「ね、ねえ。どうして今日は急に迎えになんて来てくれたの?」
「チェルシーに会いたかったから・・・・。」
「え?」
「バイトに行く前にさ、チェルシーが僕になんだか少し寂しくなるって言ってたろ?」
「うん。」
「よくよく考えたらさ、僕も・・・・・・。チェルシーがバイトに行った後、ちょっと寂しいことに気づいたんだ。」
「そ、そうなんだ・・・・・・」
「うん、なんかちょっと遅かったけど、さっき自覚した。夕食の時間になればすぐに会えるはずなのに。頭の中はもうチェルシーに会うことしか頭に無いんだ。ちょっと馬鹿みたいでしょう?今更子供じゃあるまいし。」
「ううん、全然おかしくなんてないわよ?だって私も・・・・・」
チェルシーの目がのび太の顔を覗き込む。
「私も、今日は仕事中ずっとのび太のことを考えていたもん。仕事中はもっとちゃんと集中して手を動かさなきゃいけないのに、バイト中も寝る前も。気づくと頭の中はのび太のことでホントにいっぱい・・・・・・」
「じゃあ僕たち、似たもの同士だね。」
「ふふ、そうかもしれないね。」
そのままずっと体をくっつけたまま、二人の住む自宅まで二人で歩く。人通りが少ないせいもあるのか、今日はいつにもまして甘えん坊な・・・・・
「愛してる・・・・・・・」
チェルシーの可愛い姿が見れて満足だった。
そしてその数日、のび太へ一通の手紙が届いた。
「野比のび太さんへ
のび太さん、もう、これで最後にします。だからこれから私が書く事にどうか怒らないで最後まで読んで下さい。私はストーカーのふりをして、ちょっとあなたを驚かせたかったのです。それはあなたにチェルシーさんの事を考えてもらいたかったからです。だから私のような変質者に狙われていると知ったら、あなたがもっとチェルシーさんの事に関心を持つと考えたからです。思った通り、あなたは私の身を案じて毎日付き添うようになってくれましたね。そう、あなたとずっと会話していたのは、私なの。こんな事をしてしてしまったのも、私がのび太の事を愛してるからです・・・・・。こういう形でしか、のび太と向かい合う事が出来なかったの。だから嬉しかった。のび太の中に私を好きだという気持ちがあると知って。これからものび太を愛していきたい。これからものび太に愛されていきたい。私の願いはそれだけです。だからどうか、のび太も私の悪戯を笑って許してください。
愛するのび太へ・・・・・・チェルシーより」
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