その夜。
「ーーもし本当にのび太に飽きられているのだとしたら、どうにかしたいと思う。それでみんなに意見を聞かせてもらえればなぁって思っているだが・・・・・、どうだ。」
私は、雑誌の情報を見て、いろいろ楽しそうに話しているみんなに向かってそう言った。みんなはきょとんとした表情で顔を上げ、私の方を見る。そしてにんまりと笑って、
「ふふふ、ついに本題が始まりましたね・・・・・。待ってたよ、お姉ちゃん。」
「同士ですものね、こんな時こそ力になってあげるべきですもの。」
妙に嬉しそうな顔で身を乗り出すみんなに私は思わず唖然とする。
「あ、ありがとう、みんな。」
私は急に喉の渇きを覚え、ぬるくなったお茶を飲み干した。
「ーーーそれで、もし飽きられているっていうことが問題なら、話は簡単だね。」
「そうなのか!?」
「飽きてるってことは、マンネリってことでしょ?いつもと同じでつまんないってこと。」
「刺激・・・・・・が足りないってことですか?」
「その通り。」
「刺激っていっても、どうするんだ?確かに最近のデートはあまり変わり映えしないっていうか、もちろんお小遣いの都合もあるけど。」
「たまには遊園地とか、遠出とかそういうデートもしたいよね。お茶を飲みながら話ししたり散歩だけっていうのは・・・・・」
「それはそれで楽しいんだけどね。なんだか安心するっていうか。」
バン!!!!
「・・・・・私はそういうことじゃないと思います!」
レオーネは机を叩き、声を上げる。
「え、そ、そういうことじゃないって、どういうこと?」
私たちはレオーネの方を見ると、少し興奮した面持ちで真剣な目を私達に向けていた。
「女はそれでいいと思う。変わったところにデート行ったり、美味しいものを食べに行ったりするのでも。」
「それじゃあ、男の人は・・・・?」
「ーーーーずばり、色仕掛けだ!」
レオーネはそう言って、私たちの眼前に人差し指を突き付けた。
「『「『「い、色仕掛け・・・・・・!?」』」』」
「そう!マンネリ化した男女関係を回復するにはこれしかないと思うんだ!」
私たちは思わず顔を見あわせたが、ここはとりあえずレオーネの話を聞くことにした。しかし、強気だったレオーネの表情はだんだんと赤くなり、なにか言いにくそうに唇をもごもごと動かしていた。
「あの・・・・みんな、その・・・・・のび太とはやっぱり、その・・・・・・」
急にどもり始めたレオーネはちらちらと私たちの顔を見ながら、聞こえるくらいの音で喉を鳴らす。
「の、のび太とは、その・・・・えと、し、シてるんだよね?」
「『「『「してるって何を・・・?」』」』」
と言いつつこの場合してるといえばーーー
「ーーや、やっぱり付き合ってるんだから、エッチくらいしてるんだよね?」
喉のつっかえが取れたのか、レオーネはそう言って胸を撫で下ろす。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ