プロローグ
「チェルシーちゃん!」
「なに?」
「ジャーーーーーーン!!!」
クラスでチェルシーを呼び止め、スネ夫は何かを自慢げにポケットから取り出す。その取り出した物にチェルシーは目を輝かせた。
「それって日曜日から公開の映画、『君の名は』のチケット!」
「うん。パパが映画のプロデューサーと友達で、特別に貰ってきたんだ!」
「凄い!!私見たかったんだ、この映画!!」
「なら。日曜日一緒に見に行かない?」
『君の名は』、それは人気絶賛中のアニメ映画。あまりの人気ぶりにどこの本屋でも、その小説は売り切れ殺到中。勿論そんな映画のチケットを手に入れるなど粗不可能。これでもかというくらい良い条件を提示し、チェルシーをデートに誘うスネ夫。そんなものを目の前にぶら下げられれば、九割九分の女は一も二もなく首を縦に振ること間違いなしといえよう。ただ残念なことに、スネ夫が誘いたいと思っている相手は残りの一分にあたるのである。
「ゴメン。私、用事があるんだ!」
チェルシーは鞄を持つと、走り出す。
「のび太、帰りに買い物付き合ってよ。」
「え〜、ヤダ。一人で行ってよ。」
チェルシーはのび太の腕に自分の腕を絡ませる。
「今度の休み、一緒にプールに行こうよ。」
「嫌だ。家で昼寝してる。」
チェルシーはのび太に密着しながら教室を後にした。
0勝、100敗
スネ夫はその場でへたり込む。そしそんな彼にクラスメイトたちは哀れみな視線を向けた。
「いい加減諦めなさい、スネ夫くん。」
「そうそう、チェルシーさんは野比くんにベタ惚れなんだから。」
「今更、何をしても無駄よ。」
そして数分後。
「悔しいーーーーーーっ!!顔も頭も僕の方がいいのに。なんでいつものび太ばっかり!!」
失恋した衝撃があまりにも凄まじく、怒りがブツブツと湧き上がってくる。
「この!」
カン
不安と緊張からか、スネ夫は地面にあった石ころを蹴った。
パキン!!
すると蹴った石ころは遠くにいた人物の頭に直撃し、
バタン
男はその場に倒れる。スネ夫は顔を真っ青にしながら
「だ、大丈夫で・・・・す・・・・か・・・・・?」
オズオズと駆け寄る。まさか死んだ?だったらまずい。すぐに警察を呼ばなくては。
「大丈夫です。」
そう言いながら男は立ち上がる。そして目の前の人物にスネ夫は目を丸くした。
「え?ドラえもん?」
いや、違う。似ているが、別人・・・・いや、ロボットだ。
猫型ロボットは
「僕、こういう者です。」
名刺をスネ夫に差し出す。この出会いがスネ夫の人生の騒乱の幕開けとはその時には誰も知り得なかった。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ