ赤にしながら声を上げる。彼女の揚げた掲げた拳に、炎が宿る。赤い色は、さらに揺らめき、高温の無色へと変わっていく。周りの空気が熱で歪み、空気のその熱で、髪の毛や皮膚がチリチリと焦げていく。

 

「のーびーたーさーんー」

 

「待って、静香ちゃん!最後まで話を聞いてッ!」

 

「問答無用!女の敵!ここで朽ち果てろォォ!オオオッッ!!!」

 

振り上げ、一閃ーー。

 

ドコン!!

 

走馬燈。人は死ぬ時に生まれてから、今までの記憶を、色あせた部屋の中をかけめぐる走馬燈の光のように、一瞬の間に見るという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、放課後になっても、クロメと言葉を交わす機会はなかった。機会が無かったというよりは、機会は作られなかったというのが、正しいか。相変わらず、クロメはのび太の顔を見ると、逃げるように立ち去ったり、クラスメイトの輪の中に逃げ込んだりしていた。そして、彼女はいつの間にか教室からいなくなっていた。比較的クロメと中の良いクラスメイトを捕まえて聞くと、「さっき帰ったよ。友達が誘いに来て」と言った。今日は一人で帰ろう。

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

そして不運はまとめてやってくるものだ。

 

「おい、のび太!俺たちこれからサッカーの練習するんだ!」

 

「だから掃除当番やっといてくれ!」

 

突然、ぬうっと出てくる神出鬼没の悪魔たち。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ
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