コンコン
「・・・・・・・・・・・・・。」
アカメはドアをノックするが返事はない。
「・・・・・・・・・・・・・。」
カチャ
アカメは夕食の乗ったトレイをドアの前に置いた。
「シェーレさんの方は大丈夫?」
夕食時、ドラえもんはふとそんなことを聞いた。
「問題ない。シェーレの怪我はほぼ完治している。それよりも・・・・・。」
アカメは二階を見上げる。
「そうか・・・・・のび太のお守りも大変だな。」
「のび太は優しすぎるからね。」
レオーネとチェルシーの言葉にアカメは曇った表情をする。
「すまない。こんなつもりじゃなかったんだ。私はただお前たちを・・・・」
「うん。分かっているよ。」
のび太たちをナイトレイドに勧誘した事に今更ながら、後悔するアカメ。ドラえもんは二階に視線を移す。
(これじゃあ、僕も何のために二十二世紀から来たのか分からないよ・・・。)
のび太は地面に膝をつき、何かを探していた。その手にはタイム風呂敷が握られている。マインが死んだあの時、彼女の死体は溶けて無くなってしまった。だが、もし欠片でも残っていればタイム風呂敷で・・・・・
「無駄な努力ね。」
「!?」
振り向くとそこにはチェルシーがいた。
「死んだ人間は生き返らない。命は・・・一度きり。」
「・・・・・・・・・。」
「出来損ないの危険種を蘇らせて誰が幸せになるの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「いつ誰が死んでもおかしくないと言ったでしょ。のび太もそれを覚悟して入って来たんじゃないの?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「だったら無理矢理納得してでも前に進みなさい。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「でないと次の殉職者になるわよ。」
それだけ言うと、チェルシーは去っていった。残されたのび太は拳を握りしめる。
「・・・・・・・・・。」
そしてその様子を見守る一人の少女。
「・・・・・・・・・・・。」
その日の真夜中、のび太は目を覚ました。部屋を出て、階段を降り、トイレにいく。そして再び部屋に戻ろうとしたその時、
「・・・・のび太?」
振り向くと、そこにはアカメがいた。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
気まずい空気が流れる。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太はそのまま部屋に戻ろうと、階段に足をかける。
「・・・すまない・・・・・・・・」
アカメは、力なくつぶやいた。
「???」
振り向くと、アカメがのび太に向かって土下座をしている。
「すま・・ない、本当にすまない!どうか、許してくれ!!
こんな、こんな事になったのも全て私のせいだ。
ナイトレイドに誘ったこと、謝る。本当にすまない ・・・・・・・。」
アカメの頭にある光景が蘇る。それは帝国を抜けようとした日。あの時、強引にでも妹を連れて行くなりして、決着をつけていれば・・・・・・・。
「頼む。お前が望むなら、私の全てを捧げよう。金だというなら、墓場に入るまで働く。体が欲しいのなら、好きにしてくれていい。だから・・・・・頼む!!これ以上自分を責めないでくれ!自分だけで全てを抱え込まないでくれ!!」
ぽろぽろと大粒の涙を流しながら、アカメは必死に謝った。
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他